よくあるご質問

工法の詳細について

【全般】

テクノストラクチャーを建てられない地域はありますか?
一部離島を除く、日本全国で建築可能です。
テクノストラクチャーの家を建てられる住宅会社・工務店はホームページの「加盟店検索」で検索いただけます。
何階建てまで建てられますか?
テクノストラクチャー工法では3階建てまで対応可能です。 都市の狭小地などでも無駄なく敷地を活用できるほか、構造の強度を生かし開放感ある空間が実現できます。
建設地の建築条件などにより、対応できる内容が変わるため詳しくは住宅会社・工務店にご相談ください。

【テクノビーム】

木と鉄は熱膨張率に差があるはずですが、建物に影響はでないのですか?
問題ないことを確認しています。
テクノビームの鉄骨と木材の熱膨張率には差があり、通常の環境下での30度の温度変化内では、1mあたり0.3mm程度の変位差が生じますが、構造上の問題はありません。
木と鉄はどうやって接着していますか?外れてしまわないのですか?
テクノビームの上下端に接合している木材は、鉄骨部に対して約200mm間隔でビス接合しています。
テクノストラクチャーでは梁の配置設計を棟別に行い、梁への荷重が過度にならないようにしています。
また、実験により、梁が変形するような大きな荷重を加えても、木材の破壊よりもビス接合部が先に破壊しないことを確認しているほか、鉄骨と木材の熱膨張率の差による変位差も十分に吸収できる仕様としています。
鉄が強いのであればなぜ建物全体を鉄だけで作らず、わざわざ木を使うのですか?
木のやさしさや温かさと、鉄の強さ、それぞれの優れた特性を生かすために、2つの素材を組み合わせて使っています。
木は日本の気候風土に適した建築素材で、木造住宅は古くから日本の住まいとして親しみがあります。木の家に住みたいという声も根強く、テクノストラクチャー工法は木造住宅の魅力を損なうことなく、新たな素材を導入してより高品質・高強度な住まいを実現することを目標に、木を使うことを前提にして開発されました。
木には、生育してきた縦向きには強く、横向きには弱いといった特性があります。つまり柱のように木を縦向きに使う場合には十分な強度が期待できますが、梁のように横向きに使う場合は強度が不足しがちになるため、鉄骨を取り入れています。
なぜ鉄の部材にまで木がついているのですか?
床や壁、天井など他の部材と組み合わせる際に施工しやすくするためです。
鉄の部分は錆びないのですか?
テクノビームの芯材となる軽量H形鋼には、防錆性能に優れた溶融亜鉛めっき処理を施しており、住宅性能表示制度における劣化対策等級3(最高等級)防錆基準をクリアしています。
また、鉄骨に万が一すり傷程度の傷が付いた場合でも、溶融亜鉛めっきの犠牲防蝕作用が働きます。犠牲防蝕作用とは、鉄素地が露出した場所で、溶融亜鉛めっきが鉄よりも先に反応して緻密な保護被膜をつくることを言い、亜鉛が鉄自体が錆びることを防ぎます。
テクノビームは結露しないのですか?
結露防止のために、壁体内に入った湿気を外に排出するための壁体内通気構法を採用しています。
また、諸条件によりテクノビームの断熱部位に対しても、必要に応じて断熱材を施工します。
地域や断熱等の条件により仕様が異なる場合がありますので詳しくは住宅会社・工務店にご確認ください。

【木材について】

柱はなぜ集成材を使用するのですか?
安定した強度を実現するために集成材を使用しています。
集成材は、木材の持つ「大節」「割れ」などの欠点を製造工程で除去し、強度のばらつきを減らし品質を均一化した部材です。そのため、部材設計の根拠として構造計算に用いることに適しています。
また、製造過程で木材を乾燥して含水率を一定以下におさえてありますので、狂い、反り、割れなどが生じにくいという特長があります。
柱材にムク材は使えないのですか?
柱材として、JAS機械等級区分構造用製材を選択していただくことが可能です。
ただし、通常のものと施工方法や価格が変わったり、条件により希望する木材を選択できない場合もありますので、詳しくは住宅会社・工務店にご相談ください。
国産材、ヒノキ、ヒバなど、希望する木材を使用できますか?
テクノストラクチャー工法の「使用可能な木部材に関する仕様規定基準」を満たすものであれば、国産材やヒノキ、ヒバなどを使用できます。ただし、通常のものと施工方法や価格が変わったり、条件により希望する木材を選択できない場合もあります。希望する木材が選択できるかどうかや価格や条件など、詳しくは住宅会社・工務店にご相談ください。
木材に対するシロアリ対策として、何を行っていますか?
耐久性要件のひとつとして、住宅金融支援機構のフラット35規定基準に適合した防腐・防蟻措置を推奨仕様にしています。木材での対応や薬剤による対応など様々な対応がありますので、詳しくは住宅会社・工務店にご確認ください。

