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  • 活動レポート

#Week7

高知県での合宿を終えた10月2週目。
強い日差しが残る中、練習場所を群馬県の太田市運動公園陸上競技場に移し、キャンプの疲れも見せず精力的にトレーニングを行った。

シーズン最初の練習試合であるシャイニングアークス東京ベイ浦安戦に向けて、試合を想定した練習メニューが多くなる。
激しさの中にも冷静な判断力が求められるシーンが、増えてきた。

画像:高知合宿を終え、キャンプの疲れも見せずにトレーニング

★★★ 今週のピックアップ ★★★

笠原開盛選手&浅沼樹羅選手

合宿中、Facebookで選手目線の情報を発信していた笠原選手と浅沼選手。
自身だから出来ること、と昨年から始めたその取り組みの背景には、「チームのため」を常に考える2人の思いがあった。

画像:笠原開盛選手
画像:浅沼樹羅選手

――1週間の高知合宿、お疲れ様でした

浅沼10月末にシーズン最初の練習試合があるので、合宿中は2つのチームに分かれ、紅白戦のような形で互いを対戦相手に見立てて練習しました。夕食後はチームごとにその日の問題や反省点を話し合うことで、課題を明確にしています。
新たに出てきた問題の答えを、今週も堀江(翔太)さんや(布巻)峻さんが教えてくれました。克服できた課題、そしてクリアすべき継続課題も分かったので、より有意義な合宿になったと感じています。

笠原合宿初日は日曜日ということもあり、400人程の方々が見に来てくださいました。ここ1・2年は練習を公開する機会も少なかったので、久々の感覚です。練習の緊張感に加え人に見られているという緊張感もあり、引き締まった練習が出来ましたね。モチベーションも上がりました。
コロナ禍ということで、予定していたラグビー教室は中止になってしまい直接言葉を交わすことは出来なかったのですが、小さい子から高校生までたくさんの若いラグビー選手たちが見に来てくれていました。彼らの前ではちゃんと良いプレーしなきゃな、と思わされました。

浅沼ワイルドナイツって人気があるんだな、って再認識出来ましたね。自覚を持って頑張ろう、と改めて思うことが出来ました。

――合宿中にはチームのFacebookに毎日、床田選手を加えた3人でチームの様子を投稿されていました

浅沼グラウンド内外での活動を選手たちはどのように感じたのか、ファンの方々に伝えるために始めました。昨年の宮崎合宿からスタートしたのですが、自分たちにとっても良い経験です。やって損はなかったので、今合宿でもチャレンジしました。

笠原僕たちは社員選手として仕事とラグビーを両立しています。ラグビー部としての活動を伝える、広報のサポート的な立ち位置にいるので、だったら選手が感じていることを選手目線で伝えてみようという話になったことがきっかけでした。今ではファンの皆様がどうやったら喜んでくれるか、と考えながらラグビーをするようにもなっています。

画像:笠原選手
画像:浅沼選手

――ところでお2人は特徴的なお名前が印象的です。それぞれに由来を教えてください

浅沼女の子にも男の子にも付けられる名前「あおい」を考えていたらしいのですが、生まれた直後は「あおい」っていう顔じゃないな・・・と(笑)。それで恐竜のアニメから「じゅら」と名付けられました。樹木のように大きくてたくましく、羅針盤のように迷わず自分を示せるように、という願いを込めて「樹羅」という漢字になったそうです。

笠原僕は、自ら道を切り開きそして栄えるように、という願いを込めて「開盛」と名付けられました。ちなみに同じようにラグビーをしている妹がいるのですが、その名「きらら」は、僕が幼い頃に付けたと聞いています。

■全てを失ってもまだ未来は残っている

――浅沼選手は絵が得意なことで有名ですが、鶏も捌けると耳にしました

浅沼僕は小さい頃からラグビーをしていたわけではなく、元々獣医になりたくて農業高校の動物科学科に進学しました。そこで「体が大きいから」と先生に誘われて始めたのがラグビーです。
高校の授業では、卵から一匹の鶏を育てるという科目がありました。1年間育てた後、自らの手で頸動脈を切り血抜きして、部位ごとに捌く、というテストがあったんですよね。命の大切さを知り、自ら手を掛けて美味しく頂くために捌き方を学びました。たぶん今でも捌けると思います。

――獣医を目指して入った農業高校。今でもその夢は続いているのでしょうか

浅沼もし時間を戻せるなら獣医になりたいとは思います。ただ高校・大学とラグビーをしてきて、いま改めて獣医を目指そうという気持ちにはなっていません。
農業校で3年間過ごす中で、鶏だけでなく他にも多くの生き物と触れ合う機会がありました。大好きな犬や猫を捌くには大きな覚悟がいることだと気付き、動物を捌くことは出来ないかもしれない、という葛藤が生まれました。
自分にはラグビーの方が向いているな、と思ってラグビーの道を選んでいます。

