展覧会情報

2005年の展覧会

ルオー版画展 流れる星のサーカス/受難/悪の華

2005年1月29日(土)~2005年2月27日(日)

当館所蔵のジョルジュ・ルオー作「流れる星のサーカス」「受難」「悪の華」など多色刷銅版画を展示いたします。色刷りに先だって制作されたモノクロ「悪の華」は当館の新収蔵作品です。1930年代以降、人間の弱さや苦悩を受け止めたルオーは深い愛へと目覚め、鮮やかな色彩へと向かいます。ルオー版画の「色彩のハーモニー」をお楽しみください。


文化遺産としてのモダニズム建築 DOCOMOMO100選展

2005年3月12日(土)~2005年5月8日(日)

DOCOMOMO(=The Documentation and Conservation of buildings, sites and neighborhoods of the Modern Movement)は、「モダンムーブメントにかかわる建物や周辺環境の記録調査と保存を提唱する」国際組織です。DOCOMOMO Japanが選定した、日本国内の優れたモダニズム建築100点を写真や原図、模型を通してご紹介します。


ルオーと白樺派 - 近代日本のルオー受容 -

2005年5月21日(土)~2005年7月10日(日)

日本国内にジョルジュ・ルオーが深く受け入れられる素地を作ったのは白樺派を中心とする文化人たちでした。彼らはセザンヌやロダンなど西洋美術の紹介、評論に情熱を燃しましたが、「白樺」の終刊後、ルオーについても熱心に執筆いたしました。20世紀初頭、当時の日本人が熱狂したルオー作品を中心にルオーから影響を受けた日本人芸術家たちをご紹介します。


建築家・清家清

2005年7月23日(土)~2005年9月25日(日)

日本の住宅の伝統と近代建築との合体を見事に成功させた清家清。その代表作「私の家」が竣工して50年が過ぎました。「家を作るというのは単に部屋をつくることではなく、家族生活の容器をつくることです」と述べた氏の業績を、原寸大をベースにわかりやすく紹介します。


ウィリアム・モリス展 - モリスのインテリアデザイン -

2005年10月8日(土)~2005年12月4日(日)

19世紀英国でもっとも傑出した芸術家・思想家の一人であったウィリアム・モリス。その壁紙やテキスタイルは、100年以上経った現在でも日常生活の中に生き続けています。モリスが1861年に設立したモリス・マーシャル・フォークナー商会はあらゆる生活空間のトータルデザインを手掛けました。英国各地に現存するステンド・グラスの再現、さらにオリジナルの壁紙、織物、家具から照明までモリスの目指した総合的な空間デザインを紹介します。


ルオーと音楽

2005年12月17日(土)~2006年1月29日(日)

日常生活の中にいつも音楽があったルオー。父アレクサンドルは、パリでピアノなどを制作する家具職人をしており、また若きルオーの妻マルトはピアノの教師をして生活を支えたと言われます。ルオーの活躍した時代、多くの音楽家たちは、カフェなどで集い、さまざまな芸術家たちと意見を交換し交流を深めました。
ルオーの生きた時代背景をたどりながら、作品の中に見られるルオーと音楽との関わりを探っていきます。