コールドチェーン事業について
パナソニック株式会社において「食のインフラ」領域を担う、
コールドチェーンソリューションズ社についてご紹介します。
ABOUT
コールドチェーンソリューションズ社は、冷凍・冷蔵ショーケースや厨房機器などの業務用設備やシステム、サービスの提供を通じて、食のインフラを支えているリーディングカンパニーです。
「冷熱で紡ぐ 食のこれから」を事業スローガンに、産地から消費地までを冷熱技術による製品やシステムで結び、採れたての鮮度と作りたての美味しさをお届けすることで、安心で豊かな食の実現に貢献しています。
コールドチェーン機器の開発・製造・販売だけでなく、レイアウト設計・施工、設置後のメンテナンスまで、ワンストップで提供しています。

GLOBAL
当社は1980年代にアジアへ、1990年代に中国へ事業展開していましたが、2016年にハスマン社がパナソニックグループに加わり、一気にグローバル展開が加速しました。連携しながら、PanasonicブランドおよびHussmannブランドの製品で世界中に展開しています。冷凍・冷蔵ショーケースや冷凍機の製造・販売・サービスを、北米、アジア、オセアニアなどの主に食品小売業に向けて事業展開しており、国・地域ごとに異なる条件やニーズに対応しています。

日本国内での取り組み
PRODUCTS
冷凍・冷蔵ショーケースや冷凍機をはじめ、厨房機器や物流機器、飲料ディスペンサーなど、冷熱技術を核とした業務用機器を開発・製造し提供しています。
業務用機器に求められる耐久性と省エネ性を兼ね備えていることはもちろん、店舗環境に合わせたデザイン性と、従業員の使いやすさとメンテナンスのしやすさにこだわったものづくりをしています。

冷凍・冷蔵ショーケース ![]() スーパーマーケットやコンビニ等で食品を保冷しながら陳列するためのショーケース |
厨房機器 ![]() 業冷庫や製氷機、食洗機など、多様な厨房環境に対応した業務用機器(業務用設備) |
冷凍機(コンデンシングユニット) ![]() 冷凍・冷蔵ショーケースやプレハブ冷凍・冷蔵庫を冷やすための熱源装置(室外機) |
プレハブ・物流機器 ![]() 店舗のバックヤードや食品工場、物流倉庫などで使用される冷凍・冷蔵設備 |
サービス・加熱機器 ![]() ソフトクリームフリーザーや小型高温高圧調理機など、フードサービスのための設備 |
飲料ディスペンサー ![]() ファストフード店やレストランのフリードリンクコーナー等で使用される飲料提供用設備 |
HISTORY
当社における産業機器分野への進出は1960年。当時大ヒットしていた棒付きアイスクリームを販売するためのストッカーの開発依頼を受けたことがきっかけでした。その後、ガラス扉付き冷凍・冷蔵ショーケースを業界で初めて量産化。また、米国からセルフサービス型店舗(現在のスーパーマーケット)が広まり、それに伴って大型ショーケースの開発に取り組むなど、急速に事業を拡大しました。それらを実現できたのは、市況の変化と顧客のニーズを的確に把握して、製品づくりに反映していったことによるものでした。顧客に寄り添う姿勢は、現在のものづくりにも引き継がれています。

いくつもの“日本初”の製品を開発してきました
アイスクリームストッカーの生産開始
当時、アイスクリームの保存方法はドライアイスで冷やす魔法瓶タイプのアイスボックスが主流でした。小型コンプレッサーを搭載した貯蔵能力の高いアイスクリームストッカーの開発は、当社のコールドチェーン事業の原点となりました。

エアカーテン方式スーパーショーケース
米国のウェーバー・ショーケース・アンド・フィクスチュア社の技術支援を受けて開発。日本のニーズに対応した冷気を逃さないエアカーテン方式を採用したほか、日本のメーカーとして初となる何台でも連結して使える最新鋭モデルでした。食品の鮮度を保つことができる上、商品のロスも削減できることから、急速に普及していきました。

業務用厨房機器の「抗菌シリーズ」
厨房機器(業冷庫・製氷機・食洗器)に業界で初めて高性能抗菌剤を採用した「抗菌シリーズ」を発売。
腸管出血性大腸菌O157の発生や1995年に施行された製造物責任法(PL法)などにより、「食の安全」確保がますます厳しく問われる時代の流れに、いち早く対応しました。

CO2冷媒採用ノンフロン冷凍機
自然冷媒の中でもCO2冷媒は、オゾン層崩壊係数がゼロ、地球温暖化係数(GWP)が1と非常に低いだけでなく、毒性や可燃性が無いため安全に使用できる、優れた点の多い冷媒です。このCO2冷媒にいち早く着目し、2008年ごろから実証実験でのトライ&エラーを繰り返し、2010年には量産化に成功しました。以来、当社を代表する技術の1つとなっています。

受け取り用冷凍・冷蔵ロッカー
コロナ禍での「巣ごもり需要」以降、冷凍・冷蔵食品の配送が拡大する中、非対面での受け渡しを可能とする冷凍・冷蔵ロッカーを開発。
その後、同製品の技術を応用した、日本初の集合住宅用「冷凍・冷蔵宅配ボックス」を開発し、2024年に発売しました。テスト期間を経て、分譲マンションなどでの採用が進んでいます。
