「ベールに包まれたルオーの技法を徹底解剖」
当館では、収蔵するジョルジュ・ルオー(1871-1958)の作品の状態点検を継続して行い、必要に応じて修復作業を行って参りました。こうした作業を通して判ってきた、作品の抱えるさまざまな謎や秘密を紹介しながら、収蔵作品を一挙大公開いたします。
ルオーは近代の画家のなかでも、特に独自性のある制作手法を用いていたといっても良いでしょう。キャンバスを使用しない。イーゼルも使わない。同時並行で何枚もの作品を描く。乾いていない作品でもどんどん積み重ね、作品を完成させない。様々なこれらのエピソードが生まれた画家のアトリエの扉は、常に閉ざされ、誰の立ち入りも許しませんでした。
そんなルオーの制作の秘密は、現代の修復と状態確認の技術で少しずつ明らかになっています。 制作時の技法の紹介とともに、作品を詳細に見続けることで分かってきた絵画の秘密。また、逆に深まる謎とその解明など、名画にまつわるさまざまなミステリーとエピソードをご紹介します。新収蔵作品も含めた、当館収蔵作品の数々の新たな一面にご注目下さい。
当館学芸員が展示内容を解説します(申込不要)
作品の修復中に撮影された顕微鏡写真などを用いて、ルオーの制作の技法などをご紹介。
ルオーの画業についても触れながら易しく解説します。
2012年4月7日(土)より申し込みの受付を開始します。
下記(A)(B)(C)のいずれかの方法で お申し込み下さい。
受付は先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。
問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600