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  • 活動レポート

#Week6

シーズン最初の合宿を高知県でスタートさせたワイルドナイツ。
空港で歓迎を受けた後は早速、グラウンドに場所を移した。

今合宿ではスタンドを開放し公開練習としているが、初日に訪れた見学者数はなんと約400名。その後も高知中央高校ラグビー部の選手たちが見学に来るなど、毎日100名前後の方々が練習に足を運んでくださっている。

10月4日、高知県の濵田知事を堀江選手、飯島ゼネラルマネージャー、ホラニコーチが表敬訪問した際には、県庁で大勢の職員の方達のお出迎えをいただいた。
また、高知県、高知市、高知県観光コンベンション協会、高知県ラグビーフットボール協会の皆様から高知県の名産品をいただくなど、高知のラグビー熱を感じながら良い緊張感のもと選手たちは練習に取り組んだ。
ホテルで頂く食事もとても美味しく、良い意味でいつもよりリラックスした雰囲気の中、ラグビーに打ち込めた1週間となった。

画像:高知合宿スタート

★★★ 今週のピックアップ ★★★

エセイ ハアンガナ選手&セミシ トゥポウ選手

ワイルドナイツに加入して、丸1年。
オーストラリアからやってきた21歳のハアンガナ選手とトゥポウ選手は、同期入団であり今合宿のルーミー(ルームメイト)でもある。
ルーキーイヤーに試合出場を果たした2人に話を聞くと、ワイルドナイツへの忠誠心が垣間見えた。

画像:エセイ ハアンガナ選手
画像:セミシ トゥポウ選手

――ワイルドナイツとして初めての合宿、初めての高知県です

ハアンガナ天候に恵まれ合宿が出来ていることを嬉しく思います。感染対策も充分にして頂き、ホテルの1フロアを貸し切って使用しています。

トゥポウオフの日には鰹の藁焼き体験をしました。新鮮な鰹を食べたり、日本三大鍾乳洞の一つである龍河洞に行ったりと高知県の魅力を肌で感じています。

――ワイルドナイツに加入して今月で丸1年。居心地はいかがでしょう

ハアンガナチームのみんなが歓迎してくれたおかげで、スムーズに溶け込むことが出来ました。ワイルドナイツは他のラグビーチームからもリスペクトされており、その様な環境でラグビーが出来ていることを嬉しく思います。

トゥポウこのクラブに入団出来たことに感謝しています。昨シーズン優勝を勝ち取ることができたのは、選手やスタッフ、そしていつも応援してくださるファンの皆様のお陰です。ファンの方々の素晴らしい応援は我々の戦績に間違いなく良い影響を与えてくれました。だからこそ我々選手はグラウンドに立った時に、ファンに誇りに思ってもらえるようなプレーをしようと動機付けられます。
これほどの素晴らしいサポートを、これまで感じたことはありません。この経験をとても楽しんでいます。

画像:ハアンガナ選手とトゥポウ選手

――お2人がワイルドナイツに加入したきっかけを教えてください

トゥポウワイルドナイツからお話を頂いた時、日本でプレーしていた兄(元日本代表ウィリアム・トゥポウ選手)に相談しました。ワイルドナイツは常に優勝を目指しているチームであり、また毎年優勝争いをするチームを作り上げると聞き、惹かれたことを覚えています。
ロビー ディーンズという素晴らしい監督がいたり、堀江翔太や松田力也、当時は福岡堅樹といった類まれな才能を持つ選手が多くいたりと、入団する決断は難しいものではありませんでした。
実際に日本で暮らしてみると、想像していた以上に街が清潔で人々は優しいですね。だからこそこれほど早く日本に溶け込めているのだと思います。

ハアンガナ入団の機会を頂いた時、名高いロビー ディーンズ監督の下で指導を受けられることはこれ以上ない機会だと思いました。
これまで生活していた環境を離れることは決して簡単なことではなかったのですが、実際は想像していたよりもスムーズにチームに馴染むことが出来ています。本当に毎日素晴らしい環境の中でラグビーが出来ており、また食べ物も美味しく、新鮮なサーモンが毎日食べられて嬉しいです。

■信じて開幕戦に起用してくれたコーチ陣に感謝

――ハアンガナ選手は昨シーズンの開幕戦でいきなりスターティングメンバーに名を連ねました

ハアンガナ開幕戦から選んで頂けるとは思ってもいなかったので、私を信じて起用してくれたコーチ陣にはとても感謝しています。だからこそ、良いパフォーマンスを発揮することが出来ました。
コーチングスタッフとは試合を重ねる中で腹を割って話をしたり、フィードバックをもらったりしたこともありました。そういう時間があったから、昨シーズン戦い抜くことが出来たのだと思います。

