Panasonic Sports

パナソニック野球部 奥代 恭一監督

2014年11月26日

第40回記念 社会人野球日本選手権大会は優勝することが出来ず、悔しい想いは残りますが、皆様の熱いご声援のおかげで、ベスト4まで勝ち進むことができました。
先ずは皆様の盛大なご声援に、心より感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

今大会を振り返りますと、先ず準々決勝戦までの3試合全て、3回までに先手を取り先制し、全員が課題にしていた“ファーストプレーへの拘り”を体現してくれました。そして、それぞれの試合において、相手のミスにはしっかり付け込み、自チームのミスには皆でカバーする、という“つながり”を見せてくれました。
また、4試合全て1点差の厳しい試合が続きましたが、準決勝のトヨタ戦で8回3点差を同点に追いついた攻撃も含め、チーム全員が本年最後の大会で今年一番の“執念”を見せ、選手・スタッフはこの4試合、本当によく粘り抜いてくれました。
今大会で得た自信と課題を来シーズンにつなげていきたいと思います。

最後になりましたが、今年も一年間、パナソニック野球部に熱いご声援をいただき、誠にありがとうございました。

パナソニック 野球部監督 奥代恭一

2014年10月20日

いよいよ社会人野球日本選手権大会が11月1日より開幕いたします。パナソニックは都市対抗野球大会閉幕後、社会人野球日本選手権大会に向けての課題として、走・攻・守すべてにおける“ファーストプレーへの拘り”に取り組んでまいりました。私はこの“ファーストプレーへの拘り”をチーム全員が京セラドームで体現してくれることを信じています。

目指す展開として、先ずはしっかりと守りを堅め先制していく野球。そして、勝敗の差は執念の差。全員が一丸となって目の前の一球一球に執念を燃やして戦ってまいります。

都市対抗野球大会同様のご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2014年7月30日

第85回都市対抗野球大会におきましては、皆様からの熱いご声援とご協力をいただき、誠にありがとうございました。

皆様の盛大な応援により、選手たちは本当によく戦ってくれましたが、残念ながら3回戦突破を果たすことができませんでした。

この結果を真摯に受け止め、より一層の努力をして参りますので、今後ともご指導、ご支援、ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

2014年7月3日

平素は皆様方からの熱いご声援、ご指導をいただき、誠にありがとうございます。

先ずは、皆様方のご声援を以て、おかげ様で近畿地区予選第4代表を獲得できましたことに感謝、御礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、いよいよ7月18日(金)より社会人野球二大大会の一つであります「第85回都市対抗野球大会」が東京ドームで開幕いたします。

本戦では、厳しかった予選の経験と、3名の強力な補強選手である松田投手(NTT西日本)、河本内野手(NTT西日本)、大嶋外野手(新日鐵住金広畑)の力を活かして”悲願の初優勝”を目指します。
そして、門真市の代表として、グランドで全力且つ、ひたむきなプレーをお見せすることにより、地域の皆様、子どもたち、そしてパナソニックファンの皆様との絆をさらに深めてまいりたいと考えております。

近畿地区予選同様のご声援をよろしくお願い申し上げます。

2014年4月18日

4月14日(月曜日)の決勝戦、西濃運輸戦を3対2で勝利し優勝することができました。先ずは、大会期間中に皆様方からたくさんのご声援をいただきましたことに、感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

今大会はコンディションが十分ではない選手もおり、チームとしては厳しい状況の中での4日間・5連戦でしたが、森キャプテンを中心にチーム全員が気持ちを一つにして、それぞれの役目を果たし一試合一試合、一球一球において相手チームに勝る「準備力」と「執着力」を発揮したことが優勝につながった大きな要因だと思っております。

加えて、ベテラン、若手、そして昨年度には納得のいく成績を残せなかった選手たちが、それぞれにチームの勝利に貢献してくれたことは大きな収穫でした。今後はこの優勝での「勝ち方」、「ムード」を忘れることなく継続し、今大会で出た課題を一つひとつ解決して今後の大会へ繋げていきたいと考えております。今後ともご声援をよろしくお願い申し上げます。

