当社は昨年、創業50周年を迎えました。現在では東広島市と広島市を中心に、数多くの住宅を手がけています。海と山に囲まれたこの地域には、「瀬戸の夕凪」と呼ばれる風がピタッと止まる時間があり、夏場は非常に蒸し暑くなります。さらに東広島市は盆地のため、冬の寒さはとても厳しい。そういった気候風土は当然家づくりにも影響します。四季を通じて快適に過ごすために、通気性や断熱性にはそれなりの配慮が必要。ワンランク上の断熱材を標準仕様で提供しているのもそのためです。

広島では、大きな揺れを感じる地震がほとんどありません。それでも、地震に強いテクノストラクチャーの家をおすすめする理由は、「住まいは家族のしあわせを育む場であって、安全安心が絶対条件」という思いがあるからです。近年、豪雨による水害や非常に大きな土砂災害に見舞われたこともあり、お客さまの災害に備える意識も高まっているのは確かです。緻密な構造計算によって耐震性を確保し、シェルターのような長く安心して暮らせる住まいをつくり続けること。テクノストラクチャーの家を通じて広げていきたいと思っています。

東広島市には転勤で引っ越して来られる方が多いです。また、広島大学の多くの学部がこちらへ移転したこともあって学生も増えており、人口は伸びています。「日興ホームは強い家を建てる」という噂を聞き、安全かつ快適な家を求めて訪れるお客さまも増えました。私たちが建てるテクノストラクチャーの家には、耐震等級３という安心の担保がありますから、柱のない広い間取りや大きな吹き抜け、一直線につながる動線といったさまざまなご要望にも応えやすいです。それこそが最大の魅力といえるでしょう。

地震の揺れを最大約70％も軽減する制震システム「テクノダンパー」を標準仕様にしているのも当社ならではの家づくり。安心にさらなる安心を重ねることで、お客さまにはもっと快適性やデザインといった家づくりを楽しんでいただきたい。これからも地域に密着し、気候風土や地元の情報にも精通した「本当にいい家づくり」を続けていきます。

お客さまとのファーストコンタクトはとても大切にしています。どんな家を建てたいのか、どんな要望をお持ちなのか、イメージをできるだけ具体的につかみ取り、インプットすること。徹底的なヒアリングからいつも仕事がスタートします。今はWEBやSNSなどで、家づくりに関する情報が手軽に入手できる時代。相当な知識をお持ちの方も多いので、設計士としてあらゆる方向にアンテナを張り、ご要望をひとつひとつかたちにしています。

その点、テクノストラクチャーの家は、とても話を進めやすいですね。工法の特長から広い空間をつくりやすかったり、家具のサイズに合わせて壁の位置が決められるといった設計の自由度があるので、お客さまのご要望にも「それ、できます！」と即答できることが多く、提案の幅も広がります。これからもお客さまにまっすぐ向き合って、理想の家づくりを実現する力になりたいですね。

地震はどこで起きても不思議ではありません。一生に幾度もない家づくり。お客さまには備えの大切さからお話することが多いです。「水害はハザードマップで想定できても、地震はわからないですよね」といったご説明をしたり、テクノストラクチャーの模型を使って、揺れを吸収するしくみを目で見てご理解いただくなど、工夫をしながらご提案しています。

東広島市は大手企業の工場や広島大学の一部学部の移転もあり、全国から人が集まっています。近年は日本国内だけでなく、中国からのお客さまも増えました。家づくりに求める快適さや便利さ、災害に対する意識など、みなさまそれぞれの考え方をお持ちなので、言葉の壁、文化の壁をこえて、一人ひとりと正面から向き合うことを心掛けています。大手のハウスビルダーと違って地域密着の会社に勤める私たちは転勤で遠くに離れるということはありません。建てた後も長くお付き合いできることを強みに、これからも多くの方に喜ばれる住まいをお届けしていきたいと思っています。