2020年11月21日(土) VS オービックシーガルズ

パナソニック インパルス VS オービックシーガルズ
7 1Q 21
10 2Q 7
14 3Q 0
3 4Q 7
34 35

前半の劣勢から後半猛反撃
最後は1点、1ヤード及ばず

11月21日富士通スタジアム川崎で行われたパナソニックインパルス対オービックシーガルズの一戦は、34対35でパナソニックインパルスが惜敗した。

日本社会人選手権ジャパンエックスボウルに進出を懸けた一戦となったこの試合。
お互いに最後まで諦めない熾烈な戦いとなった。

第1Qはオービックに主導権を握られていた。
オービックの最初の攻撃シリーズにTDを奪われたが、その直後に#5RBミッチェル・ビクター・ジャモーのキックオフリターンTDですぐに同点に追いついた。
しかし、その後のキックオフカバーでオービックにゴール前20ヤードまで戻され、このシリーズもTDを奪われてしまう。
インパルスはその後のキックオフリターンでもオービック陣37ヤードまで戻しチャンスを作ったが、FGをブロックされてしまい、相手にゴール前30ヤードからの攻撃を与えてしまったのをきっかけにTDを許し、14点差をつけられてしまう。

しかし、試合前のハドルで「最後まで絶対に勝利を諦めずに全力で攻め続けろ」と、高田鉄男攻撃コーディネーターが発破をかけて送り出したインパルスの攻撃陣は第1Q終盤から反撃を開始。
#23DB Joshua Coxの好パントカバーと守備で自陣49ヤードからの攻撃起点を作りだすと、#18QB Anthony Lawrenceが新人#80WR Leonsha Fieldsへのロングパスをヒット。
しかも相手の反則もあり一気にゴール前に迫る。このチャンスをRBミッチェルがTDにつなげた。

守備も粘りを見せた。オービックの攻撃に進まれながらも#20DB齋藤健太#40LBワイズマン・モーゼス海人が強烈なロスタックルで対抗。ゴール前4ヤードに迫られた場面では、スクランブルに出た相手QBを、#21DB 清家太志#56DL 加藤聖貴が激しいタックルで捉えてファンブルを誘い、このボールを#27DB辻篤志がリカバーしてピンチをしのいだ。

その後1TDを追加されたインパルスだが、前半終了間際にはQB Lawrenceからパスを受けた#15WR頓花達也が捕球後のランで大きくゲイン。このシリーズを#16K佐伯眞太郎の22ヤードFGにつなげて17対28と11点差に迫っての折り返しに成功する。

第3Qにはインパルスが猛反撃を見せた。後半最初の攻撃機会に#6WR成田光希へのパス、RBミッチェルのラン、WR頓花へのパス、WR Fieldsへのパス、#88WR木戸崇斗へのパスで4回シリーズを更新してゴール前に迫り、WR成田への5ヤードパスでTD(TFPキック失敗)。
直後の守備では新人#39LB Jaboree Williamsのロスタックルもありオービックの攻撃を3ダウン&アウトに仕留めると、QB Lawrenceが、WR成田、木戸、Fieldsに立て続けにパスをヒットして得点圏に侵攻。
このチャンスをWR木戸へのTDパスにつなげて逆転。
さらにTFPの2点コンバージョンもWR頓花が投じたパスにWR成田が飛びついて成功。31対28と1FG差のリードを奪った。

第4Qにも#11P佐伯栄太の好パントでオービックの攻撃を自陣7ヤードに押し込み、守備が3ダウン&アウトに仕留めて敵陣48ヤードからの攻撃起点を得て、これをK佐伯(眞)のFGにつなげて加点。
しかし、直後の守備での反則をきっかけに相手にロングパスによるTDを許して34対35と1点を追う状況になった。

インパルスは残り4分5秒、自陣25ヤードからの攻撃を短いパスとQBLawrenceのランで時間を使いながら前進。
残り時間17秒にゴール前1ヤードに迫った。
しかし、TDを狙ったQBスニークの際にファンブル。このボールを相手に押さえられ1点差の惜敗となった。


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試合後コメント


監督インタビュー  監督 荒木 延祥

最後にあと一歩、届かなかったことは悔しい限りだが、前半の厳しい展開から諦めずに高い集中力を発揮し続けて追い上げることができた選手たちの成長を誇らしく思う。
特に後半の戦いぶりは、私がインパルスの一員になってから一番の出来だったと思う。
純粋に1対1の勝負で勝っていたし、チームの一体感も極めて高かった。
これまで地道に積み上げてきたチームとしての取り組みの成果を実感できる試合だった。
今季は新型コロナウイルス感染症対策など、フットボール以外にもたくさん神経を割かなければならないシーズンだったが、選手はもちろん、スタッフもよく頑張ってくれた。
また、この状況下でリーグ戦を行うことができたことは、Xリーグ全体の組織力を示せたシーズンだったと思う。
我々にとっても様々な意味で来年につながる取り組みが出来た。来年を飛躍の年にしたい。


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選手インタビュー WR 成田光希

高田コーチから試合前に「どんな状況になっても最後まで絶対に諦めるな」と言われていました。最大14点差をつけられた状況でしたが、今まで通り、普段どおりのプレーができれば絶対に逆転できると信じてプレーしていました。
TFPの2点コンバージョンのパスキャッチは何がなんでも絶対に捕ってやると思って、全身を目一杯伸ばしてキャッチしました。
その時に全身が攣ってしまい、以降プレーに戻ることができませんでした。持っている力を全部出しきれた反面で、試合を最後まで戦い抜く体力を付けることが課題として残りました。
新型コロナウイルス感染症の影響がある中で練習や試合が出来たのは、会社の皆さんのご理解とご協力があったからこそだと思っています。まずは、職場の皆さんに感謝したいと思います。

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