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  • 活動レポート

#Week13 強化試合2試合目 GR東葛戦

11月20日(土)に行われたNECグリーンロケッツ東葛戦。
『前回の試合を内容で超える』ことをテーマに掲げた強化試合第2戦の模様をお届けする。

※埼玉ワイルドナイツの公式YouTubeチャンネルで試合ダイジェスト映像を配信中
(URL: https://youtu.be/QHVde84tVwk
※ファンクラブ会員の皆様は試合全編をご覧いただけます。
 詳しくはログインの上、ファンクラブサイトをご確認ください

画像:円陣、もしくは最後の一列になった挨拶シーンなど全員が写っているお写真

試合展開

試合最序盤は、GR東葛の勢いに押され自陣でのプレーが続いたワイルドナイツ。
パントキックを獲得できず突っ込んだラックで、最初のペナルティを吹かれてしまった。
しかし、直ぐにCTB戸室選手の強烈なタックルが相手のペナルティを誘う。
ピンチが失点へと繋がらない強さが、2戦目にして出来つつある。

ファーストトライは、前半13分。
敵陣5mでのライアンアウトを起点にLOハアンガナ選手がインゴールまで迫ると、WTB梶選手・No.8大西選手がサポートに入りながらラックを形成。最後はHO下釜選手がボールを拾い上げ、ラックの真横に押し込んだ。
プレイスキッカー・SO金田選手のコンバージョンゴールも決まり、7点を先制する。

画像:下釜選手トライシーン

2本目のトライは前半20分。SH高城選手の隙間を縫うようなボックスキックからチャンスエリアに陣地に進めると、弾かれたハイボールを拾い上げたLO宮川選手が大きくゲイン。大きく右に展開すれば、大外に控えていたWTB藤田選手に渡り最後は個人技で抜き切った。
右隅からのコンバージョンゴールも決まって、14-0。

画像:藤田選手トライシーン

危険なエリアでの強さも光った。
次々とディフェンスラインを整備し、プレッシャーを掛け続ければノックオンを誘う。
自陣5mで投げ入れられた相手ボールラインアウトでは、展開された先でジャッカルも決めた。

唯一奪われたトライは、自分たちの反則が重なったことがきっかけ。
一度二度とペナルティが続き陣地を戻されると、ラインアウトモールから攻撃が繋がり前半28分、グラウンディングを許した。

14-5、埼玉ワイルドナイツの9点リードで前半を折り返す。

画像:スクラムのシーン、もしくはラインアウトのシーン

第1戦後にはアタックのオプションを増やしたいと言っていた、司令塔のSO金田選手。
言葉通り、後半はCTB権選手のキックパスやペナルティでのタップキックスタートなど、攻撃面でチャレンジする姿勢が多く見られた。

後半8分にはラインアウトからの攻撃が繋がり、最後は大西選手からのオフロードを大外で受け取った権選手がゴール中央まで走り込んでトライ。
金田選手のコンバージョンゴールも成功し、21-5とリードを広げる。

画像:権選手のトライシーン

続くキックオフボールはノックオンしてしまうが、そこはディフェンスが強みのワイルドナイツ。
「ディフェンスしているのにアタックしているよう(SH高城選手)」との言葉まさしく、ディフェンスをしながら陣地を進め、いつの間にかボールを奪い返していた。

WTB丹治、FB笹倉両選手の大外でのプレッシャーに、SH本堂選手の体を張ったタックル。
CTB笠原選手のタックルには、大西選手が「かいせいナイス!」と声を掛けながら、ディフェンスでワイルドナイツらしさを生み出していく。

画像:大西選手

1戦目に続き、2戦目でもフル出場となった選手たちの活躍も光った。

No.8の大西選手は、自陣深くでの相手ボールラインアウトをスティール。スクラムでもそのままボールを持ち出し、力強いボールキャリーでチャンスを生み出した。

FB笹倉選手はチャンスの芽を摘むタックルを幾度も見せた。
極めつけは後半のラストプレー。ラインブレイクを許し、ここを抜けられたら大ピンチの場面に片手を伸ばしたのは笹倉選手。相手選手が堪らずオフロードを放ると、そのボールを奪って走り出した。サポートに走り込んでいたSO竹山選手にボールを繋げば、そのまま50m超を走り切ってトライ。

ワイルドナイツらしい、ディフェンスからの攻撃で締め括った。

強化試合2戦目も、見事26-5で勝利を収めた埼玉ワイルドナイツ。
迫るシーズン開幕に向け、一つ一つ歩みを進める。

試合後コメント

■ロビー ディーンズ監督

昨シーズンは不確かだったものを、選手・スタッフの努力によって確かなものに変えることが出来ている。
昨年のこの時期の試合を思い出して欲しい。その頃に比べディフェンスは見違えるように素晴らしくなり、アタックでもブレイクダウンへの意識が変わった。
とても良いゲームでした。

■布巻峻介選手

タフな試合だったが、点数も入れられて良かった。ロビーさん同様、良いゲームだったと思う。
1戦目に比べ戦術理解は深まっていると感じるが、代表メンバーたちが合流したら、本当の意味でチームが繋がらないといけない。まずはそこから、取り組んでいきたい。

スタンドオフ・竹山晃暉選手

スタンドオフとして試合に出場し2試合目。
ロビー監督からは「松田力也でも山沢拓也を目指すでもなく、自分のカラーを活かしたナチュラルなスタンドオフになって欲しい」と言われている。

だが、試合を重ねる毎に「もうちょっとこうしたい」という思いも芽生えてきた。
「公式戦にはウイングで出るにしても、ダブルスタンドオフのような形でボールを動かせれば『相手にとって嫌なウイング』になれると思う。」
毎日学びの多いラグビー時間を過ごしています、と笑った。

画像:竹山選手トライシーン

グラウンドの中心部に竹山選手がいることの怖さが表れた、後半最後のトライ。
「ランニングは、自分の持ち味として求められている部分。対戦相手から怖い存在だと思ってもらえるようになりたい」と謙遜したが、竹山晃暉にしか生み出せないテンポはこの2試合確実に存在した。

「今日の試合はディフェンスが多かった。10番としての経験がない分、苦しい時間帯にどういうオプションを選択すべきかがポイントになる。相手の雰囲気に押されている時のゲームコントロールが自分の中での課題だと感じた。経験を積み重ねること、勉強することでもっと成長したい。」

左手に巻かれたテーピングには、細かい字でびっしりと戦術が書きこまれていた。

(&rugby/原田友莉子)

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