
2016年11月14日
-
都市対抗1回戦敗退の悔しさを胸に、日本選手権優勝を目指し、厳しい練習に取り組んで準備してきましたが、準々決勝で敗退いたしました。ですが皆様の盛大なご声援のおかげをもちまして、ベスト8まで勝ち進むことができたと感じております。心より感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。
この日本選手権大会をもちまして、今シーズンの公式戦全日程を終了いたしました。選手たちで決めた今シーズンのスローガン「意地 ~負けてたまるか~」の気持ちで活動してまいりましたが、都市対抗1回戦敗退、日本選手権ベスト8と、皆様に納得していただく成績ではありませんでした。しかし確実に選手たちは成長しています。来年、今年以上にグランドで暴れまわる選手たちに期待しててください。そして今年以上の成績はもちろん、都市対抗・日本選手権優勝を目指し、しっかり準備してまいりますので今年と同様に温かいご声援、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
本当に今年1年、パナソニック野球部に温かいご声援をいただき、誠にありがとうございました。
パナソニック 野球部監督 梶原康司

2016年10月24日
-
第42回社会人野球日本選手権が10月29日から開催されます。我々パナソニック野球部の1回戦は大会5日目の11月2日(水)で、対戦相手は中国地区 第1代表のJFE西日本です。
都市対抗野球大会での初戦敗退の悔しさを胸にこれまで練習をしてきました。何が何でも1回戦は突破するという気持ちで、そして皆様方に喜んでいただけるように全力で戦いますのでご声援の程、よろしくお願いいたします。

2016年9月14日
-
先日、第42回日本選手権予選が行われ、皆様の温かいご声援のおかげで22回連続37回目の出場を決めることができました。 本当に心強いご声援ありがとうございました。
選手たちは8月の猛暑の中、予選突破を胸にしっかり準備をしてきました。その結果2連勝で代表を決めることができたと感じております。日本選手権は10月29日から開催いたします。それまでしっかり準備し、先ずは初戦突破することを思い、練習してまいります。そして皆様に喜んでもらえるように準備してまいります。どうぞご期待ください。
日本選手権までは練習やオープン戦をしていますのでぜひパナソニックベースボールスタジアムにお越しください。よろしくお願いいたします。

2016年8月29日
-
暑い日が続きますが皆さんお体にはくれぐれもお気をつけください。
さて、野球部ですが9月1日(木)から第42回社会人野球日本選手権大会の予選が始まります。選手たちは都市対抗での初戦敗退の悔しさを胸に、この夏は練習に明け暮れました。ぜひひと回り大きくなっている選手たちの応援をよろしくお願いいたします。
初戦は9月1日(木)10時試合開始、球場は滋賀県の皇子山球場で、対戦相手は三菱重工神戸・高砂です。対戦相手は投打共にバランスのとれたチームですが、それに負けないチーム作りをしてきました。必ず初戦突破をし日本選手権出場の切符を掴み取りますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

2016年7月27日
-
この度は、第87回 都市対抗野球大会で多大なるご声援をいただき誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
『何が何でも初戦突破』を胸に初戦のきらやか銀行への準備を万全に挑みましたが、皆様のご期待に沿うことができませんでした。大変申し訳ございませんでした。
今大会で我々野球部は都市対抗50回目の出場を致しましたが、未だ優勝しておりません。今まで何故優勝できなかったのか、これから優勝する為には何をしなければならないのかを考え、これまでの失敗を真摯に受け止めチームを成長させる思いでございます。
都市対抗の借りは都市対抗で返す! この思いで来年の都市対抗に向けて突き進んでまいります。次は秋の日本選手権の出場・優勝に向け準備してまいります。試合での反省を活かし次に繋げますので、これからも野球部の応援宜しくお願いいたします。
皆様のご期待にお応えいたします。

2016年7月11日
-
最近暑さも増し、今年も猛暑到来ですが、皆様お身体にはお気を付けください。
第87回 都市対抗野球大会が7月15日から開催されます。予選では皆様の温かい御声援をいただき、近畿地区第4代表で出場することが決まりました。ありがとうございました。
都市対抗初戦は東北地区第1代表のきらやか銀行です。相手は東北地区第1代表! 力は勿論、勢いもあると思いますので、分析し対策を練り、しっかり準備をして戦います。
目標は日本一ですが、先を見据えず初戦を全力で戦い、皆様の御期待にお応えいたします。初戦の日時は7月19日の14時プレーボールです。東京ドームでお待ちしておりますので、ぜひ足を運んでいただければ幸いです。御声援、よろしくお願いいたします。

