大泉拠点 業務用空調ショウルーム

大泉拠点とは

  • 吸収式冷凍機(ナチュラルチラー)、ガスヒートポンプエアコン(GHP)、ビル用マルチエアコン(VRF)、パッケージエアコン(PAC)画像
  • 「テクノゲート」と呼ばれる巨大な門の形をした重厚な建物が目を引く、大泉拠点。群馬県の南東部に位置し、もともとは第二次世界大戦中に零戦などの飛行機をつくる工場として使用されていました。東京ドーム18個分の広さを誇る敷地には、当時からの歴史ある建物が随所に。現在はパナソニックの業務用空調における開発・製造の拠点として、吸収式冷凍機(ナチュラルチラー)、ガスヒートポンプエアコン(GHP)、ビル用マルチエアコン(VRF)、パッケージエアコン(PAC)など、数多くの製品を生み出しています。省エネや低CO2に役立つ環境配慮型機器の製造では、パナソニックグループで国内最大級の拠点です。
パナソニックのロゴが掲げられた大泉拠点の建物外観

パナソニック業務用空調のマザー拠点として開発・生産を牽引

パナソニックの大型吸収式冷凍機「ナチュラルチラー」の外観

3,000冷凍トンの巨大な吸収式も、ここから

業界トップクラスの幅広いラインナップで、国内トップシェア※1を誇るパナソニックのナチュラルチラー。
生産開始から50年以上が経ち、納入先は東京ドームなど各地のスタジアムやさいたま新都心(地域冷暖房)、全国各地の大型商業施設など多岐に渡ります。熱源はガス・油・廃熱(蒸気・温水・排ガス等)などの豊富なバリエーションで、エネルギーの最適化を実現しながら多様なニーズに対応。黄綬褒章を受章した名工を始めとする匠の職人たちが熟練した溶接技術で、高品質なナチュラルチラーをつくり出しています。
  1. ※1
    日本冷凍空調工業会「2022年度 吸収式冷凍機国内出荷実績(冷凍トンベース)」からパナソニック試算。

シミュレーション通りに機械が作動しているか、目視と数値にて確認

  • 冷凍機の内部を確認する開発担当者の様子
  • 機械の内部で伝熱管の上に流体を散布したときの、滴下の状態や液滴の動き、液膜の拡がりを目視。濃度変化、温度変化等の計測数値と組み合わせることでシミュレーション通り正しく機械が作動しているか確認をおこなっています。

GHPの先駆者として、さらなる高みをめざす

GHPはガスヒートポンプエアコンの略称で、家庭用エアコンの約20〜30倍の能力を持つ業務用エアコン。ガスエンジンによる駆動が特徴で、エンジンを動力源としてエアコンの冷凍サイクルを回すシステムです。パナソニックは1985年に日本で初めてGHPの開発・製造を開始して以来、トップシェアを維持しています。
空調機でありながら発電機を搭載し、発電と空調を可能としたシステム、電気ヒートポンプエアコン(EHP)と組み合わせたハイブリッドタイプや、冷温水を供給できるチラーシステムなど、豊富なバリエーションを有しています。
こちらのGHP性能試験室では1台の室外機に最大8台の室内機を接続し、能力や効率を上げて目標とする性能への到達をめざすための開発をおこなっています。
屋外に設置されたGHP(ガスヒートポンプエアコン)の室外機ユニット

GHPに組み込むエンジンを確認・調整

  • GHPの心臓部であるエンジン画像
  • GHPの心臓となるエンジン単体の性能を試験します。エンジンの負荷に応じてどのような性能が出るか、排気ガスの成分が規定値に入っているか、などを確認。テスト機は8台あり、耐久試験など複数の異なる試験の同時実施が可能です。

高性能な静けさの中、高さ2mの筐体試験も

VRFの室外機の騒音試験をおこなう、大型空調機用半無響音室。鉄骨やコンクリートでできた部屋の中にさらに試験室を設置した2層構造により、外部の音や振動を遮断しています。
試験室内の壁には「吸音くさび」と呼ばれるグラスウールを主材料とした三角形の吸音体を敷き詰め、室内の音の反射を防止。それにより暗騒音※2を小さくしています。
幅約13m×奥行約13m×高さ約6.5mの大型試験室で、測定に広い空間が必要な高さ2mの筐体の音響パワーレベルも測定できます。
  1. ※2
    室内で試験筐体が運転していない状態で測定した騒音値。
大型空間用無響音室でVRFの騒音試験を行う様子

室内の空気質をより高く、快適に

住環境を模した空間で、業務用空調や全熱交換気の空質と空調の効果を検証する試験室。住環境に影響を与える外気温をコントロールするために、建物の中に一棟の住宅を再現。住宅内には500点もの熱電対を含めた様々なセンサーが設置されており、気温・湿度・風速を精密に測定します。
さらに室内機に加えてジアイーノ、全熱交換気を設置し、3つを連携させた計測も可能。温度や湿度等だけでなく人の快適性を数値化した快適性指標PMV※3も測定し、室内機単体で運転する場合と比較して省エネと快適性向上を実現させました。
換気とジアイーノの効果により空気質が改善されることも実証しています。
  1. ※3
    平均予想温冷感申告。人がどれくらい快適かを表す指標で、温度、湿度、放射温度、気流速、着衣量、活動量の6つの要素から算出される。
住宅環境を再現した試験室の室内。天井や壁に多数のセンサーが配置されている

