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MXG-MLシリーズ スパニングツリー(RSTP)設定手順
はじめに
この設定例では、MXG-MLシリーズのスパニングツリー(RSTP)設定について説明します。
対象機種
対象機種 |
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スパニングツリー(RSTP)の概要
RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)は、LAN内でループ構成を回避するためのプロトコルです。
詳細はこちら
構成例
解説
- 全てのMXG-ML8THPoE++にスパンニングツリー(RSTP)の設定をします。
- ブリッジプライオリティが最も小さいMXG-ML8THPoE++①がルートブリッジに選定されます。(ブリッジプライオリティ:4096単位で指定可能)
- ブリッジプライオリティが最も大きいMXG-ML8THPoE++③のポートがブロッキング状態になります。
- 端末が接続されるポートに”Portfast”コマンドを実施する事で、直ちに通信可能状態に移行します。
- スパニングツリーとループ検知・遮断機能は排他設定となります。
<関連コマンド>
モード | コマンド | デフォルト設定 | ||
---|---|---|---|---|
スパニングツリー | 有効化設定 | (config)# | spanning -tree global state enable | 無効 |
ブリッジプライオリティ設定 | (config)# | spanning-tree priority <priority> | 32768 | |
Portfast設定 | (config-if)# | spanning-tree portfast <disable | edge | network> | network |
設定手順
手順1.
PCとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続し、ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示します。
手順2.
ログイン画面にて、UserNameとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。
手順3.
ユーザモード→特権モード→グローバルコンフィグレーションモードの順に移行します。
MXG-ML8THPoE++>enable
MXG-ML8THPoE++#configure terminal
MXG-ML8THPoE++(config)#
<MXG-ML8THPoE++①の設定>
手順4.
ループ検知・遮断機能を無効にします。
MXG-ML8THPoE++(config)#no line loopback enable
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順5.
スパニングツリー(RSTP)を有効にします。
MXG-ML8THPoE++(config)#spanning-tree global state enable
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順6.
ブリッジプライオリティを設定します。(ブリッジプライオリティ:4096)
MXG-ML8THPoE++(config)#spanning-tree priority 4096
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順7.
Portfast設定を行います。(ポート:2-7)
MXG-ML8THPoE++(config)#interface range fi1/0/2-7
MXG-ML8THPoE++(config-if-range)#spanning-tree portfast edge
MXG-ML8THPoE++(config-if-range)#exit
MXG-ML8THPoE++(config)#exit
MXG-ML8THPoE++#
手順8.
設定を保存します。
MXG-ML8THPoE++#copy running-config startup-config
Destination filename startup-config? [y/n]: ここで y を入力します。
Saving all configurations to NV-RAM.......... Done. と表示されたら設定保存完了です。
<MXG-ML8THPoE++②の設定>
手順9.
ループ検知・遮断機能を無効にします。(手順4と同様)
手順10.
スパニングツリー(RSTP)を有効にします。(手順5と同様)
手順11.
ブリッジプライオリティを設定します。(ブリッジプライオリティ:8192)
MXG-ML8THPoE++(config)#spanning-tree priority 8192
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順12.
Portfast設定を行います。(手順7と同様)
手順13.
設定を保存します。(手順8と同様)
<MXG-ML8THPoE++③の設定>
手順14.
ループ検知・遮断機能を無効にします。(手順4と同様)
手順15.
スパニングツリー(RSTP)を有効にします。(手順5と同様)
手順16.
ブリッジプライオリティを設定します。(ブリッジプライオリティ:12288)
MXG-ML8THPoE++(config)#spanning-tree priority 12288
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順17.
Portfast設定を行います。(手順7と同様)
手順18.
設定を保存します。(手順8と同様)
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++①)
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++②)
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++③)
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