展覧会情報

2007年の展覧会

ジャポニスムのテーブルウエア

2007年2月9日(金)~2007年5月6日(日)

ニューヨーク在住の実業家デイヴィー夫妻が長年かけて収集した膨大なコレクションより、19世紀末欧米で日本文化の影響のもとに制作された装飾美術品を世界に先駆けて紹介します。 「日常生活のなかで実際に使われたジャポニスム作品」という着眼点から集められたこのコレクションは、アイテムのバランスやコンディション、コレクションとしての美的統一感など、あらゆる面から他に比肩しうるものがありません。

デイヴィーコレクションを用いたテーブルセッティング
コーディネート:クニエダ ヤスエ
花:武藤 里花
撮影:大江 弘之


ルオーとグロテスク

2007年5月26日(土)~2007年8月19日(日)

赤ら顔の高慢な裁判官、でっぷりとしたブルジョワ婦人、そしてあらゆる邪悪の象徴「ユビュ」-グロテスクな人間の姿はルオーにとって初期からの重要なテーマでした。滑稽で醜い姿を描くことで人間の本質をさらけだそうとしたのです。衝撃的なテーマ性だけでなく作品の構図や色彩においてもいかにルオーが人間の「原型」を追及したかを探ります。

ジョルジュ・ルオー 
《道化師》
1906年
パナソニック電工 汐留ミュージアム蔵
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo 2007


生誕120年 バーナード・リーチ

2007年9月1日(土)~2007年11月25日(日)

20 世紀イギリスを代表する陶芸家、バーナード・リーチ(1887-1979)。2007年は生誕120年にあたり、秋には再建中の英国セント・アイヴスのリーチ工房がオープンする予定です。本展では、日本民藝館の特別協力のもと、リーチの陶芸作品、版画、素描、家具などを展示し、民藝運動を主導した柳宗悦との交流を軸に、用の美をめざしたリーチ芸術を総合的に紹介します。

バーナード・リーチ
《鉄砂抜絵組合せ陶板「森の中の虎」》 
1946年
日本民藝館蔵


あかり/光/アート

2007年12月8日(土)~2008年2月24日(日)

奈良の安堵町歴史民俗資料館所蔵の辻本コレクションを中心に、行灯(あんどん)やランプなどの照明器具を展示し、人々が「あかり」に寄せた想いを浮き彫りにします。また、併せて「あかり」や「ひかり」を題材とした美術作品を取り上げ、ひろく「あかりとアート」の関係性や可能性を探ります。

《ガラス提燈》
明治~昭和初期
安堵町歴史民俗資料館蔵