2022年12月11日(日) VS オービックシーガルズ   2022.12.15

パナソニック インパルス VS オービックシーガルズ
3 1Q 3
7 2Q 7
10 3Q 0
10 4Q 0
30 10

オービックから3インターセプト奪取
2年連続のライスボウル進出を決める

12月11日、ヨドコウ桜スタジアムで行われたライスボウルトーナメント・セミファイナル、パナソニックインパルスとオービックシーガルズの一戦は、30対10でインパルスが制し、2年連続のライスボウル進出を決めた。

過去の対戦でも接戦を繰り広げてきた相手だったが、今回も最終スコア以上に緊迫した戦いだった。
前半は互いに一歩も譲らない展開だった。
インパルスは自陣25ヤードから始まった最初の攻撃機会に12プレーを費やしてゴール前16ヤードまで運んで、K#16佐伯眞太郎の33ヤード先制FGで締めくくった。しかし、直後にオービックもFGを決めて3対3の同点に追いつかれた。

第2Q序盤にはオービックにTDを奪われてリードを許した。しかし、インパルスはすぐに反撃。QB#2 Jaylon Hendersonが、WR#15渡邉ジャマール、WR#96 Alfonso Onunwor、WR#88木戸崇斗に連続でパスを決めて敵陣に進み、4プレー目にパスを捕球したWR#18桑田理介が捕球後にブロックの間隙を走り抜けて同点につながる36ヤードTDを挙げた。

拮抗を破ったのはインパルスの守備だった。
第3Q、オービックの後半最初の攻撃を守備が3ダウン&アウトに仕留めた直後。QB Hendersonのランによる29ヤードの前進と、WR桑田の捕球後のランによる33ヤード前進を足がかり得点圏に進み、RB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーが11ヤード勝ち越しTDランを決め、17対10と一歩リードした。

さらに直後にオービックのパスをDB#21清家大志がインターセプト。ゴール前13ヤードからの攻撃機会を獲得。
オービックの守備にTDこそ阻まれたがK佐伯(眞)が確実にFGを決めて20対10と2ポゼッション差をつけた。

第3Q終盤から第4Q序盤にかけての攻撃機会は、ゴール前15ヤードまで攻め込みながら、オービックにインターセプトを喫して追加点を上げることができなかった。しかし、インパルスの守備もCFLから帰国した今季新加入のLB#10丸尾玲寿里のタックルなどでオービックの前進を阻んでオービックの追い上げを阻止。

そして、第4Q中盤、オービック陣42ヤードから始まったオービックの攻撃を、CB#23 Joshua Coxがインターセプトし、敵陣36ヤードからの攻撃機会を獲得。これをK佐伯(眞)がこの日3つ目となるFGにつなげてリードを広げた。
さらに、残り1分13秒から始まったオービックの最後の反撃は、3試合ぶりに出場となったLB#4 Jaboree Williamsが自ら叩いたパスをそのまま自分でキャッチしてインターセプトリターンTDに仕留めて勝負を決めた。

インパルスは新年1月3日、東京ドームで行われる日本選手権第76回ライスボウルで、富士通フロンティアーズと日本一の座を懸けて戦う。


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試合後コメント

監督インタビュー  監督 荒木 延祥

Q/今季最も苦戦した試合という印象でした。
 準備の段階で選手たちには何を強調して求めて来ましたか?
荒木監督 (オービックは)攻守蹴ともに特徴のあるシステムなので、
 しっかり的を絞ってプレーする事を求めて来ました。

Q/試合の中で想定通りだったこと、想定外だったことをそれぞれ教えてください。
荒木監督 オービックさんの攻撃が始めから用意されたプレーを
 どんどん出された事は想定通りでした。
 少し想定以上に進まれましたが、それでも粘り強く前半守ってくれました。

Q/接戦の中でアドバンテージを握った場面はどのプレーでしたか?
荒木監督 後半、最初のシリーズをしっかりと止めて、ミッチェルのランでTDを奪えた時点で流れを掴み、
 清家のインターセプトから佐伯(眞)のFGで加点出来た時点でアドバンテージを握れたと思います。