――浅沼選手の座右の銘は「全てを失ってもまだ未来は残っている」。とても印象的な言葉ですが、どういう経緯で知ったのでしょうか

浅沼高校3年生の頃に右足を怪我して、3年間松葉杖生活だったことがあります。その間に6度手術し、今まで通りの生活ができるかどうか、という話にまでなったほどでした。
大学2年生の夏に復帰したのですが、そこからすぐにラグビーが出来るわけでもなく、大学4年生まで肉離れや左右差による怪我に悩まされ続けました。当時通っていた大東文化大学の監督だった青柳さん(現・埼玉ワイルドナイツFWコーチ)にサポートしてもらったおかげで今があります。青柳さんとは同じタイミングでワイルドナイツに加入したこともあり、私のことをよく理解してくださっていて、今でも筋トレなど助けて頂いています。有難い限りです。
座右の銘である「全てを失ってもまだ未来は残っている」は、そんな人生のどん底だった時に知った言葉です。高校3年間をラグビーに費やした分、ラグビーが出来なくなった時に苦しすぎて周りの友達やラグビーに関わっている人たちを突き放してしまったことがあるんですよね。人に期待されることがとても苦しい時期でした。
だからこそ、期待してもらえることは有難いことだと再認識出来たんです。全てを失っても未来は変えられる、全て失っても何とかなるもんだと思いました。

画像:浅沼選手
画像:浅沼選手

■ワイルドナイツは小さな頃からの憧れ

――笠原選手は小さい頃からスター選手だったと伺いました

笠原僕はラグビー一家で育ちました。ラグビー経験者の祖父と父が地元のラグビースクールでコーチをしており、僕がラグビーが出来るくらいの年齢になったら無理矢理行かされたんですよね。でもその頃はラグビーが面白くなくて、嫌で直ぐ辞めました。
その後、ちゃんと自分の意志でラグビーを始めたのが7歳の時です。それ以来、ラグビーを嫌いになることなく、ずっと好きで続けることが出来ています。小学生の頃はフォワードも経験しましたが、大半はスタンドオフやセンターなどのバックスとしてのプレー歴が長いです。

――なぜワイルドナイツを選んだのでしょうか

笠原群馬県出身なので、小さい頃から地元・ワイルドナイツの試合を観ていました。ラグビースクールのみんなで応援に行くツアーにも、何度も参加しています。三洋電機時代からずっと応援していたチームです。
だから、大学生の時にワイルドナイツから声を掛けて頂き、「ぜひ!」と返事をしたことを覚えています。小さい頃から憧れていたチームに誘って頂けて、嬉しかったです。

――憧れていたチームでプレーするお気持ちはいかがですか

笠原ずっと見ていた堀江さんたちは、雲の上のような存在です。だから未だに緊張します(笑)。小学生の頃に憧れていた選手は、霜村誠一さん(現・桐生第一高校ラグビー部監督)。何でも出来て格好良いな、と思っていました。
ワイルドナイツの一員となった今、小・中学生向けのラグビー教室など普及活動にも力を入れたいのですが、残念ながら現在はコロナ禍のため満足に活動出来ません。だからこそまずはラグビーを頑張ることが一番大切だと思い、今は練習を頑張っています。

画像:笠原選手
画像:笠原選手

■全てはチームが優勝するために

――今年はリーグ名・チーム名とも変わって迎えた初のシーズンです。お2人それぞれの目標を教えてください

笠原2連覇。リーグワンの初代チャンピオンになることです。
個人の目標よりも、チームの優勝が自分の中では一番の目標です。チームとして大きな目標を達成するために、個人としてどういう貢献が出来るのか。桐蔭学園高校時代の監督の教え「意思あるところに道あり」を座右の銘にしていますが、チームのために貢献出来る選手になり、優勝目指して頑張りたいと思います。

浅沼僕も同じく優勝が目標です。チームが優勝するために献身的にサポートしたいと思っています。もちろん、試合に出るチャンスがあったらとことん頑張りたいです。
加えて、怪我の怖さを誰よりも知っているからこそ、怪我をしないことが目標です。ラグビーが出来ない生活を長く経験した時に感じたのは、怪我をしたらグラウンドに立ってチームのための練習相手にさえなれないということ。優勝に向けてチームを盛り上げることも出来ません。怪我せずチームのために献身的に頑張る、というのが自分の一番の目標です。

――最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いします

笠原トップリーグからリーグワンに名前が変わり、新しいシーズンが始まりました。ワイルドナイツは初代王者を目指して戦っていきます。全員が優勝を目指して頑張る、そんなチームになって優勝したいと思います。みなさんの応援をお願いします!

浅沼残念ながらラグビー人気がピークの時にコロナが被ってしまいましたが、再び日本全体でラグビーが盛り上がるように、ワイルドナイツとして頑張りたいと思います。そしてよりワイルドナイツの人気が出るよう、また普段の練習の成果を試合で出せるよう頑張ります。期待して見ていてください。リーグワンの初代チャンピオンを目指します!

(&rugby/原田友莉子)

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