【基礎について】

地盤改良工事は必ずしないといけないのですか?
地耐力の基準値を上回っていれば工事不要ですが、基準値を下回る土地の場合は地盤の補強が必要です。
テクノストラクチャー工法では地盤が弱いことにより起こる不同沈下などを防ぐために、地耐力30kN/㎡未満の地盤については住宅会社・工務店の責任において地盤の適切な補強を行うよう義務づけています。
(※不同沈下とは、建物が不揃いに沈下を起こすことを言います。家全体が均等に沈下するのではなく、一方向に斜めに傾くような状態のことで、軟弱地盤で発生することがあります)。
なお、地盤保証制度を活用することにより、20kN/㎡以上でも建築可能になったり、プランや住宅の仕様(エレベーターの設置など)により40kN/㎡以上の地耐力が必要になったりするケースもあります。詳しくは住宅会社・工務店にご確認ください。
基礎はどのように設計していますか?
間取りや構造全体の荷重に応じて基礎のコンクリートの断面、主筋やスラブ筋などの鉄筋量を決定しています。
スウェーデン式サウンディング法による地耐力調査を必須にし、地耐力に応じて、鉄筋コンクリート製の布基礎とベタ基礎の2種類から選択します。

【構造計算・実大耐震実験について】

構造計算はどの段階で行うのですか?
構造計算はプランニングを行い間取りが確定した時点で行います。
強度不足などの理由により、間取りの一部変更が必要になる可能性があるため、建築確認申請を行う前に強度の確認を完了する必要があります。
構造計算書をもらえるのはいつですか?
構造計算書はお引渡しの際などに住宅会社・工務店からお渡しするケースが多いです。
設計が確定し、着工前の建築確認申請の時点での受け取りをご希望の場合などは、住宅会社・工務店にご相談ください。
実大耐震実験を行った際の住宅の耐震等級はいくつですか?
およそ耐震等級1レベルです。
実大耐震実験を行ったのは、阪神淡路大震災のあった1995年です。当時の建築基準法はまだ2000年改正前の旧基準であり、住宅性能表示制度を打ち出した住宅の品質確保の促進等に関する法律も制定前のため、等級を明確に表すことはできませんが、現在の基準にあてはめると耐震等級1並みと考えられます。なお、5回の実験のうち1回は等級2相当の壁を確保した仕様にて行いました。

【設計】

テクノストラクチャーのモジュールはいくつですか?
テクノストラクチャーはモジュールフリーの工法です。
900mm以上1000mm以下の任意のモジュールで設計することができます。910モジュール(いわゆる関東間)や京間、メーターモジュールなどにも対応可能です。居室部分は910モジュールで設計し、階段部分をメーターモジュールで設計するなどの対応も可能です。詳しくは、住宅会社・工務店とご相談ください。

【断熱仕様】

断熱材や断熱仕様は選べますか?
お客様と住宅会社・工務店がご相談のうえ選択可能です。
テクノストラクチャー工法では平成28年省エネ基準に基づいた上で、断熱仕様はお客様と住宅会社・工務店が相談して決定いただくこととしています。なお、当社オリジナルの「あったかパネル」などの断熱工法もご用意しています。

【防火・耐火・保険】

耐火構造の建物を建てることは可能ですか?
可能です。
テクノストラクチャー工法は、テクノビームで構成される床・屋根について耐火性能を検証して耐火構造の国土交通大臣認定を取得しているため、耐火建築物の建設が可能です。耐火建築物規制を受ける地域においても、高齢者施設や児童福祉施設などの大規模な特殊建築物に対応できます。
火災保険の扱いは何構造ですか?省令準耐火構造仕様にすることはできますか?
テクノストラクチャーは木造ですので、基本的には在来木造と同じ「H構造」です。 省令準耐火構造仕様とすることも可能です。詳しくは住宅会社・工務店にご確認ください。