当社は福岡県飯塚市で創業し、まもなく30年を迎えます。2005年に起きた福岡県西方沖地震の際に住宅の耐震強度を意識するようになり、パナソニックの耐震住宅工法で建てるテクノストラクチャーの家の提供を始めました。家づくりの特長は、構造計算による確かな耐震性と、お客さまの様々なご要望に応える自由設計の注文住宅。営業を中心にヒアリングの段階からお客さまに寄り添い、できるだけ同じ視点に立って、納得されるまで何度も提案をさせていただいています。

当社では、「オーナーメイドテクノ」という建築家と一緒につくる、耐震性の高いテクノストラクチャーの家をご提案しています。スタートのきっかけは、お客さまに本当に理想とする住まいをお届けしたい、家という一生の買い物を最高のギフトにしたいという思いからです。当社が培ってきた知識や経験と、建築家の柔軟で斬新な発想が融合した時、どんな化学反応が生まれるのか。私たち自身とても楽しみでした。最初の設計はモデルハウスでしたが、初回のプランを見た時「なるほど、そう来たか」とまさに意表を突かれる思いでした。まず私たちの心が動かなければ、お客さまには何も届きません。建築家の一つひとつのこだわりが、喜びにつながるようなご提案をしていきたいと思っています。

飯塚市のある筑豊という地域は、福岡県内でも比較的広い土地を手に入れやすいため、ゆったりとした平屋の住宅を望まれる方が数多くいらっしゃいます。実際に私たちが提供する家も半数以上が平屋。そのため、建築家が設計したオーナーメイドテクノのモデルハウスが完成したときもちょっとしたニュースになり、広い世代のお客さまから注目を集めました。

ほとんどのお客さまが初めての家づくりなので、モデルハウスでのリアルな体験を通じて、理想の住まいを手に入れることはとても重要だと考えています。ステージアップした新居での暮らしがイメージしやすいため、より的確なプランのご提案も可能になります。 そうしてご家族の皆さまと何ヶ月もかけて一緒に家づくりを進めていくので、お引き渡しの時は感慨深いものがあります。当社の提案で、ご主人から奥さまに花束の贈呈を行っているのですが、いつも涙が出てしまって…。この仕事に誇りを感じる瞬間ですね。

お客さまのご要望で最も多いのは、「自分たちらしい暮らしがしたい」ということ。その想いをかたちにするために、窓口である営業と設計が一丸となり、様々な角度からプランを練ります。たとえば、大空間のリビングをつくりたいと依頼された時、そのリビングをどのように使うのか。何人で使うのか。パーソナルなスペースも必要なのか。さらに、この先長く住むことを想定すると、子どもが増えたり、親と同居する場合の可変性を備えたご提案も検討します。そんな当社のスタンスに、強い構造で自由な間取りに対応できる「テクノストラクチャー工法」は、相性抜群といえます。

近年、省エネ基準の引き上げや制度改正など、住宅建築のルールは変化しています。日々勉強ですが、「オーナーメイドテクノ」を採用してから外部の建築家の仕事ぶりに新鮮な刺激を受け、充実した毎日を過ごしています。私たちのプランがお客さまの本当に望むものにすばやく辿り着けるよう、いっそう腕を磨いていきます。

お客さまのほとんどがはじめて家を建てる方なので、家づくりに対する不安や疑問が多いのは確かです。まずはヒアリングを重ねてご質問に回答し、ご要望を明らかにすることから始めます。初回の接客からご契約、基本設計や仕様の決定、お引き渡しまで、すべて営業が責任を持って対応するワンストップの体制をとっているのは、当社ならではの特長です。窓口を集約することでお客さまの負担を減らし、ご要望に対して即座にお応えできるというメリットもあります。

最近はデザインにこだわりを持たれる方も多く、そういった方には建築家が設計する「オーナーメイドテクノ」をお勧めするなど、営業の役割も年々増えていますが、そこは一生に一度のマイホーム。家族のように親身になって寄り添うことこそ、営業の使命であると考えています。ご要望をしっかりかたちにする設計や一日一回は現場に足を運ぶ工務との強い連携で、心から喜んでもらえる家づくりを続けていきたいですね。