Q/2年連続のライスボウル進出です。ライスボウルではどんな戦いをしたいと思っていますか?
 また、そのためにどんな準備をしようと思っていますか?
荒木監督 我々のフットボールをやり切るのみです。
 まだまだどのプレーも質を上げられますので、試合当日まで成長を続けたいと思います。


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選手インタビュー DB#21 清家大志

Q/前半はとてもディフェンシブな互角の戦いでした。
 どんな気持ちでプレーされていましたか?
清家選手 前半、オービックのTEハフ選手に競り負けてTDを許してしまったのが
 とても悔しかったです。
 ただ、すぐに切り替えて目の前の1プレーだけを常に考えてプレーしていました。

Q/勝ち越しTDを奪った直後のインターセプトの時は何を考えてプレーされていましたか?
清家選手 いつも通りプレーすることを徹底しつつ、前半うまくいかなかった分、
 チャンスが来た時にビッグプレーで流れをつかみたいと思っていました。
 再三QBにプレッシャーをかけ続けてくれたDLにも感謝したいです。

Q/ライスボウルへの意気込みをお願いします。
清家選手 1月3日まで最高の準備をして必ず日本一をつかみ取ります。
 個人としてはインターセプトを1つ取りたいと思います。東京ドームでもご声援よろしくお願いします。


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選手インタビュー DB#23 Joshua Cox

Q/オービック戦の時はいつもインターセプトをしているという印象があります。
 オービック戦に何か特別な感覚はありますか?
COX選手 オービックはいつも長いパスを最低1回は投げてくるチームです。
 長いパスのカバーは、私がもっとも得意としています。
 オービックと対戦する時は、必ずその対策をして臨んでいます。

Q/今日は試合を決定づけるインターセプトだったと思います。
 接戦で大きなミスが許されない中でどんなことを心がけてプレーしていましたか?

COX選手 とっても良い試合でしたし、清家のインターセプトは重要なポイントだったと思います。
 清家は試合の序盤に得点を取られましたが、その後の彼のプレーには影響を与えず、
 次々とプレーを展開し、最終的にインターセプトをしました。私は、彼が得点すると思っていました。
 私たちのマインドは、精神的な弾力性を保ちながら、プレッシャーをかけ続け、
 タイミングが来たら与えられた役割を遂行することでした。

Q/ライスボウルへの意気込みをお願いします。
COX選手 ライスボウルに向けてとってもワクワクしています。
 ここ数年は日本一になれていないですが、力まずにいつも通りに臨みます。
 3週間しっかり準備して、シーズンを締めくくのにふさわしいプレーをお見せしたいと思います!
 ALL IN IMPULSE!


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選手インタビュー LB#4 Jaboree Williams

Q/前節、前々節と欠場され、久々の試合でしたがどんな気持ちでこの試合に臨みましたか?
Williams選手 久しぶりの試合で感覚が戻っているか不安でしたが、
 以前と変わらずにプレーすることを心がけていました。
 私自身はベストな状況ではありませんでしたが、
 チームメイトと守備のメンバーを信じていました。

Q/接戦、守備戦となった試合でしたが、試合を通じて心がけていたことは?
Williams選手 オービックはとてもいいチームなので、
 試合が我々の思い通りに進まないこともあると思っていました。
 そういう時は戦い続ける気持ちを持つことでチャンスが来ます。
 私自身は試合中、チームメイトやスタッフのために勝ちたいと思い続けています。
 試合後、コーチやスタッフがライスボウルに行けると、喜んでいるところを見ることができ嬉しいです。

Q/インターセプトリターンTDになったプレーはどんなことを考えていましたか?
Williams選手 相手の15番のQBはスナップを受けたらすぐにパスをサイドラインに投げると認識していました。
 私は得点できて嬉しいです。ライスボウルに向けて自信が戻ってきました。

Q/ライスボウルへの意気込みをお願いします。
Williams選手 とにかく勝ちたいです。
 昨年もライスボウルまで行きましたが、惜しくも敗れてしまいその苦い記憶が残っています。
 応援してくださっているインパルスファミリーのためにも勝ちたいです。
 インパルスは2015年から優勝できていないので、今年こそは優勝したいです。
 インパルス一同、最高のプレーをします。

 

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