CAREER INTERVIEW

1級電気工事施工管理技士

世界初、再エネ使用
100%を実現する
製造現場の
司令塔として。

前例のない
高度な目標達成へ。
まずはお客様の現状の
事業を理解することから。

私の現場は、滋賀県草津にあるパナソニックの大規模工場。ここでは来春からRE100(Renewable Energy 100%)、つまり事業活動に用いるすべてのエネルギーを再生可能エネルギーでまかなう、※世界初のソリューションの実証実験を行う予定になっています。私はこの「RE100化ソリューション」というプロジェクトに携わっています。
これまで製造工場の稼働にクリーンエネルギーを使用する場合、太陽光発電がメインでした。しかし、それでは生産ラインを支えるだけの大量のエネルギーをすべてまかなうことはできません。そこでこの実証実験では、純水素型燃料電池と太陽光発電=「創エネ」、リチウムイオン蓄電池=「蓄エネ」、そしてそれらを効率よく稼働させるエネルギーマネジメント=「省エネ」の、3つの技術を応用し課題を解決しようとしています。これらの最適な組み合わせで、環境負荷なくパワフルなエネルギー生産を実現するのです。
営業統括本部 営業企画U
エネルギー資源循環G
橋本 浩樹
Hiroki Hashimoto
出身地:長崎県
入社:2007年
所属や役職は、2021年8月時点のものです。
私はシステム全体を整備・配備するチームのリーダーとして、どのスペック、サイズの設備を導入するかだけでなく、プロジェクトによる影響を考慮して工場内の製造システムの変更まで検討しつつ、現場の方たちと議論を重ねて協働中。※世界初の試みというだけあって、「わからないことがわからない」ような状況ですが、その中で最も大切なのは、お客様の事業に対する深い理解だと思っています。例えば、組み立て工場とデバイス工場ではエネルギーの使い方が大きく異なります。前者は9時から17時まで、安定稼働できるエネルギー利用の仕組みが必要。一方後者は、24時間稼働に耐える仕組みが求められます。このような現場ごとのニーズの違いを細かく理解することで、導入コストを抑えられる太陽光発電、あるいは発電量が天候に左右されない純水素型燃料電池など、設備ごとの長所を最適に組み合わせたシステム提案を行うことができるのです。

何十人が関わる
大きな現場。だからこそ
全員をつなぐ、
小さな気配りが必要だ。

もう一つ重要なのは、「お客様はRE100を行いたいのではなく、その先のビジネスゴールに到達することが目的なのだ」という視点を忘れないことです。「RE100を達成した」という認証を受けることで企業全体の評価が上がれば、きっとお客様の生産活動は活気づき、生産ライン増設も行われるでしょう。そんな未来の状況まで見越して、設備の空間配置を検討します。入社以来、太陽光発電をはじめ、さまざまな現場を経験した中で培った創エネ・蓄エネ・省エネの知識を、まさしくフル活用していますね。
本プロジェクトは数億円規模の現場。関係者や扱う設備が多く、SDGs貢献など社会的意義も大きい事業なので、責任者としてのプレッシャーを感じます。
そのため現場の雰囲気を良好に保ち、ミスが発生しない、あるいはトラブルにスムーズに対処できる体制をつくりあげることを心がけています。と言っても、やることはシンプル。密なコミュニケーションをとり続けることに尽きます。「みんなで現場をつくっている」一体感があれば、不測の事態もカバーし合えますから。そのため、図面作成にしても作業者との間に誤解が生まれないよう、設計者にメモ書きを一言加えてもらうなど、こまかな配慮が行き届くよう仲間にお願いしています。口うるさいと思われるときもあるかもしれませんが、この一手間がスムーズな現場づくりに絶対不可欠なのです。 環境貢献やエネルギーの有効活用という言葉はずいぶん耳にするようになりましたが、有効なソリューションやビジネス展開はまだ黎明期。今回のお客様の実証実験を成功させ、近い将来、さまざまな施設で同様のシステムを導入させられるように、私自身もさらに知見を蓄えていきます。

※ 工場の稼働電力を賄う自家発電燃料として本格的に水素を活用した実証において(2021年5月24日現在、パナソニック調べ)

ある1日のスケジュール

  • 08:30

    会社到着

  • 09:00

    ミーティング

  • 09:30

    打合せ資料作成

  • 12:00

    昼休憩

  • 13:00

    客先打合せ・現場調査
    (or 現場打合せ)

  • 16:00

    提案資料作成・
    翌日打合せ準備

  • 17:30

    会社退出

私のリラックス法 動画配信サービス

最近、10歳、8歳の娘とニンテンドーSwitchで一緒に遊ぶようになりました。まだこの年齢の子どもには難しいだろうと感じるソフトでも、あっという間に慣れて上手に操作するようになるのであなどれません(笑)