健康経営

2022.08.31

⼼理的安全性を⾼める⽅法とは? チーム作りに役立つ施策を徹底解説

⼼理的安全性を⾼める⽅法とは? チーム作りに役立つ施策を徹底解説

近年、従業員の働きやすさを重要視した心理的安全性が注目されています。心理的安全性の向上は、パフォーマンスやモチベーションのアップにもつながることから、多くの企業が取り組んでいます。リモートワークの増加などで従業員同士のコミュニケーションが以前より難しくなっており、心理的安全性はより重要になっているのが現状です。

この記事ではチーム作りに役立つ心理的安全性を高める方法についてご紹介します。

心理的安全性を高めて得られる効果とは

「psychological safety(サイコロジカル・セーフティ)」を日本語訳した心理的安全性が近年注目されています。職場で従業員やチームのメンバーが周りを気にせずに、自分の能力やアイデア、個性を十分に発揮できていると感じる環境を指します。

アメリカのハーバード大学の組織行動学の権威、エイミー・エドモンドソン教授が1999年に発表した論文「Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams」で定義されたのが始まりです。

日本人には「空気を読む」という一面があります。これには他者への配慮や気遣いなどポジティブな意味合いもありますが、時には周りの反応にとらわれずに新たな発想や忌憚のない意見が必要になることもあります。

Googleでは2012年から4年間もの月日をかけて働き方改革プロジェクト「プロジェクトアリストテレス」を実施しており、成果として「心理的安全性はチームの生産性を高める」と発表しました。これにより、心理的安全性の重要性が注目されたのです。

職場やチームの心理的安全性を高めることにより、次のような効果が得られます。

  • ・パフォーマンスの向上
  • ・エンゲージメントの向上
  • ・イノベーションの促進
  • ・スムーズな情報共有
  • ・有能な人材の定着
  • ・問題解決に役立つ
  • ・メンタルヘルスの向上

それぞれについて詳しく解説します。

パフォーマンスの向上

心理的安全性の高い職場では、チーム内の風通しが良くなり、チームのメンバーが積極的に意見を言いやすくなります。上司や同僚の反応を気にせずに発言できる環境が整っていれば、画期的な意見や斬新なアイデアがどんどん出てくるでしょう。心理的安全性が低い職場では、気付きがあっても周りの反応が怖くて言い出せない人もいます。

その点、心理的安全性が確保されていれば、上下関係にかかわらず、遠慮なく意見が言えます。社員が持つ個々のポテンシャルを最大限にいかせ、パフォーマンスの向上につながるのです。

エンゲージメントの向上

社員が会社に対して愛着心や貢献度合いを深めるエンゲージメントの向上はビジネスシーンにおいて重要とされる課題のひとつです。心理的安全性の高い会社ではおのずと社員のエンゲージメント向上が期待できます。

自分の意見が取り入れられ、チームに大きく貢献することで仕事に対する満足感が増し、会社の利益に貢献しようという思いが深まるでしょう。一方で日本の企業は従業員エンゲージメントが世界に比べて高くないという意見もあります。心理的安全性を高めることを従業員エンゲージメント向上の手段とすれば大きなメリットが得られるでしょう。

イノベーションの促進

前述したような従業員エンゲージメントが高い職場には、さまざまな価値観やスキルを持った人材が集まります。さらに心理的安全性が高いチームにこうした人材が集まると、異なる価値観を持ったメンバー同士がお互いを認め合い、良い刺激になります。

仕事に対する意欲も高まり、イノベーションが生まれやすい環境といえるでしょう。常に世界をリードする革新的な技術やサービスを生み出しているGoogle社でも、イノベーションが生まれる職場環境の要因として「従業員が心理的安全性を感じられ、リスクを恐れずに新しいアイデアを試せるようにする」(※1)とあげています。

※1 出典:【Google re:Work】イノベーションが生まれる職場環境をつくる

スムーズな情報共有

心理的安全性の高い環境下では、チームメンバー間のコミュニケーションが活発に行われるようになります。人間関係が良好であれば、率直な意見を言いやすくなり、情報共有がスムーズに行われるためです。

ミーティングや会議の場にとどまらず、普段の雑談やコミュニケーションの中からこれまでにない斬新なアイデアが生まれることもあるでしょう。チーム間のスムーズな情報共有が大きな成果を生み出すのです。

有能な人材の定着

心理的安全性の高い職場やチームでは、メンバーのモチベーションが上がり、仕事に集中できる環境が整っていきます。自分が発信する意見や提案が尊重されると「自分はチームに貢献できている」という自信につながり、より一層会社やチームに対する愛着が持てます。その結果、離職率が低くなるでしょう。

