EPISODE 3

【#22 大坪直希】チームスポーツで欠かせないのは、人に興味を持つこと。

2022-12-30

佐賀で暮らすご両親やきょうだいが、ライブ配信で試合を見られる時代に。ヒットを放つと「なんか活躍しちゃってるじゃん」とお姉さんがメッセージをくれるそう。その一言が大坪選手の力になっています。自身はチームのムードメーカーを買って出て、その場限りではなく、それぞれの選手が勢いに乗る後押しをしたいと考えているようです。改めて仲間への思い、職場の方々や新婚生活について聞かせてもらいました。

#22 大坪直希

[Naoki Ohtsubo]

DATA

  • 佐賀県出身
  • 神村学園中学時代はリトルシニア日本選手権大会で準優勝を果たす
  • 神村学園高校では1年生から主力として活躍し、チームを3度の甲子園出場に貢献
  • 亜細亜大学進学後は選手、学生コーチと経験を積み卒業後はパナソニックへ入社
  • 6年目のシーズンを迎える来季も、野球だけでなくチームのムードメーカーとしての活躍も期待される
大坪選手
大坪選手

チームプレーとは

心掛けているのは、目配り、気配り。チーム全体を満遍なく見るようにしています。そして、人に興味を持つこと。僕が声を出すのも、その反応や様子を見ていると、それぞれの状態が分かってくるから。そうして「この選手は、こんな風に接したら勢いに乗っていくな」とつかめるようになってきます。他の選手がさらに良くなるようにと考えて、自ら働きかけていくのがチームプレーじゃないでしょうか。無意識に人間観察をするのは、元々の性格でもあります。電車や街でも、よく人を観察しています。

大坪選手

がばいぬっか~

職場の皆さんは、僕が試合に出なくても球場に足を運んで、野球部を応援し続けてくれました。とても温かくフランクな皆さんで、職場の飲み会に誘ってくれるのはもちろん、僕にデートプランのアドバイスをくれたりもします。「クリスマスのデートは、どうするんや?」「ここの食事おすすめやけど~」って。そういう温かなやりとりが楽しくて、うれしくて。でもやっぱり、僕が試合に出るのかを気にしてくれていたとのこと。その思いが胸にしみます。また試合で声援を送ってもらえるように、そしてよい報告ができるように頑張ります。

大坪選手

これから共に

職場の皆さんがデートプランを一緒に考えてくれていた人と、8月に結婚しました。僕はこれという趣味がなくて(つくりたいんですけど)。今は妻と買い物に出掛けたり、おいしいものを食べたり飲みに行ったりするのが楽しみです。苦手だった生魚やトマトやキュウリは、妻のおかげで食べられるようになりました。大根のみそ汁も克服しました。僕の実家が離れている分、彼女の両親やおじいさん、おばあさんまでもが試合の球場に来てくれたりして、心強いです。みんなを幸せにできるようなプレー、活躍を誓います!

自分を高めるルール

  1. ① 湯船につかってYouTubeを見てリラックス
  2. ② 心の中で「3,2,1」とカウントし、「よし!」で気持ちを高める
  3. ③ おいしく飲んで、食べる!
大坪選手

Editor's postscript

「実家を離れてからの人生のほうが長くなった」と言っていましたが、ご家族との絆は、大坪選手が野球を続けることで深まっているように感じます。さらに、新しい家族との絆も野球が結んでいってくれるのでしょう。苦難を乗り越え、あふれる自信にみなぎる闘志。また試合で大きな快音を期待しています! プチ情報:小学生のころに映画『がばいばあちゃん』に出演したことがあるのだそう。見てみたい!

EPISODE1. 「やりたい!」ベクトルの向くほうへ、挑戦を恐れずに。
EPISODE2. イップスと戦ってきた社会人野球での日々。大坪選手流のメソッドは……?