社会人野球では、選手が会社の看板を背負う。しかしそれは、「自ら背負うものではなく、周りがそうだと思ってくれるもの」。ダンテ選手の言葉には、シンプルに大切なものを捉えようとする気持ち、飾らず自分らしく応えようとする誠実さがあふれます。パナソニックに入って感じてきたこと、応援してくれる家族のことを話してくれました。
DATA
- 広島県出身
- 中学では広島瀬戸内リトルシニアに所属
シニア西日本代表に選抜され、オーストラリアで交流試合に参加。 - 大阪桐蔭高校では3度の甲子園出場を果たす
3年生時には副キャプテンを務め、センバツ高校野球で全国制覇に大きく貢献 - 國學院大学では、4年生時には東都リーグで本塁打・打点王を獲得し、
春秋通じて全国大会に出場した - 昨年は怪我で出場機会が無かったものの、今シーズンからは打線の主軸として奮起する
都市対抗野球大会初戦ではレフトスタンドへ特大ホームランを放つなどの活躍
効率を高める
パナソニック野球部の特徴は、効率の高い練習に取り組んでいることです。これは僕にフィットしている。大阪桐蔭高校時代は、Aチーム以外のメンバーに与えられる練習時間がごくわずか。そこでどれだけ効率を高めて練習するかが肝でした。加えて、精鋭たちの中で出場のチャンスを狙うため、「外野で出場するならこういうバッターになろう」と目指す姿も自分で考え、明確にしていました。やるべきことは、今も変わりません。1日の全体練習でいったい何回ボールに触れるか、何球ノックを受けられるかを数えれば、一球の精度こそ命。全体練習は確認の場。自ら何を見据え、何をするかにかかっていると思います。
大阪に帰って
パナソニックに入った時は、選手間やスタッフとの壁がなく、“関西のノリ”が居心地良かったです。私見ですが、野球をやっている関西人はコミュニケーション力がめちゃめちゃ高い! そういう空気の中にいると、ここで野球ができてよかったなと思います。チームのプレーは、プロの考えに近いというか、個々がしっかり打って抑えて勝とうとする雰囲気を感じました。そこで、劣勢の場面でもありとあらゆる作戦を講じながら、泥臭く進んでいく、そんな勝ち方がもっとあってもいいのかなと。もう、悔しい負け方だけはしたくないじゃないですか。今まさに、みんながそんな気持ちで前に進んでいると感じます。
祖父母孝行
夏の都市対抗野球は、家族が見に来た1回戦でホームランが打てました。おじいちゃんが、「いけー!」と叫んだと聞いてびっくり。おじいちゃんは野球が好きなんですけど、昔かたぎなタイプで喜んだり熱くなったりする姿が想像できないんです。小学生のころから、おじいちゃんが見に来た時に打てないジンクスがあったので、なおさら良かったです。まだまだ元気でいてもらって、活躍する姿を見せたいです。おばあちゃん孝行は、パナソニック製の美顔器をプレゼントしたことです。「田中みな実さんが紹介している、あれが欲しい」と言っていたので(笑)。どんどんきれいになってほしいです。
Panasonic社員としてのスピリッツ
- ① 活躍してパナソニックの名を広める
- ② パナソニックの看板としての自覚
- ③ 大企業の一員としてのプライド
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