MNOシリーズ IGMP Snooping設定手順

はじめに

この設定例では、MNOシリーズスイッチのIGMP Snoopingの設定について説明します。

対象機種

対象機種

概要

MNOシリーズスイッチにてIGMP Snoopingを設定し、マルチキャスト送信端末からマルチキャストを要求する端末に対してのみマルチキャストが転送されるようにする。

構成例

設定の大まかな流れ

(1)Switch-M24Xの設定を行う。
 1)IPアドレスを192.168.1.253/24に設定する。
 2)IGMP Snoopingを有効にする。
 3)マルチキャストフィルタリングを有効にする。
 4)ルータポートの検知方法にIGMPパケットを追加する。
(2)L3スイッチングハブにマルチキャスト送信端末、Switch-M24Xにマルチキャスト要求端末、非要求端末を接続する。
(3)マルチキャスト要求端末がマルチキャストを要求したとき、要求端末にのみパケットが送信され、非要求端末には送信されないことを確認する。

手順1.

PCとスイッチングハブをツイストペアケーブルとコンソールケーブルで接続し、ハイパーターミナルにて設定画面を表示します。
(コンソールポートでの設定画面の表示方法については、設定例『スイッチングハブのコンソールポートへの接続方法』を参照)

手順2.

ログイン画面にて、LoginとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。(図1参照)

手順3.

Main Menuにて、[B]asic Switch Configurationを選択します。(図2参照)

手順4.

Basic Switch Configurationにて、System [I]P Configurationを選択します。(図3参照)

手順5.

System IP Configuration Menuにて、Set [I]P Addressを選択し、IPアドレス(192.168.1.253)を設定します。(図4参照)

手順6.

System IP Configuration Menuにて、Set Subnet [M]askを選択し、サブネットマスク(255.255.255.0)を設定します。(図5参照)

手順7.

System IP Configuration Menuにて、Set Default [G]atewayを選択し、デフォルトゲートウェイ(192.168.1.254)を設定します。(図6参照)

手順8.

全ての設定実施後、以下のような状態になっていることを確認します。(図7参照)

手順9.

System IP Configuration Menuにて、[Q]uit to previous menuを選択し、Basic Switch Configuration Menuに戻ります。

手順10.

Basic Switch Configuration Menuにて、[Q]uit to previous menuを選択し、Main Menuに戻ります。

手順11.

Main Menuにて、[A]dvanced Switch Configurationを選択します。(図8参照)

手順12.

Advanced Switch Configuration Menuにて、[I]GMP Snooping Configurationを選択します。(図9参照)

手順13.

IGMP Snooping Configuration Menuにて、Set I[G]MP Snooping Statusを選択し、IGMP Snoopingを有効にします。(図10参照)

手順14.

IGMP Snooping Configuration Menuにて、Set M[u]lticast Filteringを選択し、マルチキャストフィルタリングを有効にします。

※Switch-M24Xの配下にマルチキャスト送信端末がある場合に、IGMP Snoopingの管理テーブルに学習されていないマルチキャストグループのパケットを他ポートへ転送させたくない場合に設定してください。
ただし、学習の有無に関わらずルータポートには必ず転送されます。

手順15.

全ての設定実施後、以下のような状態になっていることを確認します。(図12参照)

手順16.

IGMP Snooping Configuration Menuにて、Show Router Port [T]ableを選択します。(図13参照)

手順17.

Show Router Port Table Menuにて、Set Dynamic [L]earning Methodを選択し、ルータポートの検知方法としてIGMPパケットを追加します。(図14参照)

手順18.

設定実施後、以下のような状態になっていることを確認します。(図15参照)

手順19.

設定完了後、Main Menuに戻り、Save Configuration to [F]lashから設定を保存します。

手順20.

マルチキャスト要求端末ではマルチキャストを受信でき、非要求端末では受信できないことを確認してください。
ルータポートに、L3スイッチングハブとの接続ポート(IGMP Queryを受信するポート)が学習されていること、(図16参照)IGMP Snoopingのグループテーブルにマルチキャスト要求端末の接続ポートが学習されていることを確認してください。(図17参照)

 

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