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2022年6月5日(日) VS 立命館大学パンサーズ   2022.6.8

パナソニック インパルス VS 立命館大学パンサーズ
7 1Q 0
17 2Q 0
0 3Q 0
14 4Q 3
38 3

インパルス春季全勝
粘りの守備で立命館大の得点力を封じる

6月5日、Hall of Fame Game第72回神戸ボウルが神戸市王子スタジアムで行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、一昨年と中止されたが、3年ぶりの開催となった。

甲子園ボウル、ライスボウルに次ぐ長い歴史を持つ神戸ボウルは1952年に星陵高校と兵庫高校が、OBを交えて行った親睦試合として開始されたのが始まり。その後、学生と社会人のオールスター戦、東西社会人クラブチームの優勝決定戦、1987年に社会人選手権が創設されてからは東西カンファレンス優勝チームによる代表決定戦として行われた時期を経て、1992年からは前年度に優秀な成績を収めた関西の社会人チームと学生チームを招待して行われる春のボウルとして定着した。

1990年の第40回大会からは、フットボール普及、発展に貢献した人物の殿堂顕彰を行ってきた。
今回は、関西学院大学4年時に主将として甲子園ボウル制覇、松下電工(当時)入社後に、選手兼監督してインパルスの創部、
草創期を支え、引退後は日本社会人協会専務理事を務めた三重野大輔氏が殿堂入りした。

神戸ボウルでは2018年以来の顔合わせとなったパナソニックインパルスと立命館大学の一戦は38対3でインパルスが快勝した。

試合開始のキックオフをリターナーに入ったRB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーが敵陣まで運び、好攻撃起点を獲得。
先発QB#12荒木優也は、ミッチェル、RB#42立川玄明のラン、WR#88木戸崇斗へのパスと小気味良く前進し、
このシリーズをミッチェルへの9ヤード先制TDパスで締めくくった。
守備は立命館大QB庭山大空のランに前進を許し、FGのチャンスを与えてしまった。
しかし、このFGをLB#4Jaboree Williamsがブロックして得点を許さなかった。

インパルスは2度目の攻撃機会も順調にドライブ。
敵陣45ヤード地点で迎えた第4ダウン1ヤードのギャンブルもミッチェルの中央のランで突破。さらに、新加入のWR#96Alfonso Onunworと、TE#87西紋弘次へのパスでゴール前1ヤードに迫り、節をまたいでRB立川のTDランにつなげた。

立命館大の攻撃をDL#98梶原誠人をはじめとするインパルス守備フロントが阻止した後には、RB#29牧田圭祐の捕球後のラン、
立命館大出身の新人WR#82大塩良至へのロングパスで前進。WR木戸へのTDパスにつなげて3ポゼッション差とした。
さらに、直後の立命館大の攻撃に対してDL#94濱口裕哉がビッグプレーを連発。
ランをロスタックルに仕留めると、次のプレーではDL#90大野莞爾がスクリーンパスをカット。
浮き上がったボールを濱口がインターセプトして得点機会を作り、K#16佐伯眞太郎の26ヤードFGにつなげた。

第3Qに入ると、立命館大RB山嵜大央のランに前進を許すが、DL梶原、LB#40ワイズマン・モーゼス海人DL#0清水澪寿LB#31北島功大LB#49青根奨太らが、要所をしっかり止めて得点を許さず。
第3Q中盤にはQB#8石内卓也が鋭いパスを披露。
ルートを走るTE#6成田光希、RBミッチェルらが減速せずに捕球できる位置にコントロールされたボールを送り込んで前進。
第4Q早々に成田への18ヤードTDパスにつなげた。

第4Q終盤にはRB#19小泉誠実のTDランで加点。守備は試合終了間際にFGを許したものの、勝負はすでに決していた。


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試合後コメント

監督インタビュー  監督 荒木 延祥

Q/学生との試合は社会人同士と違ったカラーのチームと対戦できる機会かと思います。
 立命館大と試合をすることでどんなことを得られるという期待がありましたか?
A/社会人以上にシステム完遂度が極めて高い立命館さんと試合が出来る事で、
 我々のプレーがどのレベルにあるのか細部を確認できると期待していました。

