ページの先頭です。
ここから本文です。
| パナソニック インパルス | VS | IBMビッグブルー |
|---|---|---|
| 14 | 1Q | 7 |
| 10 | 2Q | 17 |
| 0 | 3Q | 7 |
| 14 | 4Q | 0 |
| 38 | − | 31 |
第4QにTD連取で逆転
6年ぶり8回目のライスボウル進出

12月12日、ヤンマースタジアム長居で行われたX1SUPERセミファイナル、パナソニックインパルス対IBMビッグブルーの一戦は、第4Qに逆転の末に38対31でインパルスが勝利。
6年ぶり8回目のライスボウル進出を決めた。
今季より社会人同士の対戦に変更された日本選手権ライスボウル進出を懸けた戦いは熾烈な点の取り合いとなった。IBMはレギュラーシーズン第3節で対戦し、65対17で勝利している相手だったが、リーグ終盤に急成長を遂げていた。
しかし、インパルスもライバルたちとの熾烈な戦いを一つ一つ制する中で、確実に強く、たくましくなっていた。
自陣26ヤードから始まった最初の攻撃機会は、RB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーの35ヤードランを足がかりに敵陣に侵攻し、QB18 Anthony LawrenceからWR#2 Leonsha Fieldsへの9ヤードTDパスで先制。自陣6ヤードから始まった次の攻撃機会は、ミッチェルのランで危険地帯を突破。
Fieldsへの16ヤードパスとミッチェルのランを足がかりにゴール前28ヤードに迫ったところで、
Lawrenceが新人WR#15桑田理介への28ヤードTDパスを決めて加点した。
順調に2TD差をつけたインパルスだが、ここからIBMが猛反撃を開始。
第1Q終盤と第2Q序盤にTDを連取されて同点に追いつかれた。
以降はインパルスが得点するとIBMが追いつくという展開で、前半は24対24の同点の折返しになった。
互いに毎シリーズ得点を重ねる展開となったが、インパルスは後半最初の攻撃機会に
ゴール前1ヤードに迫りながら、第4ダウン1ヤードのギャンブルを止められて得点機を逸してしまった。
直後のIBMの攻撃は自陣1ヤードからだったが、インパルス守備の反則もあり
7分43秒をかけた99ヤードのドライブをTDにつなげられてしまい、この日初めてIBMにリードを許した。
しかし、インパルスの反撃は素早かった。
自陣35ヤードから始まった攻撃は、WR桑田へのパスで2度シリーズを更新して敵陣44ヤードに侵攻。
さらに第3ダウン10ヤードの状況をWR#88木戸崇斗が2人のIBM守備と競り合いながら30ヤードのロングパスを捕球して突破。
次のプレーでDBを振り切った木戸が、Lawrenceからのパスをエンドゾーンで捕球し同点につながるTDを挙げた。
守備も奮闘した。LB#39 Jaboree WilliamsのQBサックによって第3ダウン19ヤードの状況を作って
3アウトに追い込むと、インパルスは敵陣47ヤードの好位置で攻撃起点を作る。
このチャンスを再び木戸への勝ち越しTDにつなげた。
残り時間は3分18秒。IBMはインパルス陣37ヤードまで攻め込んできた。
しかし、インパルスLB#49青根奨太がIBMのパスをインターセプトに仕留めて勝利を決めた。
インパルスは来年1月3日、東京ドームで行われる第75回ライスボウルで、
富士通フロンティアーズと日本一の座をかけて対戦する。
——————————————
試合後コメント

監督インタビュー 監督 荒木 延祥
過去、IBMに敗戦した経験から、
万が一に備えハイスコアリングゲームも想定しておかねばならないと思っていました。
よって、攻撃のメンバーにも『どんな展開でも、目の前の1プレイに集中して我々のプレーを実行すれば、我々を止めることはできない。止められることはない。仲間に、自分自身に、自信を持って戦おう』と伝えていました。
OLも今季ベストに近いパフォーマンスで応えてくれました。
第3Qに逆転されましたが、逆転されるなら早い段階の方が良いと思っていました。
時間さえあれば十分逆転できると考えていました。
再逆転したシリーズも選手たちに特別な指示はしていません。
彼らの能力を信じてプレーコールをすれば、やってくれると信じていました。
今日の勝利は全ての選手がよく戦った結果です。
ライスボウルでも選手の能力を100パーセント引き出した試合をしたいと思います。
—————

選手インタビュー WR #15 桑田理介
大舞台で今季最もたくさんのパスを捕る(※)ことができて最高です。
レギュラーシーズンは先発レシーバーとして出場した試合がなく、悔しい思いをしてきました。
その悔しさを晴らす結果を残すことができたので、とても嬉しいです。
セミファイナルという大舞台で、家族や職場の皆さん、応援してくださっている方々に
活躍している姿をお見せできて本当によかったと思います。
序盤に落球がありましたが、そのことで大きく気持ちが変わるということはありませんでした。
今、自分にできることに集中する。
終わったプレーよりも目の前のことだけを考えてプレーし続けようと思っていました。
次のプレーですぐにパス捕球をすることができたのですが、プレーコールを聞いた時に、
守備のカバー次第で自分にパスが飛んでくるとわかっていたので、
どうやって前に進めるかを考えていました。
ライスボウルでも目の前のことに集中して日本一奪取に貢献したいと思っています。
※チームリーダーとなる9回捕球95ヤード1TD
—————

選手インタビュー WR #88 木戸崇斗
相手にリードされた直後の攻撃ドライブは絶対に得点が必要な状況だったので、
TDをとれた時には一瞬ほっとしました。
興奮もありましたが、勝つためにはあともう1つTDが必要だったので、
すぐに切り替えて次の攻撃の準備に入りました。
逆転TDレシーブはLawrence選手や隣にセットしたFields選手と
ぴったり息があったからこそとれたTDでした。
日々、コミュニケーションをとって練習してきたことが試合で実現できたので
特に気持ちがいいプレーでした。
後半はパスが多かったと思いますが、IBMの守備はランを止めに来ている印象だったので、
パスを多くしようという話は出ていました。
ライスボウルで対戦する富士通は近年Xリーグ屈指の強豪チームであり、最も高い壁だと思っています。
しかし、自分たちも日本一を目指してこの1年間取り組んできました。
持っている力をすべて出して圧倒して勝つことが目標です。
個人としてもチームを勝利に導くようなプレーがしたいと思っています。
パスユニット、攻撃ユニットとして今季一番の結果を出せるように準備をして臨みます。