2019年12月16日(月) VS 富士通フロンティアーズ

パナソニック インパルス VS 富士通フロンティアーズ
0 1Q 7
10 2Q 7
10 3Q 7
6 4Q 7
26 28

インパルス総力を結集した挑戦
王者・富士通に一歩及ばず

12月16日、東京ドームで行われた第33回日本社会人アメリカンフットボール選手権ジャパンエックスボウルは、パナソニックインパルスと富士通フロンティアーズが4年ぶりに対戦。

第3Q早々に逆転したインパルスだが、第3Q終盤に再逆転を喫して追い上げ及ばず。
26対28の惜敗でシーズンを終えた。

4年ぶり15回目のJXB進出となったインパルスの相手は、
ライスボウル3連覇中の富士通。
レギュラーシーズン第2節での対戦では
27対45の大敗を喫した強敵だった。

しかし、インパルスはシーズン中の成長を如何なく発揮した。
第1Q、富士通のロングパスタッチダウン(TD)を決められて先制を許したが、直後の攻撃を
第2Q1分29秒にQB#18Anthony LawrenceがWR#15頓花達也への38ヤードTDパスを決めてすぐに同点に追いついた。

常に一発TDの脅威を持つ今年度XリーグMVPの富士通RBグラント・サマジーを警戒したインパルス守備は、
前半、サマジーを封じることに成功。しかし、手薄になったディープを突かれて再びロングパスTDを許してしまう。

インパルスは自陣18ヤードから始まった次の攻撃機会に、WR#89小山泰史#4高木広次、頓花へのパスで前進。
K#11佐伯栄太の33ヤードフィールドゴール(FG)につなげて、10対14と4点差に迫った。

第2Q終盤、インパルス陣19ヤードに迫られたピンチは、DL#98梶原誠人がファンブルフォースしたボールを
DL#17デイビッド・モトゥがリカバーしてしのぎ、1ポゼッション差を保ったまま、試合を折り返すことに成功した。

第3Q、逆転の立役者は守備だった。
富士通の最初の攻撃機会に、外側からループして中央からLOSを割り込んだモトゥが、富士通のQBにプレッシャーをかけることに成功。投げ急いだパスをDB#32小池直崇が逆転ピック6(※)。

次の富士通の攻撃機会も、モトゥと梶原のQBサックによってパントに追い込むと、
自陣21ヤードから始まった攻撃を14プレー費やして、佐伯(栄)の29ヤードFGにつなげて20対14とリードを広げた。

しかし、直後の守備でこれまで食い止めていた富士通RBサマジーに75ヤード独走TDを許して20対21と再び1点差に。
勝負は4Qにもつれ込んだ。

インパルスは第4Q最初の攻撃機会もFGの機会を作るが失敗。
守備はRBサマジーにボールを集めた富士通に前進を許し第4Q中盤にTDを奪われて20対28と8点差に。

それでもインパルスは食い下がった。
自陣28ヤードからの攻撃機会をWR頓花への42ヤードロングパスを足がかりにゴール前に迫り、
RB#5ミッチェル・ビクター・ジャモ―の3ヤードTDランで加点。
同点を狙ったトライフォーポイントのプレーは準備していたQB#10山口知輝のパスを失敗したが、
FGで逆転できる状況を作り上げた。

残り時間は2分40秒。オンサイドキックをして攻撃権を得るという選択肢もあったが、
インパルスのベンチは深く蹴り込んで、守備が富士通の攻撃を止め、次の攻撃をいいフィールドポジションから始めることを選択。
インパルス守備はそのシナリオどおり、富士通の攻撃を3&アウトに仕留めて、残り1分29秒、
自陣41ヤードからの攻撃権を得ることに成功した。

頓花へのパスとLawrenceのランで第3ダウン2ヤードの状況になったところで、
富士通を応援するスタンドからのクラウドノイズにより、プレーを始める合図が聞こえず。
フォルススタートの反則を2回連続起こして計10ヤード罰退。シリーズ更新をすることができずに、勝負は決した。

チャンピオンになるには2点及ばなかったインパルスだが、ブルーのTシャツを着てスタンドを青く染め、大きな声援を送り続けた
インパルスのサポーターたちは、試合後の選手たちの堂々たる挑戦に惜しみない声援とエールを贈っていた。

(※)ピック6=インターセプトリターンTD


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試合後コメント


監督インタビュー  監督 荒木 延祥

試合を通じて、準備してきたことはすべて出した。
それでも勝利には届かなかった。この2点は遂行力の差。
惜しかったと思われるかもしれないが、並大抵の取り組みではこの差は埋まらない。
ただ、今日の選手の頑張りは素晴らしかった。
想像を超えるパフォーマンスで、チームを何度も勇気づけた。
全員が最後まで諦めることなく堂々と戦った。
一丸となって戦った選手やスタッフを誇りに思う。
この文化を築いていけば、今日の差を必ずや乗り越えられると確信している。


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選手インタビュー 主将 デイビッド・モトゥ

今、持っている力はすべて出し切ることができました。
今日はピンチになっても誰一人諦めずに最後まで勝利を目指すことができました。
そういうチームに成長できたことを誇らしく思っています。
同時にそういうチームになれたのは、職場の皆さん、会社、友人、家族、
我々をサポートしてくださった皆さんから力を与えていただいたからです。
本当に感謝しかありません。
今日は負けてしまいましたが、チームに所属する選手の半数以上が
JXBを初めて体験する若い選手たちです。
今年の経験は必ず来年以降のインパルスの力になると思っています。

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