インパルス今季二度目の完封で
セミファイナル進出を決める
11月19日、ヤンマースタジアム長居で行われたライスボウルトーナメントクオーターファイナル、パナソニックインパルス対アサヒビールシルバースターの一戦は、インパルスが27対0と、第3節の電通戦以来となる完封勝利でセミファイナル進出を決めた。
インパルスは試合開始のキックオフでRB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーが敵陣17ヤードまで戻すビッグリターンで好機を作ると、2プレー目にRB#42立川玄明が4ヤードTDランを決めて早々に先制。守備は相手の攻擊を3プレーでパントに追い込んだがラフィング・ザ・キッカーの反則でシリーズ更新を許してしまう。しかし、更新後の1プレー目のパスをDB#40ワイズマン・モーゼス海人がインターセプトに仕留めて自陣40ヤードからの攻擊機会を獲得。このシリーズはミッチェルのランと相手の反則、QB#12荒木優也からWR#88木戸崇斗へのパスで前進し、K#16佐伯眞太郎が49ヤードFGを決めて加点した。
次のインパルス守備は、LB#41前川真司のQBサックによってアサヒビールをパントに追い込み自陣41ヤードの好位置を獲得すると、木戸への2回のパスを足がかりにゴール前に迫り、立川が中央のランと見せかけてエンドゾーンに走り込んだTE#80 Dax RaymondにボールをトスしてTD。第1Qにいきなり3ポゼッション差をつけた。
第2Qは守備とスペシャルチームの活躍が光った。LB#30西岡英士、DL#92有村雄也のQBサックにより好ポジションを維持。アサヒビールを自陣深くからのパントに追い込んで、WR#18桑田理介のパントリターンTDを演出した。
しかし、後半は攻擊が不調に見舞われた。第3Q、アサヒビールの最初の攻擊をDB#28西田健人がインターセプトに仕留めて獲得した攻擊機会はインターセプトを喫して得点できず。相手のミスパントで得た敵陣45ヤードからの攻擊機会をK佐伯(眞)の34ヤードFGにつなげるにとどまった。
一方で、守備は最後まで崩れなかった。第4Q序盤にゴール前2ヤードに迫られたピンチには、中央のランを阻止して第4ダウンのギャンブルに追い込むと、相手のパスをLB#4 Jaboree Williamsがはたき落として得点を許さず。また、アサヒビールWR Devin Phelpsの懐に入ったロングパスをDB#7土井康平,DB#25山元耀がボールを狙ったタックルでパス失敗に追い込むなど、相手に付け入る隙を与えなかった。
試合後コメント
監督インタビュー
監督 荒木 延祥
極めてベーシックなゲームプランで臨みましたが、ボールのドロップ、安易なインターセプト、ランでも取り切れないところがあり、攻擊は機能していない試合でした。アサヒビールの守備は序盤スカウティングとは違うことをしてきましたが、特に後半は想定の範囲内でした。守備はゴール前の第4ダウンをしっかり止めましたし、常にボールに対して積極的にプレーできました。次に対戦するIBMは爆発力があるので、攻擊がきちんと試合を作らないと勝てません。厳しい試合に勝利できるよう、この3週間、チーム全員が日々全力を尽くします。
選手インタビュー
DL#92 有村 雄也
個人的には準備してきたことがしっかりと出せたので良かったと思います。ただ、チームとして完封できたことは良かったですが、守備は短いパスを通され続けてドライブをされたこと、攻擊は後半3点しかとれなかったことが反省点です。自分たちは挑戦者なので、守備は思い切り攻めていこうという方針でした。QBサックやロスタックルは狙っていたというよりも、アサイメントに忠実にプレーする中で自然にできたものでした。今年は7年目ということもあり、普段の練習からチームに働きかけることを心がけています。守備の目標はボールを狙うことなので、自分自身も心がけていますし、チームメイトにも意識できるように声をかけています。IBMとは例年タフな試合が続いているので、気を抜かずに3週間、しっかり準備をしたいと思います。
選手インタビュー
LB#30 西岡 英士
守備はボールを狙っていく方針でした。DB陣がインターセプトをしっかりしてくれたことは良かったと思います。また、全体としても最後まで集中力を切らさず完封できたのもよかったと思います。QBサックができたのは作戦通りでした。次に対戦するIBMは爆発力がとても強いイメージを持っています。今一度気を引き締めて臨まなければなりません。ボールをしっかり狙って、全員で集まる、基本的なことをしっかりやり続けることが勝利につながると思っています。
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