2021年10月3日(日) VS IBMビッグブルー

パナソニック インパルス VS IBMビッグブルー
23 1Q 7
7 2Q 3
28 3Q 0
7 4Q 7
65 17

インパルス攻守蹴の積極策が奏功して大勝
3連勝でレギュラーシーズン後半戦へ

10月3日、エキスポフラッシュフィールドで行われたX1SUPER第3節、パナソニックインパルス対IBMビッグブルーの一戦は、65対17でインパルスが大勝。開幕3連勝を遂げた。攻守共にアグレッシブなIBMに対し、インパルスの準備と冷静な判断が上回った一戦だった。

最初の攻撃機会はIBM守備の強烈なプレッシャーでQB#18 Anthony Lawrenceが今季初QBサックを喫してパント。
しかし、直後の守備ではLB#49 青根奨太がハンドオフを受けた直後の相手RBを急襲してロスタックルに仕留めてパントに追い込んだ。
2度目のインパルスの攻撃シリーズはIBMの好パントによって自陣1ヤードから始まった。
しかし、2プレー目にQB Lawrenceが、DBのカバーを振り切ったWR#88 木戸崇斗に絶妙なタイミングでパスをヒット。
木戸はそのままエンドゾーンまで駆け抜け、95ヤードTDで先制した。

直後にIBMにTDを許し7対7となったが、インパルスは自陣41ヤードから始まった3度目の攻撃機会も、
RB#5 ミッチェル・ビクター・ジャモ―のロングゲインで敵陣34ヤードに侵攻。
敵陣25ヤード地点で第4ダウン1ヤードに追い込まれたが迷わずギャンブルを選択。
ボールを託されたRB#33 横田惇が中央にできた走路を一直線にかけあがりTD。
さらに守備がIBMの反撃を3アウトに仕留めると、LB#39 Jaboree WilliamsがIBMのパントをブロック。
ボールがエンドラインを割ってセーフティーによる2点を加点した。
セーフティー後のキックオフリターンでは新人WR#15 桑田理介が51ヤードのビッグリターンで敵陣13ヤードまで戻し、QBLawrenceからWR#2 Leonsha Fieldsへの5ヤードTDパスでたたみかけた。

第2Q序盤にIBMにFGを返され23対10となったが、インパルスの勢いは止まらなかった。
IBMのプレッシャーを避けながら投げたQB LawrenceからWR#14 ブレナン翼へのパスによる48ヤードゲインで得点圏に侵攻した攻撃機会は、IBMの反則によってゴール前に迫り、RB横田の3ヤードTDランにつなげた。
守備もIBMのパスに対応。DL#90 大野莞爾はパスをはたき落としたり、QBにプレッシャーをかけて投げ急がせたりの大活躍だった。

IBMの反撃をDB#27 辻篤志のインターセプトで断ち切り、30対10と3ポゼッション差をつけたインパルスは、後半もビッグプレーを連発した。
QB#8 石内卓也が率いた自陣19ヤードからの攻撃機会は、RBミッチェル、横田が立て続けにランでビッグゲイン。
4プレー目にRB#26 藤本拓弥の29ヤードTDランでまたたく間に加点。
直後の守備では、IBMが試みたスペシャルプレーをLB#47 小西憂LB#56 加藤聖貴がすばやく見切ってロスタックルに仕留めると、攻撃はIBMのプレッシャーの裏を突くスクリーンパスでRBミッチェルが40ヤード独走TD。
以降、インパルスの攻撃はIBMのプレッシャーを逆手にとるプレーが奏効。
第3Q7分6秒のWR#81 小倉豪のスクリーンによる52ヤードTD、DL#17 デイビッド・モトゥのフォースド・ファンブル、DL#92 有村雄也のリカバーで得た攻撃機会をTDにつなげた藤本の39ヤード独走TD、第4Qに挙げた新人RB#42 立川玄明の78ヤード独走TDは、前掛かりになったIBM守備フロントとのすれ違いと、積極的に前に出たOL陣のブロックによって生み出されたものだった。

