第2Qにビッグプレー連発
時間を大切にした攻撃で開幕三連勝
9月28日、MKタクシーフィールドエキスポで行われたX1Super第3節、パナソニック インパルス対エレコム神戸ファイニーズの一戦は、44対23でインパルスが勝利。開幕三連勝を飾った。
序盤はエレコム神戸の奇襲をかわした。試合開始のキックオフで意表を突くオンサイドキックを敢行したエレコム神戸だが、これが失敗。敵陣42ヤードから始まった攻撃は、QB#12荒木優也からTE#85 Caleb Phillipsへのロングパスで一気にゴール前1ヤードに迫り、RB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーのランで先制TDを決めた。
その後はエレコム神戸の守備に苦戦。インパルス守備も、ショートパスを積み重ねたエレコム神戸に前進を許して、第1Q終盤に同点に追いつかれてしまった。
しかし、第2Qに入ると守備がモメンタムを引き寄せた。エレコム神戸がパント隊形から展開したパスプレーを失敗。敵陣48ヤードからの攻撃機会に、RB#42立川玄明がゴール前2ヤードまで一気に運ぶビッグゲイン。このチャンスをWR#83山下宗馬へのTDパスで加点した。
さらに、直後の守備ではエレコム神戸が展開したスペシャルプレーに反応したDL#92有村雄也がボールを奪ってリターンTD。相手の奇襲を返り討ちにしたビッグプレーで、2ポゼッション差を作った。
極めつけは前半残り48秒、自陣43ヤードから始まった攻撃だった。インパルスは果敢に得点を狙いQB荒木がWR#14ブレナン翼に35ヤードのロングパスをヒット。一気に得点圏に進み、前半終了14秒前に再びパスを捕球したブレナンがタックラーを飛び越えてTDを決めた。
第3Qは反則が頻発するなどもたつく間にエレコム神戸にTDを許し、第4Q序盤にはFGを決められて28対17となった。
11点差に迫られたインパルスはようやく攻撃が再び機能しはじめた。TE#87西紋弘次への30ヤードロングパスを足がかりに得点圏に進行し、QB荒木の1ヤードTDランで加点。
その後にエレコム神戸に1TDを返されたが、次の攻撃機会にもWR#82當間義昭への30ヤードロングパスTDで再びリードを広げた。
直後のキックオフカバーではRB#29牧田圭祐が相手のリターナーの懐からボールを奪って敵陣43ヤードからの攻撃機会を獲得。終了プレーでK#16佐伯眞太郎が46ヤードFGを決めた。
試合後コメント
ヘッドコーチインタビュー
ヘッドコーチ 高山直也

うまくいかないことがほとんどだったのですが、チームにとってはいい経験になった試合だったと思っています。思い通りにいかない時に試合の中でアジャストしていく機会になりました。とはいえ、特に守備はすごく苦しんだのでいい課題をもらったと思います。
(前半終了間際のTDは)チャンスがあれば攻めるというコンセンサスの下、皆、同じ考えでした。もちろんシュチュエーションにもよりますが、今回は狙えると判断していました。
次節のオール三菱とは3年ぶりの対戦になりますが、とてもベーシックな部分にこだわってチームを作られている印象を持っています。我々も重要視している部分なので、がっぷり四つに組んだ戦いを挑みます。
選手インタビュー
WR#14 ブレナン 翼

今シーズンは今まで週3、4回だったトレーニングを5、6回に増やした結果、とてもいいコンディションでプレーできています。前半残り48秒で回ってきた攻撃は、皆、得点をとろうと思っていましたし、少ない時間で得点をする練習も積んできていました。『決めきる』こと、『しっかり得点すること』が私たちの課題でもあるので、それを意識してチャレンジしました。今後の戦いは、どんどん相手が強くなってきます。1秒も無駄にしない細部へのこだわりが、とても大事になってくると思っています。次のオール三菱は東京ガスに勝って勢いがあると思います。この二週間でそれにまけない攻撃力を作っていきたいと思います。
選手インタビュー
RB#29 牧田 圭祐

(最後のキックオフカバーは)得点差が19点差だったので、今後得失点差の戦いになった時の可能性も考えて最大の20点にするために得点を狙うチャンスを作りたいと思って臨みました。相手の懐に入っているボールが見えたので、手を入れて奪いにいきました。実は、一週間前に体調を崩してしまい、あまり練習ができなかったため、今日はRBとしての出場機会がありませんでした。キッキングで貢献できてよかったです。次はRBでの出場も目指します。一方で、RBはビクターや立川がいるので、キッキングで活躍の場所を見出したいという考えもあります。次もしっかり活躍して結果を残していきたいと思います。
ハイライト映像
PHOTO GALLERY
※ クリックで大きな画像を表示できます













