トピックス
2022年
当館主任学芸員が、韓国「全南道立美術館」で開催中の「ジョルジュ・ルオー展」で講演
2022年12月23日(金)
韓国南部の全羅南道光陽市にある「全南道立美術館」で「ジョルジュ・ルオー 展」〔2023年1月29日(日)まで〕が開催されており、パリのポンピドゥー・センターやジョルジュ・ルオー財団所蔵の作品など、約200点が展示されています。
本展関連イベントとして11月25日(金)に行われたセミナーに、当館主任学芸員萩原敦子が講師として招かれ、「日本近代美術へのルオーの影響」と題して講演しました。講演会は好評で、地元韓国メディアの取材も受けました。
開館20周年記念展「ジョルジュ・ルオー — かたち、色、ハーモニー —」開催のお知らせ
2022年11月29日(火)
2023年4月8日(土)から6月25日(日)まで、開館20周年記念展「ジョルジュ・ルオー — かたち、色、ハーモニー —」を開催いたします。19世紀末から20世紀前半のフランスで活躍した、最も革新的な画家のひとり、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。宗教的主題や、晩年の輝くような色彩で描かれた油彩、デフォルメされた親しみやすい人物像は、多くの人を魅了し続けています。本展は、当館開館20周年を記念するルオーの本格的な回顧展です。ルオーが、自身の芸術を語るのに繰り返し用いたことば「かたち、色、ハーモニー」をキーワードに、画家が影響を受けた同時代の芸術や社会の動向、二つの大戦との関係にも触れながら、ルオーの装飾的な造形の魅力に迫ります。本展には、フランスや国内の美術館より、ルオーの代表作が集結します。晩年の傑作《かわいい魔術使いの女》や《ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとって狼)》、手紙やルオーの詩など、本邦初公開作品を含む約70点が会場に並びます。日本におけるルオーの最も充実した回顧展のひとつとなることでしょう。
本展の見どころ
- フランスや国内の美術館等より、本邦初公開作品含むルオーの初期から晩年までの代表作が集結。当館では開館記念展以来となる本格的な回顧展。
- ルオー作品の「かたち、色、ハーモニー」の形成に影響を与えた、モローやセザンヌなど同時代芸術家との関係を浮き彫りに。
- 戦争期に描いた重要作品≪ホモ・ホミニ・ルプス(人は人にとって狼)≫や≪深き淵より≫が日本初公開。ルオーによる人間の苦悩と希望の表現に迫る。
第17回西洋美術振興財団賞 顕彰式開催
パナソニック株式会社(パナソニック汐留美術館)が「文化振興賞」を受賞
2022年11月17日(木)
パナソニック株式会社(パナソニック汐留美術館)が、第17回西洋美術振興財団賞表彰で「文化振興賞」を受賞。10月31日、東京・上野の「精養軒」で顕彰式が行われ、表彰状とトロフィーが授与されました。
西洋美術振興財団賞は、最近2年間に国内の美術館で開催された西洋美術に関する展覧会等を対象に、日本における西洋美術の理解と文化交流の促進、西洋美術研究のため顕著な業績があると認められる個人(学術賞)並びに団体(文化振興賞)を顕彰するものです。
この度の受賞は、パナソニック汐留美術館を2003年4月に開設し、質の高い展覧会を継続して開催することにより、我が国の西洋美術研究に貢献した功績が評価されたものです。
〈 受賞のことば 〉
このたび、西洋美術振興財団賞「文化振興賞」を賜りましたことは、当美術館関係者はもとよりパナソニックの社員一同にとりまして大変名誉なことであり大きな喜びです。同財団理事長の高階秀爾先生、選考審査委員長の大髙保二郎先生はじめ、関係の皆様に、厚く御礼申し上げます。
パナソニック汐留美術館は、2003年4月に、パナソニックの社会貢献事業の一環として開館しました。当社所蔵のジョルジュ・ルオーの作品の公開と、独自テーマの小規模企画展を地道に開催するところから歩み始めた美術館ですが、徐々にご協力くださる方々の数も増え、また社会的な評価も賜りながら、一歩一歩成長してまいりました。展覧会活動においては、ルオーの個展とルオーを端緒とした近代美術を検証する美術企画展、ならびに「建築・住まい」「工芸・デザイン」分野における様々なテーマの企画展を年に4回ほど開催するという方針を開館以来ほぼ貫き、調査と研究に基づく独自の切り口をもった展覧会の組み立てと、約100坪という小粒の展示スペースを活かした個性ある鑑賞空間の創出に傾注してまいりました。