――1年目を終えた感想と、今シーズンのご自身の目標を教えてください

ハアンガナ昨シーズンが始まる前に設定した目標があるのですが、達成出来たものもあれば出来なかったものもありました。例えば『毎試合出場する』という目標は達成できていません。
だからと言って引き続き毎試合出場を目標に掲げるのではなく、体の状態なども含めて今シーズンはもう少しスマートに考えていきたいですね。
今年はラインアウトリーダーの1人に選んで頂きました。個人としてもステップアップしていきたいですし、FW全体としてもよりセットピースに力を入れ、チームに貢献したいと思います。

画像:ハアンガナ選手

■自分がワイルドナイツというチームのために果たすべき役割は何か

――トゥポウ選手は決勝戦でスターティングメンバーに選ばれました。試合の入りは緊張しているように見えましたが、いかがでしたか

トゥポウその通り、本当に緊張していました(笑)人生2度目の決勝戦で、1度目はオーストラリア代表として出場したワールドラグビーU20チャンピオンシップだったのですが、その時は敗戦しています。加えてサントリーサンゴリアスさんには、ずっとTVで見ていたボーデン・バレット選手など世界中の優秀な選手がいました。
そういう様々な要素が相まって最初の10分は特に緊張していたのですが、そこで改めて考えたのは「自分がワイルドナイツというチームのために果たすべき役割は何か」ということです。その役割を全うしようと意識することで、落ち着いてプレーすることが出来ました。

――決勝戦はやはり、それまでの試合とは違う雰囲気だったのでしょうか

トゥポウ決勝戦はシーズン3度目の先発でしたが、全く違う試合でしたね。福岡堅樹選手のラストゲームでもありましたし、色んな人にとって思い入れのある試合でした。
実は後半、太ももの裏を肉離れしてしまったのですが、様々な人の思いや決勝戦という意義の大きさを感じることで80分間ピッチに立ち続けることが出来ました。苦しい時間帯を乗り越える原動力になりましたね。試合終了の笛が鳴った瞬間は、やりきったという達成感で一杯でした。
この勝利は、ピッチにいた選手たちだけでなく、スタンドで見ていたナイツや仲間、ファンの皆様と一緒に勝ち取ったものです。ピッチに立った23人を誇りに思うとともに、23人以外の選手たちの働きが23人のプレーに繋がるのだと実感しました。本当にこのチームの一員になれて良かったです。

画像:トゥポウ選手

■日本に恩返しを。10年後はワイルドナイツを代表する選手に

――現在は21歳のお2人。10年後には、どのような選手像を描いていますか

トゥポウなかなかイメージができないのですが、今言えるのは日本代表としてワールドカップに出ていたいです。そしてワイルドナイツを代表するような選手になっていたらと思います。
ワイルドナイツに来て1年足らずですが、このチームは私自身に非常に大きな影響を与えてくださいました。だからこそワイルドナイツが素晴らしいチームで在り続けるよう努力したいですし、私自身ワイルドナイツ以外でプレーする姿を想像することは出来ません。
ロビーさんを始めとするコーチ陣や選手から多くのことを学びました。日本に来たことで世界の舞台で戦うことを意識するようになり、また日本に来なかったら世界を目指す気持ちにもならなかったでしょう。だからこそ、この感情を抱かせてくれた日本という地に恩返しをしたいし、このワイルドナイツで頑張っていきたいと思います。

ハアンガナ私も同じく、10年後もワイルドナイツでプレーしていたいと思います。選手として常に前に進み、このチームが成長するために努力を重ねていたいです。
また私もワールドカップで日本代表としてプレーしたいと強く思っています。日本代表は近年のワールドカップで目覚ましい活躍を見せており、そんなチームの次世代を担う一員になりたいのです。日本に来て日本のコーチ陣に育てて頂いているので、10年後も日本のトップで走り続け、選手として成長していたいです。

――最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いします

トゥポウコロナ禍による制限のある暮らしがまだ続きますが、ファンの皆様が健康で幸せであることを願っています。今シーズンもまた、皆様を喜ばせることが出来るように全力を尽くして優勝を目指します。応援よろしくお願いします。

ハアンガナいつも応援ありがとうございます。(両手でハートを作りながら)このチームを応援してくれるファンの皆様が大好きです。今シーズンもエキサイティングなシーズンになると思うので、引き続き応援をよろしくお願いします。昨シーズンと同じ結果を得られるよう、全力を尽くします。

(&rugby/原田友莉子)

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