Q/実際に試合をしてみてその期待は満たされましたでしょうか?
A/はい。これでもかという位、課題を頂きました。
 この試合を受けて頂きました藤田監督に感謝です。

Q/エレコム神戸戦で課題だったOLが前回より良かったのではという印象を持ちました。監督の評価をお聞かせください。
A/良かったですね。今日は昨年の先発メンバーが一人もいない布陣で挑みましたが、
 彼らが遜色がない事を証明してくれました。
 反復練習で課題を克服し、個々の特長を活かすエド(=エドモンド・デイビス・コーチ)の指導の賜物です。

Q/守備は前半、立命館大QB庭山選手のラン、後半はRB山嵜選手のランに進まれた一方で、失点は3点に押さえました。
 守備の出来については、監督はどのような評価をされていますか?
A/理由は幾つかありますが、ランプレーは出され過ぎですね。
 3失点と言う結果は、立命館大さんが得点することよりも色々なシチュエーションを試された結果です。
 それ以上に30分以上時間を使われたことは看過してはならないと考えています。

Q/春の公式戦はこれで最後になります。春のシーズンの総括と、秋に向けてどんな準備をしていきたいかをお聞かせください。
A/まずは、この試合を受けて頂きました立命館大学さんと、無料で配信頂きましたrtvさんに感謝申し上げたいと思います。
 ライスボウルの対戦形式が変更された事や、Xリーグの試合配信が有料化された事で、
 学生フットボーラーがXリーグを知る機会が減っていると感じています。この様な機会を頂き本当に有難うございました。
 チームは今春3試合戦わせて頂いたお陰で、過去2年と比べるとプレーの質は順調に高められていると思います。ただし、
 このレベルでは到底チャンピオンになれませんので、この夏にプレーの精度を過去最高レベルに上げていきたいと思います。


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選手インタビュー DL 梶原誠人(最優秀選手賞受賞)

Q/立命館大のランにかなり進まれましたが、守備の中ではなにが起こっていたのでしょうか?
A/やられている原因をフィールドの内外でちゃんと共有できていませんでした。
 TDこそありませんでしたが、パスプレーでもいくつかDBが離されている場面もあったので
 ランパスともにやられていた感覚です。
 ショートヤードもやられまくりでいいとこなしですね…。めちゃくちゃ焦ってました。

Q/ご自身も要所でロスタックルがあるなど、活躍されている印象でした。
 この試合におけるご自身のベストプレーはどの場面でしたでしょうか?
A/しいて言うのであれば第4Qの守備2プレー目、第2ダウン4ヤードのプレーです。
 スカウティング通りだったので準備を含めてのベストプレーです。

Q/学生との対戦、しかも学生時代はおそらく常に意識していたであろう立命館大との対戦の思い入れはありますか?
A/もう10年も前なので当時のライバルに対して特別な思いなどはありませんが、みんなとても上手だったので
 全員インパルスに来てほしいなと思いながら試合していました! IMPULSE、楽しいよ!!

Q/学生との対戦で忘れていたものを思い出したこと、学んだことはありますか?
A/QB庭山君からはプレー中の味方選手への発言や、庭山君自身のプレーから勝利への執着心や
 1プレーへかける思いなどをとても感じました!
 立命館の主将DL水谷君をみてリーダーシップとは何なのかを改めて考えさせられました。

Q/秋に向けてどんな努力を重ねていきたいと考えていますか?どんな目標を持って取り組もうと思われていますか?
A/当たり前のことを普通にやるだけです。
 トレーニングに練習、スカウティング、DLとしてはスタート、パシュート、フィニッシュをやるだけです。
 今の高校生や大学生のフットボーラーが少しでも、社会人のアメフト選手に憧れや夢を抱いてもらえるようなプレーを
 できるように努力します!!

 

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