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選手たちの礎を築いた野球人生での「忘れられない、あの試合」を紹介!
同点で迎えた試合終盤。均衡が破られたとき訪れた悲劇…。

#24 小峰聡志

流れを変えたのは…“足”
~第97回全国高校野球選手権 東東京予選「帝京高」対「関東第一高」~

2021年05月12日

小峰選手

私の母校、帝京高校は東京では強豪校と呼ばれており、「3年間のうちに絶対、1回は甲子園に行ける!」と思い入学を決意した高校でした。入学早々も、「とりあえず強い高校に入りさえすれば甲子園に絶対に行ける」と考えていました。ところが実際の高校野球生活に入ってみると、「甲子園出場を掴むのは、こんなにも大変なことなのだ」と思い知った…、そんな3年間でした。

その中で私の忘れられない試合は2015年、高校3年生で挑んだ夏の大会、東東京大会準決勝。現在、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属するオコエ選手を擁した関東第一高校との一戦です。周りからは「この試合で勝った方が甲子園に行く」と言われていたくらい注目が集まった試合。事実上の決勝戦と言っても過言ではないカードでした。

序盤に先制点こそ取られましたが、すぐに追いつき同点。そこからは両校とも追加点を許さない、とても緊迫した試合展開でした。そして終盤7回。一気に流れが変わる出来事が起きました。

炎天下にあって緊張が続く中、キャッチャーとして投手へのリードを行っていた私は、心身共に疲労困ぱい。遂にはピンチの場面で足がつってしまったのです。試合を中断して治療を受け、なんとか戻って試合再開。するとここから相手の猛攻が始まりました。気付いた時にはその回4失点。さらにその後も追加点を許し、私たちは最後まで追いつくことができず敗戦。甲子園の夢は叶いませんでした。

監督は大会前から「足をつる選手が出たら絶対に負ける」と口にしていました。試合の中断が悪い流れを呼び込んでしまうのです。実際、私が足をつって流れを変えてしまった…。チームの皆には本当に申し訳ないという気持ちで一杯でした。しかし、試合後もチームメンバーに私のことを責める人は誰もいませんでした。実は皆も足をつっていたらしく、試合が一時中断したのはありがたかったと、後から聞いて少し救われた気がしました。

画像:小峰選手

それでも今もまだ、「あそこで足がつらなければ」と思う時があります。野球は些細なことで流れが一気に変わるスポーツです。それで取り返しのつかない点差を付けられてしまう事もあると高校野球最後の試合で知りました。この体験から、より一層しっかり体のケアをしようと思い、以来、そのケアを継続しています。

さて、私は今キャッチャーではなく外野手になりました。しかし、キャッチャーをやっていた経験は決して無駄ではありません。大事な場面で流れを変えてしまったあのアクシデント。あれは、キャッチャーをしていたからこそ経験できたのかもしれません。猛暑の中での都市対抗予選や日本選手権予選では、やはりあのシーンがよみがえります。万全な準備と日々の練習で、もう二度とあの悲劇を経験することのないように、頑張っていきたいと思います。

画像:小峰選手
画像:小峰選手
小峰 聡志
・所属:ブランド戦略本部 ブランド戦略プランニング部
・球歴:帝京高校-東洋大学
・プチ情報:トクサンTV取材時には帝京高校の先輩であるトクサンとキャッチボール!詳細は「トクサンTV パナソニック」で検索!
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