2016年5月19日
-
本日、5月19日(木)から都市対抗出場を賭けた予選が始まります。昨年の悔しさを糧に選手たちは「何が何でも都市対抗に出場するんだ!!」という、強い気持ちで練習に取り組んできました。その想いを胸にグラウンドで躍動する選手たちへの応援をよろしくお願いいたします。必ず出場し、昨年の悔しさを晴らします。
初戦の対戦相手はミキハウスです。プレイボールは午前10時。球場はわかさスタジアム京都(旧西京極)です。ファンの皆様、そして社員の皆様、必ず都市対抗出場の切符を掴み取りますので、どうかご声援よろしくお願いいたします。
練習グラウンドに響く声が、パナソニック野球部の決意を物語る。昨シーズンの二大大会は、都市対抗野球の本戦出場を逃し、社会人野球日本選手権は初戦敗退。苦い経験を胸に刻み込むように、選手は2016スローガンに思いを込めた――「意地~負けてたまるか~」。意欲と活気あふれるチーム、その陣頭に新監督の姿がある。梶原康司は、走・攻・投・守、全てのリスタートを誓う。
いかに1点をもぎ取るか、守り抜くか

「惜しい」と言われながら負けていく試合がたくさんあります。スポーツは天と地を見るもの――競り合う中でいかに貪欲に点を取れるか、防げるのかが問われます。昨年の日本選手権一回戦、私は京セラドームのスタンドから観戦しながら、「1点の攻防」に注目していました。どう守るか、どうやって1点をもぎ取るか……。結果、2-1でゲームセットし、パナソニックのシーズンは終わりました。対照的に相手チームは、その後トーナメントを決勝戦まで駆けあがっていった。たったの1点、わずかな差が明暗を分けます。
私は2014年で10年間の選手生活にピリオドを打ち、昨シーズンは野球部から離れていました。新たな職場で社業に必死でしたが、やはり野球部の戦績は気になる。なかなか実戦には立ち会えませんでしたが、イニングスコア、投打の個人成績表を見ては、今チームは勢いがあるな、あいつ頑張っているな……、と。特に印象に残っているのは、都市対抗予選で苦しんでいるときです。第二代表決定戦からの連敗、嫌な空気、雰囲気を断ち切ってくれる選手は誰だろうと自分で考えて、たまらずある中心選手にだけ激励のメールを送りもしました。

「都市対抗にパナソニックが出られなかったのは、本当に残念!」と、出張先の東京で声をかけられました。現役時代には実感が薄かったのですが、社内にも社外にも、そうしたファンの方はとても多い。パナソニックの野球を楽しみにしてくれる方、負ければ悔しがってくれる方の存在が、外に出てみて初めて分かりました。だから、今、監督となってチームに戻った私は、まず選手に「感謝」の気持ちを徹底しています。ファンの思いを大事にしながら野球をしよう、グラウンドにも、用具にも、サポートをしてくれている会社にも、感謝を忘れずに野球をしようと。そこがスタートラインです。
パナソニックは元気! それが旗印

昨年の12月に初めて練習を見て、おやっ? と気になったのが、元気のない選手でした。若いチームなのに声が出ていない、活気が感じられない。「おいおい、ベテランのような野球やってんじゃないぞ!」と。監督になってからは、まず声を出せ、周囲が静かだったら1人でもいいから、ワーワー言って巻き込めと言いました。とてもシンプルな行動ですが、声は大きく出せば出すほど、自分を奮い立たせてくれるし、チームメートにも気持ちが伝わるものです。若さは最大の武器、もっともっと元気を表に出してほしいのです。

声出しは、私自身の経験と反省によるもの。プロ野球から社会人野球のパナソニックに入ったばかりの頃、何か妙なプライドがあって、声の出し方も周囲の目を気にもしながら格好をつけていた。それが、1年目の都市対抗でNTTへ補強選手に行って気が付いたのです。ものすごい大声を上げ、ダイビングキャッチで飛び込む、泥臭く練習するNTTの選手を見て、「そうだった。これが野球」と忘れていたものがよみがえりました。今、パナソニックにいる選手は、高校・大学で実力を認められた人ばかり、実績もあるし大舞台に立った経験もあるでしょう。しかし、無用なプライドは捨てよう、取りあえず元気を出せ、声を出せなのです。
ワンプレーが勝敗を決することがあります。例えば、連携プレーのミスを後から振り返って、「あのとき声は出したのですが、相手に伝わっていなかった」では、声になっていない。伝えたつもりでも相手に聞こえていなければ、黙っているのと一緒です。日常の返事も、あいさつも全てが同じです。これを徹底して、皆さんに「パナソニック野球部は変わった。今年はめっちゃ元気やな!」と感じていただけるチームにします。改革は、まずそこからです。
「技術」の向上が、全選手の絶対条件

