オランダで生まれ、フランスで活躍した画家キース・ヴァン・ドンゲンの日本での44年ぶりの単独個展として開催された本展は、フランスの美術史家マイテ・ヴァレス=ブレッド氏(元ポール・ヴァレリー美術館館長、国家遺産主任学芸員)の監修のもと、当館とNHKプロモーションの協働により実現しました。
展覧会の趣旨は、ロッテルダムの美術アカデミーを経てパリで活動を始めたヴァン・ドンゲンがその地でフォーヴィスムの画家へと成長する過程を紹介し、第一次世界大戦までの時期に取り組んだ色彩と形態、人物描写の研究を通じて獲得した独創的な表現をご覧に入れ、さらに大戦終結後の狂騒の20年代(レザネフォル)における人気絶頂期の作品展開を幅広く展観するものでした。