このたびの受賞にあたって評価をいただいた「クールベと海展-フランス近代 自然へのまなざし」は、ふくやま美術館を企画の主体として、山梨県立美術館と併せて3館で開催されました。19世紀フランスを代表するレアリスムの巨匠ギュスターヴ・クールベが描いた「海」に着目した本邦初の展覧会で、クールベの海の風景画に加え、少し前の世代の画家から、同時代の画家たちによる海景画も併せて紹介し、18世紀から19世紀にかけての、人々の風景へのまなざしや海の表象の変遷を辿りました。クールベの革新性をわかりやすく提示した、意義深い展覧会となりました。
また、「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」は、フィンランドの国民的建築家であるエリエル・サーリネンを、株式会社キュレイターズとの協力により、本格的に紹介する日本で初めての展覧会となりました。いわき市立美術館との2館で開催いたしました。北欧デザインの新たな魅力をお伝えすることができたと思います。諸芸術との交流により実現された自邸ヴィトレスクの空間再現を展示の核とするなど、くらしの美を追求してきたこれまでの流れに沿った展覧会でした。また気鋭の建築家を起用した会場構成、当社の映像技術や照明の活用などにも、開館以来継続してきた建築展のノウハウの蓄積が活かされました。
こうした展覧会は、日頃より美術館の運営と活動に対する深いご理解とご支援をいただいております関係各位のお力添え抜きには実現できないものであり、この場をお借りして心より御礼申し上げます。また、日本におけるルオーの研究と普及のために協働してきたパリのジョルジュ・ルオー財団、そして、今は職を離れた歴代館長ならびに開館以来の発展を支えてきた元当館スタッフに謝意を表します。そして何よりもパナソニック汐留美術館を愛し、足を運んで応援くださった多くの来館者の皆様に感謝申し上げます。美術館は来年2023年に開館20周年を迎えます。この節目の年を前にして、わたくしどもの活動を評価頂きましたことは、大きな励みでございます。今後一層精進し、国内での西洋美術振興に少しでも貢献できるよう努めてまいります。今後とも、当社ならびにパナソニック汐留美術館に対し、皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
都内4美術館 合同記者発表会で「2023年開催企画展」を公表
2022年10月14日(金)
10月13日(木)に、3年ぶり第7回目となる「都内4美術館2023年開催企画展 合同記者発表会」がパナソニック東京汐留ビルで開催され、永青文庫、泉屋博古館東京、東京ステーションギャラリーとともに、2023年に開催する展覧会を公表しました。
発表会の後、初の試みとして「館長トークセッション」が行われ、永青文庫 副館長 橋本麻里氏、泉屋博古館東京 館長 野地耕一郎氏、東京ステーションギャラリー 館長 冨田章氏とともに、当館の加藤達也館長も登壇。アートテラー・とに~氏の司会により「コロナ禍を乗り越えて!美術館のいま」というテーマで各館の取り組みをアピールし、盛り上がりを見せました。
<パナソニック汐留美術館 2023年開催の展覧会>
開館20周年記念展
ジョルジュ・ルオー
― かたち、色、ハーモニー ―
2023年4月8日(土)~6月25日(日)
開館20周年記念展
中川 衛
美しき金工とデザイン
2023年7月15日(土)~9月18日(月・祝)
開館20周年記念展
コスチュームジュエリー
美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール
小瀧千佐子コレクションより
2023年10月7日(土)~12月17日(日)
休館日
水曜日(祝日は開館)、展示替、お盆休み、年末年始
駐日オランダ王国大使がご来館
