世界的なプロダクトデザイナー、深澤直人の個展を開催しました。「AMBIENT(アンビエント)」をテーマとして、部屋に見立てた展示室にプロダクトを陳列して「いい雰囲気」の空間を作り出し、深澤デザインを体感できる構成にしました。
換気扇のような《壁掛け式CDプレーヤー》(無印良品)や錦鯉のような色彩の携帯電話《INFOBAR》(au/KDDI)といった深澤の名を一躍世界に広めたプロダクトから、Apple社新社屋のビジターセンターに導入されたことでも話題となった《HIROSHIMA アームチェア》(マルニ木工)や浴槽《サビア》(ボッフィ)、キッチン《リビングステーション》(パナソニック)などの住宅設備、ステンレスボトル《NOMU》(アレッシィ)や《豆から挽けるコーヒーメーカー》(無印良品)といった新作まで100点あまりのデザインを展示しましたが、国外でも注目度の高いデザイナーの国内初個展ということでメディアにも多く取り上げられました。
また展示室内をすべて撮影可能としたことでSNSによる発信が大幅に増加し、展覧会情報が拡散されました。学生をはじめとする若い方たちを中心に多くのみなさまにご来館いただくことができ、心地よい生活を送るヒントを提示できたのではないかと思います。(岩井)