10月17日に予定されていた第4節はオール三菱ライオンズが棄権。
インパルスの次の試合は10月31日、ヨドコウ桜スタジアムに昨年のライスボウル王者、オービックシーガルズを迎える。
昨年はジャパンエックスボウル進出を懸けた試合で34対35と1点差で苦杯を喫しているだけに、目標の日本一を達成するためにはなんとしても乗り越えなければならない相手だ。



——————————————

試合後コメント

監督インタビュー  監督 荒木 延祥

攻撃、守備、キッキングともに準備してきたことを選手が実践してくれた結果だと思います。
自陣1ヤードから始まった2回目の攻撃機会をQBアンソニー(ロウレンス)からWR木戸へのTDパスと、パントブロックによるセーフティー、その後にすぐにTDをとれたことでモメンタムを掴むことができました。
IBMさんの守備はとてもアグレッシブでしたが。その分リスクもあるものでした。
そこを正確に攻めることができたこと、RBとOLがいい仕事をしてくれたことが、
ランでビッグプレーがたくさん出た要因です。
守備はバランスよく守りましたが、QBにプレッシャーをかけることがきたので、
相手のパスの精度を下げることができました。
次に対戦するオービックは隙がないチームです。
特にあの強力な守備から得点するのは容易ではありません。
我々がどこまでプレーの精度を上げられるかが勝負だと思っています。


—————

選手インタビュー RB 横田惇

(最初のTDプレーは)第4ダウンでランをプレーコールしてもらったことに、
監督からの信頼や期待を感じ、『絶対にとってやろう』という心境しでした。
守備を見ると事前の分析通り、かなり前にかかった攻めた体型だったので、
OLがどこかにすれ違いを狙える走路を作ってくれると信じていたので、
焦点を絞らずに視野を広く全体を見るようにしていました。
実際に走り出した時は思っていた通り、OLが確実にブロックしてくれていたので、
SFと1対1の状況が出来ていました。
SFも外に走るフリに反応してくれたので大きな走路ができました。
30歳になりましたが、今季は一番コンディションがいいです。
RBは優秀な選手が多く、かなりお互いを意識しています。
ライバルではありますが、それぞれの持ち味をリスペクトしているので、
私のフットボール人生史上、最高といってもいいユニットになっています。
次に対戦するオービックは個々の選手の能力と意識が高く、とてもアグレッシブなチームという印象です。
インパルスに所属してから負け越している数少ない相手でもある強敵ですが、特別にというのではなく、
いつもどおりできる限りの準備をして、チームの勝利をたぐり寄せる活躍を目指します。

 


—————

選手インタビュー LB 小西憂

リーグが選出する守備プレーヤー・オブ・ザ・ウイークが2週連続でチームメイトであり同じLBの青根とジャボリ―(ウィリアムズ)が選ばれていましたので、負けていられなという気持ちを持ってプレーしていました。フィールドの誰よりもプレーに絡んでビッグプレーを狙うという気持ちで、常にフィールドに立っています。
LBは競争が激しいポジションですが、毎日いい刺激を受けています。
LBのチームメイトの活躍は嬉しい反面、悔しい気持ちもあり、それが『自分もやってやる』
というモチベーションになっているので、メンタルにいい影響を受けています。
今日のベストプレーは前半初めて出場した場面で中央のランを仕留めたタックルです。
自分のイメージどおりのタックルがこの試合の最初のプレーでできたので、試合を通じていい状態でプレーできました。
次の相手であるオービックは私にとっては初めて対戦する相手ですがとても楽しみです。
試合まで3週間と今までよりも準備期間があるので、しっかり準備したいと思います。
より多くの出場機会が回ってくるように、練習からオービックを意識して、試合と同じ気持ちでハードなプレーを心がけ、
ビッグプレーを狙ってチーム内で存在感を出していきたいと思います。

 

※ クリックで大きな画像を表示できます

  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます
  • クリックで大きな画像を表示できます

ページの先頭へ