2022年9月5日(月)
8月31日、当館で開催中の「キース・ヴァン・ドンゲン展―フォーヴィスムからレザネフォル」 に、駐日オランダ王国大使 ペーター・ファン・デル・フリート閣下がご来館され、当館の川上副館長らが出迎えました。学芸員による作品解説を熱心にお聞きになられ、質問を交えつつじっくりとご鑑賞されました。
第17回西洋美術振興財団賞「文化振興賞」を受賞
2022年8月23日(火)
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、公益財団法人西洋美術振興財団(理事長:高階秀爾)より、第17回西洋美術振興財団賞「文化振興賞」を受賞しました。
公益財団法人西洋美術振興財団は、西洋美術に関する調査研究・普及等の促進を図ることにより、我が国の美術及び文化、芸術の振興に寄与することを目的として1995年3月に 設立された内閣府所管の公益財団法人です。
西洋美術振興財団賞は、最近2年間に国内の美術館で開催された西洋美術に関する展覧会等を対象に、日本における西洋美術の理解と文化交流の促進、西洋美術研究のため顕著な業績があると認められる個人(学術賞)並びに団体(文化振興賞)を顕彰するものです。
パナソニック汐留美術館を2003年4月に開設。質の高い展覧会を継続して開催することにより、我が国の西洋美術研究に貢献した功績。同美術館は、ジョルジュ・ルオーのコレクションを中心にしたフランス近代美術に関する展覧会、及び「建築・住まい」「工芸・デザイン」をテーマとした企画展を2022年3月末までに計83回開催。とりわけ近年の成果として、前者の「クールベと海展」(2021年)、後者の「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」(同)などが評価されました。
パナソニックは、これからも文化芸術の継承と発展に寄与し、より一層の夢と感動をお届けできるような美術館を目指して活動を続けてまいります。
※尚、同賞は2022年10月31日(月)、東京・上野「精養軒」にて開催される顕彰式で贈呈される予定です。
メセナ活動認定制度「This is MECENAT 2022」に当館が認定
2022年7月20日(水)
公益社団法人企業メセナ協議会が主催する、企業・企業財団が実施するメセナ (芸術文化を通じた豊かな社会創造)活動の認定制度「This is MECENAT 2022」に、当館が認定を受けました。この認定制度は、時代とともに多様化する企業メセナを顕在化し、社会的意義や存在感を広く周知するためにスタートしたもの。昨年に続いて、新型コロナウィルスの影響はあるものの活動が徐々に再開、全国各地でメセナ活動の継続と新たな試みによってさらなる活性化を目指す企業・団体が多くみられる中、今回は、地域の復興を願い世界に発信する事例や、社会課題を意識した取り組み、長年継続しているギャラリーなどが認定を受けました。
「2022年 国際博物館の日」ミュージアムグッズをプレゼント!
2022年5月13日(金)
- 開催日:
- 2022年5月18日(水)
- 先着:
- 100名様
当館は毎週水曜日が休館日ですが、5月18日(水)は「国際博物館の日」をお祝いし開館させていただきます。また、予約サイトで日時指定予約したうえで「イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―」へご来館の皆さま、先着100名様にミュージアムグッズをプレゼントいたします。ぜひこの機会にご来館ください!
駐日イスラエル大使ギラッド・コーヘン閣下がご来館
2022年5月9日(月)
「イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―」 の開幕に先立ち、4月8日(金)に開催した内覧会に、駐日イスラエル大使ギラッド・コーヘン閣下がご来館され、当館の加藤館長らが出迎えました。今回の展示のために来日していたイスラエル博物館(エルサレム)の主任キュレーター、版画・ドローイング部門統括のターニャ・シラコビッチ氏の説明を熱心にお聴きになられ、展示作品をじっくりとご鑑賞されました。