冬の寒さも夏の暑さも、すぐに再現

  • 人工雪を降らせた環境下での室外機の着雪・暖房性能試験
  • 実験室内にある住宅の外側には、気温の設定ができる装置があります。これにより、-20度〜+40度の気温設定ができ、住宅の外側を冬の寒さや夏の暑さと同じ温度の外気で包むことも可能です。市場で不具合が発生した際にはすぐに市場状態を再現することができ、フィードバックや対策を迅速におこなえます。

気温・湿度・風速・PMVを計測

  • PCモニターで室内気流のシミュレーション結果を確認する技術者
  • 住宅内には風速計が複数設置されているため、風速分布の測定も可能です。
    ショートサーキット※4の確認や、室内機が複数設置された際の気流が他の室内機に与える影響も評価できます。
  1. ※4
    空調機が吹き出した空気をまた吸い込んでしまう現象。

季節に左右される空気質を、上げていく

業務用空調機・熱交換気システム・加湿機・天井埋込形ジアイーノを配置した、オフィス環境を想定した環境試験室です。空間内の任意の場所の温度・湿度・風速・CO2濃度・輻射熱が計測可能で、PMV計測にも対応しています。
また、日射、冷気、換気などを再現する各模擬負荷装置も備えており、シーンに応じた住環境の温熱環境を想定した、空調機の空気調和効果を計測・分析することが可能です。
業務用空調機・熱交換気システム・加湿機・天井埋込形ジアイーノを配置した、オフィス環境を想定した環境試験室

屋外で温度・湿度・CO2濃度を計測

  • 屋外に設置された計測器
  • 屋外に計測器を置き、温度・湿度・CO2濃度を測定。アナログもしくはデジタルワイヤレスでデータを飛ばします。
    実環境で業務用機器の動作を確認することにより、たとえば夏の朝は涼しく昼は暑い外気環境での評価をおこない、省エネや空質原理の検証をしています。

構造設計から、高品質な業務用空調を

テクノゲート内の執務エリアでは、CADやCAEなどを使用した構造設計がおこなわれています。たとえば、GHPのエンジンやコンプレッサー、ファンやファンのモーターなどを決められた筐体の中にデザインする際、GHPであればエンジンの振動、排気ガスの出口や燃料ガスの入り口などを考慮。性能だけでなく環境の問題も意識しながら、営業や商品企画が取りまとめたお客さまのご要望に沿って構造設計を進めています。そのプロセスこそが、パナソニック業務用空調が誇る高い品質を支えています。
3D CADを用いて空調機器の構造設計を行う技術者の手元

大泉拠点  HVAC & CCショウルーム

パナソニック業務用空調を見る、わかる、体感できる施設

Air Quality Labo ショウルームの入り口デザイン

Air Quality Labo ショウルーム

Air Quality Laboは、パナソニック業務用空調のショウルーム。テクノゲートの中にあり、PAC、VRF、GHP、ナチュラルチラーなど豊富な空調設備や換気送風機器のラインアップを展示しています。実際の製品をご覧いただけるだけでなく、ナノイーXやジアイーノを体感できるコーナーや、エコナビや集中制御などの技術を紹介するコーナーも充実。当社営業を通じた完全予約制で、じっくりご覧いただけます。
  • ビル用マルチエアコンの展示スペース。室外機モデルが複数台並び、それぞれの機能や特徴を説明するパネルが添えられている展示風景。

    ビル用マルチエアコン

  • 業務用空調・換気システムの天井設置イメージ。天井の骨組みに沿って配置された複数の室内機、換気ユニット、およびそれらをつなぐ銀色のダクト配管の様子。

    業務用空質空調連携システム

  • ハイブリッド空調システムの展示。大型の室外機ユニットが並び、内部構造が確認できるスケルトン仕様のモデルや解説モニターが設置されている。

    ハイブリッド空調

  • 吸収式冷凍機「ナチュラルチラー」の大型展示モデル。多数の配管や制御盤が組み込まれた複雑な構造を外観から俯瞰している様子。

    ナチュラルチラー

HVAC トレーニングセンター ジャパン

パッケージエアコン・ビル用マルチエアコン・集中制御などのEHPやGHP、ナチュラルチラーについて学べる研修施設。5つの実習室、3つの研修室を設け、空調の基礎や原理、据付工事の流れや注意点を理解していきます。
月に2回の定期コース(1日コースまたは2日間コース)があり、営業を通してお申し込みを承っています。その他、お客さまのご要望に合わせた個別の研修や、研修施設までお越しになれない方には機器、教材などをお送りして現地で開催する出前研修を実施。これまでに述べ3,500名※5を超える方に受講いただきました。
2022年には設備を大規模リニューアル。今後も施設拡充やコースのラインナップ追加を進めていきます。
  1. ※5
    2024年3月時点
トレーニングセンターでの技術講習の様子

GHPの実機実習

  • 実機に触れながらGHPのメンテナンス技術を学ぶ受講生
  • 研修では実際の機器に触れながら、現場ですぐに使える実践的な内容をお教えしています。

交通のご案内

大泉拠点周辺のアクセスマップ。東武小泉線・西小泉駅から徒歩約10分の位置を示す

群馬県邑楽郡大泉町坂田1丁目1番1号

電車・徒歩の場合

東武鉄道小泉線:西小泉駅 徒歩約10分
JR北陸/上越新幹線/JR高崎線:熊谷駅
  • タクシー(約30分)
  • バス(西小泉行き) ー 仙石バス停 下車ー 徒歩約10分

お車でおこしの場合

  • 東北自動車道:館林ICより、国道354号線を前橋方面へ西進。約17km 約30分
  • 関越自動車道利用の場合:東松山ICより、国道407号線を熊谷・太田方面に北進。「刀水橋北詰」交差点を右方向へ。約33km