展覧会情報
2024年 - 2025年の展覧会
※展覧会名、会期は変更になる場合があります。
開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年
フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築
フランク・ロイド・ライト(1867-1959)は、落水荘やグッゲンハイム美術館の設計で知られるアメリカ近代建築の巨匠です。彼のアーカイヴの近年の研究成果は、芸術、建築、デザインから著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至る視野の広さを照らし出し、新たな全体像を結びつつあります。旅の中で世界の風景や文化をつなぐ情熱からデザインを創出したライトは、東京の帝国ホテル(1923年竣工)でグローバル・アーキテクトの地位を確立。その未来への提言を精緻で華麗なドローイングにご覧いただきます。
テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本
人類史上に輝く繁栄を誇った古代ローマ。なかでも、その豊かなくらしと優れた建築技術を象徴するのがテルマエ(公共浴場)です。本展は、ナポリ国立考古学博物館所蔵の絵画、彫刻、考古資料を含む100件以上の作品や映像、模型などを通して、テルマエを中心に古代ローマの人々の生活を紹介します。また、独自の風土のなかで育まれた日本の入浴文化もとりあげます。古代ローマと日本のそれぞれのお風呂文化を比較し、体感することのできる機会となるでしょう。
織田コレクション 北欧モダンデザインの名匠
ポール・ケアホルム展時代を超えたミニマリズム
ポール・ケアホルム(1929-1980)は20世紀デンマークを代表する家具デザイナーです。木製家具を極めながら、当時では珍しい金属や石を素材とした家具製作に挑戦し、約30年の活動期間に今日にも復刻される名作を次々と生み出しました。本展は、椅子研究家・織田憲嗣のコレクションを中心にケアホルムの主要作品を網羅した、日本の美術館では初めての展覧会となります。極限にまで洗練された家具の美を、建築家・田根剛(ATTA)の会場デザインにより体現します。
ベル・エポック―美しき時代パリに集った芸術家たち
ワイズマン&マイケル コレクションを中心に
19世紀末から1914年頃までのパリが芸術的にもっとも華やいだ時代「ベル・エポック」。本展は、ベル・エポック期から1930年代に至る時代の美術、工芸、舞台、音楽、文学、モード、科学技術といったさまざまなジャンルで花開いた文化のありようを重層的に紹介するものです。フランスのワイズマン&マイケルコレクションより、当時のパリの活気を伝える情景と人々を描いた絵画やグラフィック作品が初来日するほか、国内所蔵の絵画作品、工芸作品、服飾作品、貴重書などが出品されます。
ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965
近代建築の巨匠であり優れた芸術家としての顔も併せ持つル・コルビュジエ(1887-1965)。本展は1930年代以降に手がけられた絵画、彫刻、タペストリーを展観し、芸術、建築、デザインが反応し合い統一体となる、その「諸芸術の綜合」の概念を明らかにします。またレジェ、アルプ、カンディンスキーといった芸術家たちによる作品との共鳴にも着目し、ル・コルビュジエがめざした「調和の時代」の理想的世界観を探ります。20世紀を創ったクリエイティブな頭脳の革新的な表現をご覧ください。