監督就任以来、口をすっぱくして言っているのが「技術」です。選手たちが危機感を忘れて今のレベルで立ち止まったなら、野球人の成長はそこまで。例えば、くせを一つ直そうとすれば意識をしながら反復して練習するしかない。自分のフォームを変える苦しみはよく分かっていますが、投げ出したくなるときも我慢し、耐えてこそ技術は身に付くもの。私も36歳で現役を退くまで、ずっと成長を実感しながら野球ができました。また、10年の選手生活で同僚・後輩の選手が成長する姿も間近に見てきました。今以上によくなれる! と断言し、「技術を身に付けること、腕を高めることは、絶対条件」と、チームに示しています。
野手出身の梶原が新監督ということで「打を強化してくれ」と激励もいただいています。春のキャンプは、過去に例がないほどの振り込みを、バッターに課しました。また、ただただ数を振るのではない、いかにミスショットを少なくできるかをテーマとしました。バッターは、ゲージに入るとポンポンと打って、気持ちよい当たりを求めてしまうものですが、そうではなく自分の形で力強く振りながら、ミスを少なくする。確率を上げるのがポイントです。でなければ、プレッシャーのある試合の打席、ベンチから戦略的なサインも出る、そうした制約の中で自分のスイングはできません。ここは右打ちで進塁打、絶対に確実な犠打が必要と、1点を取るためには、さまざまな場面で走塁も含めた細かなプレーが求められます。コーチも選手に付きっきりでハードな練習に寄り添ってくれていますが、私も直接ストレートに、自分の知識・経験を伝えています。

守備は、基本の基本から見直しました。冬からキャンプ、現在に至るまでに、最初は手で転がす球に対応する基本の形から入り、段階的にノックの打球速度を上げていき。課題が見えれば個人的な特守も重ね、細かな動き一つからレベルアップを図っています。皆、やればやるほどうまくなる。基本形ができれば、後は執念です。バウンドが合わなくても諦めずに取る、止めて前に落とす。できなければ居残りでノックをしてでも植えつける。守備練習は下半身の強化につながる一面がありますし、守備に不安がなくなれば、間違いなくバッティングに集中できます。私自身がそうですが、自分のエラーが絡んで負けた試合は、何年たっても記憶から消せませんし、守備が気になってバッティングに影響が出る。それぐらい引きずるのです。だからこそ守備が大事で、怠慢なプレーからくるミスや中継エラーで1点を失わないように、選手に意識付けしています。
投手力は、不安よりも楽しみが大きいと感じています。プロ入りした近藤・足立のバッテリーが抜けたわけですが、台頭してくる選手がむしろ楽しみです。キャンプでは、ピッチングもただ気持ちよく投げるのではなく、「絶対に、ここに投げる」と一球に集中して腕を振る姿勢が見てとれます。それも、ほぼ全員と言ってよいレベルに浸透していますし、守備も含めて「ゼロに抑えていれば勝ち」と意識が共有できています。新人選手にも、1年目だからミスをしてもいい……といった甘えは捨てるように伝えています。1年目から1人の社会人プレーヤー、学生野球は忘れてもらいます。
「意地」じゃなかったのか? 厳しい目で高めあう

選手が決めたスローガンは、素直な言葉です。「意地~負けてたまるか~」、初めて聞いたときから、そうだよな、まさにそのとおりと私も腹に落ちました。スローガンは、いつも練習場に掲げてあるので、何か弱気だったり、消極的な姿勢が見えた選手には「おい、見ろ見ろ。書いてあるぞ~」と、すぐに指さして声を上げています。新キャプテンは、田中宗一郎を指名しました。チーム内で発言力がある彼ですから、「まとめる役目は、俺もお前も同じ。何でも言ってきてくれ」と促しています。選手は、全員合わせても27人。グラウンドに出られるのは彼らだけです。苦しい場面を、切り替えられる選手が必要なこともあるでしょう。目に見える行動で、雰囲気を変えられる選手が出てきてほしいと考えています。

チームが昨年以上の成績を求めようとした時、選手の個人的な「欲」というモノが出てきても不思議ではありません。その「欲」が好転している間は良いのですが、チームが方向性を見失わないためにも、その「欲」が暴走し、チームの足並みを崩してしまわないためにも、チームの計画や目標を明確にしつつ、段階を追って真摯に野球と対峙できるチーム作りを目指しています。
改めまして、いつも応援をくださるファンの皆さまに、チームを代表して感謝と御礼を申し上げます。グラウンドにまで練習を見に来てくださる方が、社外にもたくさんおられますし、本当に心強い限りです。温かな応援と同じく、どうか負けたときには遠慮なく「喝」を入れてやってください。「何やってんだ! パナソニック!」と、ぜひ厳しい声をかけてください。勝って、皆さまに心から喜んでいただく――それが使命と心して、私たちは全力で闘います。熱いご声援を、どうかよろしくお願いいたします。
(取材日:2016年3月1日)
甘えもプライドも、全て捨て去ろう。
目標は、一丸でつかみ取る1点、守り抜く1点。
熱いファンと歓喜を分かち合う、その瞬間へ――
「意地」をかけたシーズンが、幕を開ける。