医師や医療従事者のための総合情報サイトを運営する日経メディカルが会員向けに2020年に行った「退職理由に関する意識調査」(※2)では、最も多い退職理由は「人間関係」という結果が出ています。どの業界においても人間関係は大きな問題です。心理的安全性の向上は、人間関係を良好にする効果があります。離職率の高い職場ほど心理的安全性の確保に努めたいところです。

心理的安全性が高まり、企業の雰囲気が良くなると、採用の面でも有利です。有能な人材を多く確保できるようになります。

※2 出典:【日経メディカル】退職理由に関する意識調査

問題解決に役立つ

心理的安全性が高い職場では、チームや企業にとって有益な意見にとどまらず、失敗した体験やチームが抱える問題点などネガティブな情報もオープンに話せます。心理的安全性が低い環境の場合、ネガティブな情報はできるだけ隠しておきたいという心理が働き、問題点が明らかにならないことがあります。特に部下から上司に意見を言うのは、ハードルが高く感じるでしょう。

しかし、どのような情報でも話し合える環境であれば、上司に対してもミスや問題点を包み隠さず話せます。問題解決のための改善点も明確にできます。チームにとって不利益になるようなミスも減り、もしミスがあっても早期解決ができるため、トラブルを未然に防げるでしょう。

メンタルヘルスの向上

心理的安全性の高い職場では、お互いを尊重し合う風土ができているため、意見が違うメンバー同士や失敗をしたメンバーにも寛容になれます。しかし、すべての言動に対して肯定的になるのではなく、モラルを欠く言動があった場合には誰かが指摘したり咎めたりもします。

心理的安全性の向上は、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントなどの低減に二次的な効果としてあらわれるのです。

厚生労働省が発表した「令和3年 労働安全衛生調査」では、“仕事や職業生活に関することで強い不安やストレスを感じている”人は、労働者全体の53.3%(※3)を占めています。企業にとっても、メンタルヘルスの問題は大きな課題といえるでしょう。

心理的安全性は心の健康を保つためにも役立ちます。

※3 出典:【厚生労働省】令和3年 労働安全衛生調査(個人調査)

⼼理的安全性を⾼めるためのポイント

心理的安全性の高い環境とは、あらゆる対人リスクをなくすことが前提です。エイミー・エドモンドソン教授が提唱する対人に関する不安要素には以下の4つがあります。それぞれ例をあげて解説します。

  • ・無知だと思われることへの不安…無知だと思われることを恐れて、質問や相談ができない状態です。
  • ・無能だと思われることへの不安…無能と思われたくない不安があるため、ミスの報告を怠ったり積極性を失ったりします。
  • ・邪魔をしていると思われることへの不安…気遣いや配慮から積極的な行動を起こそうとしても、邪魔をしていると思われるのではないかという不安です。
  • ・ネガティブだと思われることへの不安…ネガティブな人間だと思われたくないあまり、自分の意見を述べられない状態です。

人によって程度の差はありますが、これらの不安要素はメンバーを萎縮させ、チームに悪影響を及ぼします。心理的安全性を高めるためには、不安要素を除くことから始めましょう。

⼼理的安全性を⾼める方法①多様性を認める

心理的安全性を高める方法として多様性を認めることは非常に重要です。「ダイバーシティ・インクルージョン(Diversity Inclusion)」という言葉がビジネスシーンで使われることが多くなってきました。さまざまな価値観や考え方を持つ個人の能力を認めて、組織内で活かすという意味を持つ言葉です。

性別や世代、価値観などが異なっていても相手を理解して尊重することで心理的安全性が高まります。先にご紹介したような不安要素を感じない環境を作る役割ともいえるでしょう。これまでのチームの方針とは異なる少数の意見であっても、優劣をつけずにメンバーが耳を傾けることで話しやすい雰囲気が形成されます。

自分からはなかなか言い出せないセンシティブな内容の事柄であっても、聞き手に相手を理解しようとする姿勢があれば、本人は不安やストレスを感じずに発言できるでしょう。自分とは違う価値観を持つ人の発言や提案であっても否定せずに、「なぜこういう考えにいたったのだろう」と理解に努めることが大切です。

多様性が認められているチームでは、新たなアイデアや気付きのための意見交換が積極的に行われます。結果的にチームのパフォーマンス向上につながり、大きな成果につながる可能性が高まります。

⼼理的安全性を⾼める方法②お互いを尊重する

人間関係に対する不安を除くには、チームのメンバーひとりひとりが相手を承認すること、尊重することが大切です。意見の合わない相手であっても、拒絶したり無視したりせずに人としてその人の存在を尊重しましょう。

特に上司やチームリーダーは、注意が必要です。自分では気付かないうちに部下やメンバーに対して威圧的な態度をとってはいないでしょうか。例えばメンバーがミスをした場合、リーダーはミスに対しての指導を行います。その際にメンバーの人格自体を否定するような言葉を使えば、メンバーは萎縮して大きなストレスを感じてしまいます。

