片山選手といえば、高校3年夏のサヨナラ劇。片山キャプテン率いる公立の進学校が、「最後まであきらめずによくやった!」と多くの人の心を震わせた。その求心力のあるプレーと屈託のない人柄には、社内のファンも多い。日本選手権に出場すれば、バックネット裏で所属部署の方たちが熱視線を送る姿も。見る人をアツくさせる、野球魂の原点は祖父の存在だという……。
DATA
- 福岡県出身
- 小学校3年生からソフトボールを始める。
- 門司学園中学校時代では軟式野球部に所属
- 門司学園高校では1年生夏から外野手として出場し、
同秋からは4番打者として活躍。
2年生秋からは主将・捕手として、福岡県大会準優勝、
3年生夏の大会では、チームをベスト4に導き、高校通算32本塁打を放った。 - 九州共立大学に進学後は、1年生春から出場し、
福岡六大学リーグで通算93安打・14本塁打を記録。
4年生時には主将をつとめ、チームを明治神宮野球大会ベスト8に導いた。 - パナソニックへ入社後は、持ち前の豪快なバッティングを活かし、
2018年に社会人ベストナイン(DH)を獲得。
情熱の源
受験して中高一貫校に入学、大学も野球推薦を断り受験で入った。僕ですが、情熱を燃やし続けてきたのは、野球でした。同級生たちには「勉強せずに野球ばかりしていたおまえが、なんでパナソニックに入れたんだ」といまだに言われます(笑)。本当に、人生どんな道が開けるか分かりません。僕に野球を手ほどきしてくれたのは、おじいちゃん。今も、試合の度に動画を見てアドバイスをくれ、会うと昔と同じように「甘い球を見逃し過ぎや」と叱咤してくれます。都市対抗野球にも出場した選手だったそうですが、20代前半に野球人生を終えたと聞いています。その後は地元の高校の監督をしていたとか。「けがだけはするな」。そう願うように言い続けて、応援してくれています。
最高の職場!
職場に行くのが楽しい。“ガチの野球好き”の方々や、野球部OBの皆さんがいるので、とても心強いんです。入社時からずっと、温かな配慮や激励をしてくださっています。中学生のコーチをしている方や、息子さんが大学野球をしている方とは、かなりマニアックな話をします。飲みに行くと2次会、3次会……と延々野球談議。「その話3回目ですよ~!」って(笑)。元バレーボール選手の方もいて、いろんな話を聞いてくださるのでありがたいです。試合には、周囲の人を巻き込み大勢で応援に来てくれたりもします。日本選手権もきっとみんなが応援してくれる。いい姿を見せたいですね。
アスリートの絆
パナソニックスポーツの一員として、ラグビーのワイルドナイツ、バレーボールのパンサーズの試合は常にチェックしています。特に同期入社の選手とは、大事な大会前に連絡をし合う仲。いちファンとしても応援しています。今年パンサーズから韓国リーグに移籍した大竹壱成選手とは、改めて語り合う機会がありました。日本の最高峰と言われるチームでの日々や、アスリート個人としての考え方、ステップアップのための行動力など、野球とは違う面があって刺激を受けました。そして自分がそうだったように、大竹選手も野球部をウオッチしてくれていてうれしかったです。これからも積極的に交友を深めていきたいです。
Panasonic社員としてのスピリッツ
- ① 会社の方々から応援してもらえるように
- ② あいさつ、報告は随時する
- ③ パナソニックスポーツの他チームの結果を見てモチベーションを上げる
BACK 1. 場の空気を支配し、強烈なインパクトを与える長距離砲
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