肉より魚派(特に光り物が好き)の松根選手。海の近くで育ち、釣った魚を食べたりしていたのですから、納得です。最近は読書で気持ちを整えることもあるとか。ビジネス書の経営者のメソッドから、野球の考え方やヒントを得ているようです。そうそう、釣りも野球に役立つことがあるみたいですよ!
DATA
- 和歌山県出身
- 南部高校ではショートのレギュラーとしてチームを牽引。
高校2年時には春・夏と2季連続で県大会ベスト4進出を果たす。 - 近畿大学に進学後は2年時からリーグ戦に出場。4年時にはチームの主将も務めた。
- 勝負強いバッティングと堅実な守備が持ち味で、内野守備も複数こなすユーティリティプレーヤー。6年目のシーズンを迎え、中堅の域に差し掛かかり後輩選手からの人望も非常に厚い。
いつか漁船に
和歌山の実家は海のすぐ近くで、小さいころから釣りをしていました。釣りは糸をたらすポイントや、ルアーを水面で引くか潜らすかなどを試行錯誤します。そういう考えが野球でも応用できるんじゃないかと常々思っています(笑)。あとは釣れない間をどう我慢するか……。忍耐力もかなり鍛えられます。海釣りは、釣れた魚を食べる楽しみも。今も父、兄と3人でイカ釣りに行くことがあるのですが、釣れたイカをさかなにお酒を飲むのが最高ですね。自然の中で癒やされながら、試行錯誤をして、結果として釣ったものを食べられる。必要なものの全てを兼ね備えているのが釣りだなって。いつか漁船を手に入れて、沖に出て漁をしてみたいですね。
意義ある読書タイム
昨年から、ビジネス本を読むことを習慣づけています。言葉や表現など、大事だと思うところはスマホにメモしています。分からない漢字も全部意味を調べて書き留めます。一冊読むのに時間はかかりますが、分からないものをそのままにせず、理解しながら読むことで身になる感覚がありますね。だいたい自宅で朝の支度後などにそういう時間を取ります。夜は練習で疲れて帰って、お酒を飲んだりするリラックスタイムと割り切ります。もともと活字が苦手でしたが、続かないかもと思う時に踏ん張ることによって、習慣にしたいと思っています。
問われるのは人間力
小学校から大学まで、ずっとキャプテンをしてきました。その経験を通して、後輩への目配り、気配りを大切にすること、自分の行動と言動を一致させること。それがないと組織は成り立たないと思っています。また、プレーで引っ張るのが一番ですが、それ以外の部分でどうしたら皆について来てもらえるかを常に考えてきました。例えば、スポーツ界には道具の準備や整備は新入りがやる、みたいな文化がありますが、僕は皆が使うものなら全員でやるのが普通ではないかと思うのです。そういう場面で行動に移すことは、自分のスタイルですね。それで周りに気づきや相乗効果が生まれたら、すごくいい。人間力といえば大げさかもしれませんが、社会人野球を続けていく上で、そういう部分を細かいところから立て直すことが大切だと感じています。
自分を高めるルール
- ① 試合前日はジョギングで汗を出す
- ② 本を読み気持ちを整理する
- ③ 趣味の釣りでリフレッシュ
Editor's postscript
話せば、目尻を下げて優しく笑う松根選手。特に、家族の話をされている時はその仲の良さや、信頼関係が伝わってきました。チームの後輩にも慕われ、実力と行動力でパナソニックイズムを伝える選手であることも間違いありません。あとは息子さんのけがの予防(ほどほどに)と釣りも、がんばってくださいね!
EPISODE1. 自分の力を最大限に発揮するために、できることを
EPISODE2. キーになった言葉、教え。今心に留めているのは……。