批判や否定はせずに、今後同じミスが起こらないようにするにはどうすればいいのかを一緒に考える姿勢で臨むのがよいでしょう。また、ミスに対するサポートやフォローも必要です。

日頃の態度も見直してみましょう。具体的には次のような行動があります。

  • ・あいさつを無視しない
  • ・相手をバカにしたような態度をとらない
  • ・忙しい時に質問や相談をされても邪険に扱わない
  • ・どんな時も相手の目を見て話す
  • ・不機嫌な態度をとらない
  • ・無関心にならない
  • ・否定的・侮蔑的な言葉を使わない

これらの行動は、ビジネスパーソンとして基本的なマナーともいえますが、忙しい時などは特におざなりになってしまいがちです。また、自分が思う以上に部下は上司の態度に対して敏感になります。上司のほんの少しの不機嫌や無関心が部下にとっては不安やストレスを感じる要因にもなりかねません。

しかし、上司も人間ですから毎日完璧に部下に接することは難しいと感じることもあるでしょう。例えば大きなプレッシャーを感じていたり、悩み事があったりといった場合、他者に寛容になれないかもしれません。そのような時は、自ら部下に自分の弱みをさらけ出すことも必要です。

「上司は強くあるべき」という概念を捨て、部下に接するのがよいでしょう。上司が自分の短所や弱みを率直に話してくれれば、部下もまた心を開いて弱みを見せてくれるでしょう。強みだけでなく弱みを見せることが心理的安全性の向上につながるのです。

⼼理的安全性を⾼める方法③効果的なフィードバック

チームワークを良くするためには、フィードバックは有効な方法です。フィードバックは、上司から部下へ評価などを伝えて、業務が円滑に進むように軌道修正するというイメージがあります。しかし、心理的安全性を高めるためには、お互いを深く理解できるメンバー間の意見交換の場として活用したいものです。

率直な意見を言うのは良いことですが、威圧的にならない、意見の押しつけをしないなどに注意して慎重に行いましょう。価値観や考え方、意見がメンバーと異なる場合は、まずは相手の存在を尊重して、その意見を受け入れる姿勢を見せることが大切です。自分の意見が尊重されていると感じることで心理的安全性が高まります。

一方で意見の食い違いがまったくなく、相手の意見すべてに同調するだけでは、心理的安全性は高まりません。いわゆる馴れ合いのチームになってしまうと、メンバーのモチベーションや意欲は向上しない点に注意しましょう。業務を円滑に進めるための提案やチームに貢献するためのアイデアの出し合いなど、前向きなフィードバックが理想的です。

また、改善点を伝える際はリラックスした状態で行うのがよいでしょう。まずは日頃の感謝を述べて、ポジティブな話題を引き出すことも大切です。相手の欠点をもとにフィードバックを始めると、気軽に意見が言えなくなってしまいます。

部下から上司へ意見がある時は、なかなか自由に発言できないものです。匿名でフィードバックを行うなどの工夫をしてみましょう。

⼼理的安全性を⾼める方法④ピアボーナスを導入する

感謝やねぎらいの言葉と同様に、心理的安全性を高めるための有効な方法のひとつにピアボーナスの導入があります。ピアボーナスとは他のメンバーへの感謝や業務の功績に対して報酬を送り合う制度で、金銭に限らず社内通貨やポイントなどさまざまな種類があるのが特徴です。

仕事をしていく上で報酬がアップすると誰しもうれしいものですが、ピアボーナスには「自分の働きが認められた」という満足感が得られ、おのずとモチベーションやエンゲージメントの向上につながる効果があります。さらに、相手の良い点に感謝の意を示すことで関係性が良好になり、コミュニケーションが円滑に進みます。

ピアボーナスの対象になるのは、営業成績などの数値として測定できるものだけでなく、職場やチーム内での助け合いや良い行いにも付与されます。目に見えない功績が評価されることで従業員の意識が変わり、企業のブランディングにも役立つでしょう。

ピアボーナスを導入する時は、自社の社風やチームの形態に合ったものを選びましょう。送るプロセスが複雑だとピアボーナスを送ること自体が面倒にもなりかねません。手軽に簡単に送れる仕組みを取り入れるとよいでしょう。ピアボーナス専用のツールを活用して社内コミュニケーションの活性化に成功した事例もあります。

⼼理的安全性を⾼める方法⑤信頼関係の構築

チームの信頼関係をしっかり築くことで心理的安全性はアップします。具体的には上司と部下が1対1で定期的に面談を行う1on1ミーティングなどがあります。上司との面談というと、従来は上司から部下への指導やサポートが目的でした。しかし、1on1ミーティングでは双方が対等な立場、あるいは部下がメインになって信頼関係を築くのが目的です。

