攻守蹴三位一体の勝利で
ライスボウルトーナメント進出を決める
10月8日、滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムで行われたX1SUPERディビジョンA第3節、パナソニックインパルス対電通キャタピラーズの一戦は、インパルスが65対0の勝利をおさめた。この結果、ディビジョンA3位以上でのライスボウルトーナメント進出が決定した。
前節の東京ガス戦は攻守ともに課題が残る辛勝だったが、あれから2週間、インパルスはしっかりと課題に集中して改善に取り組んだ。
自陣35ヤードから始まった最初の攻撃機会は、RB#42立川玄明のラン、TE#80DaxRaymond、WR#18桑田理介へのパスで前進し、K#11佐伯栄太の52ヤードFGで先制した。
直後のシリーズは、キッキングと守備、そして攻撃がそれぞれに役割を果たして得点に繋げた。LB#56加藤聖貴の好カバーで電通を自陣16ヤードに押し込めると、第3ダウン残り11ヤードの状況でDL#95小石直哉がQBサックを決めて電通をエンドゾーン内からのパントに追い込んだ。これによって敵陣34ヤードの好位置を得たインパルスは、RB立川の3ヤードTDランにつなげてリードを広げた。DL小石は第2Q終わりにもQBサックを決める大活躍だった。
この日のインパルスはマン・カバーが多い電通の守備に対し、序盤からロングパスを度々試みた。第1Qはタイミングがなかなか合わなかったが、第2Q序盤、QB#8石内卓也からWR桑田への58ヤードロングパスTDを決めて勢いに乗った。
前半、すべての攻撃機会を得点につなげたインパルスは後半になっても勢いは衰えず。第3Q最初の攻撃機会には、後半から登場したQB#12荒木優也がWR桑田への76ヤードロングパスTDを決めた。守備も第3Q中盤にLB#30西岡英士がファンブルボールを拾い上げリターンTDを決めた。
その後もQB荒木のTDラン、WR#14ブレナン翼、TE#6成田光希へのTDパスで加点し、電通につけいる隙を最後まで与えなかった。
次節は10月22日、MKタクシーフィールドエキスポでアサヒ飲料と対戦する。
試合後コメント
監督インタビュー
監督 荒木 延祥
前節の反省を踏まえ、目の前の相手に対する準備をこれまで以上に行いました。その結果、今日は前節よりプレースピードが上がったと感じています。ただし、決められるパスを確実に決めることや、QBのスクランブルを11人が責任を果たして止めきることが、今日の反省点です。次のアサヒ飲料は例年にも増して攻守が噛み合っていると思います。ウチに対しては闘志を燃やしてくるでしょう。2週間、アサヒ飲料戦のことだけを考えてしっかりと準備をしたいと思います。
選手インタビュー
WR#18 桑田理介
ボールがたまたま集まってくれて運がよかったと思います。QBもいいボールを投げてくれました。スカウティングの段階から相手のカバーはマン・ツー・マンが多いことは分かっていたので1対1で勝負していこうという話になっていました。東京ガス戦で不甲斐ない試合をしてしまったのでチームとして一つ一つのことを見直してきました。レシーバーの1対1もQBとすり合わせて取り組んで、この試合が今季の最初の試合だという意識で臨んだのでそこがよかったのかなと思います。パントリターンはタッチダウンまで持っていくチャンスがあったのですが、僕の未熟さが出たので精進します。次のアサヒ飲料戦はチームとして勢いを止めずにしっかりとした試合をしていきたいと思います。個人としても常に活躍の機会を狙っていきます。
選手インタビュー
DL#95 小石直哉
一試合2QBサックはフットボール人生初めてです。インパルスに入団した時から体重を絞れと言われてきたのですが、全然できていませんでした。今年は同期入社のDL#44松本英一郎がポジションリーダーを務めていることもあり、同期として頑張らなければと思い、食事制限と有酸素運動に力を入れて、15キロ体重を落としました。スピードが上がった分、スタートの速さも上がって今までよりもLOSを割り込んでプレーできるようになりました。パシュートも以前よりも楽になりました。去年のアサヒ飲料戦は個人的にあまりいいプレーができなかったので、しっかりスカウティングをして自分たちのプレーができるように準備したいと思っています。まずはランの責任を守りながら、QBサックも狙っていけたらと思います。
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