上司が部下の悩みや将来の展望、希望などを聞くとよいでしょう。落ち着いた場所にて1対1で話し合えば、普段は話せない本音も出しやすくなります。注意点としてはコミュニケーションが一方的にならないことがあげられます。上司のほうも部下の成長を促すアドバイスをするなど、対話型のコミュニケーションを目指しましょう。

1on1ミーティングを実施するメリットには次のようなものがあります。

  • ・従業員エンゲージメントの向上
  • ・上司と部下の信頼関係構築
  • ・モチベーションの向上
  • ・人材の育成
  • ・適正な人事評価が可能
  • ・離職率の低下

テレワークを実施している企業はオンラインで1on1ミーティングを行うのもよいでしょう。繁忙期などでどうしても時間がとれない場合は、業務時間内に積極的にコミュニケーションをとる、忌憚なく話し合える機会をもうけるなどの方法もおすすめです。

⼼理的安全性を⾼める方法⑥共通の認識を持つ

チームとしての目標やビジョン、ゴールなどを定期的に確認して明確にしておくことも大切です。チームが目指すゴールをすべてのメンバーが理解していると、認識のズレからくる不和などは生まれにくくなります。業務に対する方向性が同じであれば、お互いの信頼関係も深まります。

チームの業務内容によっては数値化できない目標もあるでしょう。その場合は、OKR(Objectives and Key Results)の導入がおすすめです。OKRとは数値化できない目的を達成するために、本当に重要な指標を明確にしてすり合わせを行う手法を指します。アメリカのインテル社を始め、Google社やFacebook社などの大企業が取り組み、大きな成果をあげています。

最も重要な課題を明確にすることで目標に向かって協力しながら取り組むチーム作りに役立ちます。OKRは1つの達成目標(Objectives)に対して複数の主要な成果(Key Results)を設定します。達成目標は1ヶ月~3ヶ月の比較的短期的に達成できるものを設定しましょう。数字などは入れずにシンプルで分かりやすいものがベストです。

ゴールが数値化されていない分、密にミーティングなどを行って認識のすり合わせをします。チーム間のコミュニケーションが活発になり、心理的安全性も高まるでしょう。

⼼理的安全性を⾼める方法⑦チームの透明性を上げる

心理的安全性を高め、メンバーが安心して働くためには、チームや組織の透明性を上げるのが効果的です。具体的には企業やチームが目指す目標や意思決定までのプロセス、人事評価の基準などがあげられます。

特に先にご紹介したOKRは目標設定から進捗状況、得られた成果などの情報の透明性が非常に重要です。チームのメンバーはもちろん、経営陣や他のチームのメンバーもアクセスできるようにしておきましょう。

また、社内の意思決定のプロセスを公開すると、自分が出した意見が反映されているのか、会社に貢献できているのかが分かりやすくなり、仕事に対するモチベーションの向上につながります。

人事評価に関連する基準もある程度明確にしましょう。基準がわかれば「何をどうすればキャリアアップできるか」など将来のビジョンがたてやすくなり、モチベーションアップや離職率の低下に役立ちます。

⼼理的安全性を⾼める方法⑧オフィス環境の見直し

心理的安全性やチームのメンバーが持つスキルを最大限に活かすチームビルディングを実現するためには、オフィス環境の見直しも必要です。メンバー間のコミュニケーションが円滑になるよう工夫をしてみましょう。普段の雑談からでも信頼関係が生まれることがあります。

具体的には、固定席をなくしてその日によって違う場所で働くフリーアドレスの導入や他のチームともコミュニケーションがとれるオープンスペースの設置などがあげられます。しかし、人によってはオープンスペースでは仕事に集中できない、十分にパフォーマンスを発揮できない場合もあります。オープンスペースとあわせて、一人で集中できる個室型ブースやプライベートスペースなどを設置するとよいでしょう。

オフィスの規模によってはなかなか、すべてを取り入れることは難しい場合もあるため、従業員の意見を取り入れてできるところから始めましょう。チームのメンバーが快適だと感じられるオフィス環境は、心理的安全性の向上にもつながります。

心理的安全性を高めて良いチームを作ろう!

心理的安全性を高める効果的な方法をご紹介しました。心理的安全性の向上は良い組織・チーム作りに非常に役立ちます。チームのメンバーが人間関係の不安にとらわれることなく、自分らしく働けることは生産性の向上や有能な人材の定着など企業にとっても大きなメリットです。従業員や専門家の意見を積極的に取り入れて、心理的安全性を高める取り組みを始めましょう。

一方で、働き方改革の推進や働き方の多様化によって、企業のあり方も変革してきています。従業員のモチベーションやエンゲージメントの維持に悩む企業も多いでしょう。より良い働き方をご提案する資料を無料でダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。

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