一つのプレーに執着心を――。今シーズンから監督に就任した奥代新監督の方針が日々の練習を貫く。2013シーズンを振り返れば、JABA大会の安定した試合運び、都市対抗、日本選手権も堅守に支えられて勝ち星を重ねた。しかし、決勝の一戦、絶対に負けられない試合にあって、あと一歩が届かなかった。その差分を考え抜き、勝利への才知あふれるチームづくりが始まった。

昨シーズンを振り返って

これまでもパナソニック野球部は、いわゆる精度の高い野球を追求し続けてきました。久保前監督のもと「真価を発揮する年」と位置付けた2013シーズン、JABA大会では投手力と堅守を生かし序盤から不安の少ない試合運びで闘ってきましたが、頂点には一度も立つことができませんでした。課題の一つは、打線に火が付く試合が少なかったこと。追いかける立場になると、心理的にも作戦的にも厳しくなる。だからこそ先制点を取れるチームにしていきたいと目標を定めました。

守備に一定の自信を持つわれわれにとって、先取した点を守り抜くのが理想的な勝ちのパターン。打者一巡目で先制できれば、間違いなく試合を優位に運ぶことができます。それを実践したのが、日本選手権のJX-ENEOS戦。一回戦で迎えた前回覇者との大一番でした。4回で先取した1点を、何が何でもと守り抜いた選手たちの気迫にはすごみがありました。あの緊張感の中9回まで粘投した秋吉も、堅固な守りに盛り立てられました。チームが一つになった好例です。

また打撃でも、予選から選手らの魅力が光っていました。特に梶原の4番としての存在は大きく、苦しい局面ではタイムリーでリズムを変えてくれましたし、初回の固くなりがちな場面も迷いのないプレーでチームを引っ張ってくれました。大江や甲斐にもそれぞれの持ち味を生かした勝負強さ、粘り強さがみえました。トーナメントを闘う上で、数々の正念場を乗り越えてきた彼らベテランの経験値に加え、それらを統率するキャプテン森の存在もチームの安定感につながりました。

"準備力"で打線を強化

今シーズン、パナソニックとして強化していることは打力です。3点前後で競る試合が多い中で、長打、連打が出るチームはやはり強い。当然ながら、打力の基礎レベル、精度が高いチームは、確実に点を重ねていくことができます。このオフシーズンは、バッティングを集中的に強化してきました。バットを強く数多く「振り込む」ことにより、タイミングのとり方だけでなく、ヒッティングポイントや「バットにボールがかむ」感覚を体に染みこませていく必要があるからです。

加えて試合では「観察力」や「準備力」が重要となってきます。例えばピッチャーが投げてキャッチャーが取り、ピッチャーに返してサインを見て次の球を投げるまでの、8秒から10秒ぐらいの"間"の使い方、この間に相手の動きを観察し、次の手を読み、それに対する備えをいくつ持ち合わせて次の球を迎えるか。一試合で攻守合わせて200球以上の一球一球に対し、相手に勝る「準備力」で先手を打ち制していくことの積み重ねが勝利への近道だと考えます。

1番から9番打者まで選手たちの気概が一貫していれば、相手ピッチャーはカウントを取りづらくなるはず。今、この瞬間を迎えてのひとつ目を無駄にせず確実に次へとつなげていくことを意図して「一を獲ろう」と表現しています。これはバッターボックスに立つときのファーストストライクだけでなく、走塁の一歩目、キャッチボールの一球目に対しても同じです。相手に主導権を握らせないためにも「一を獲る意識と技術を」と、選手たちを鼓舞し続けています。

こうした考えは、バッターやピッチャーだけでなく、野手にも同じことが言えます。どんな試合においても、9回中に3度ぐらいは流れが変わるチャンスやピンチがあります。そのときに、主導権をつかむ瞬時の判断が求められ、おのおのが磨いてきた力が試されます。この「準備力」を全員で蓄えていきたいと思います。

凡事徹底で「強い選手」に

監督として初年度となる今シーズン、私は選手たちの技術力に加え、もう一段深いところに潜む「ここ一番の力」を見いだしたいと思っています。練習に取り組む姿勢や目つき、生活態度やコミュニケーションのとり方なども一つの要素です。「凡事徹底」の精神で単調な練習も一生懸命にこなし平時から妥協せずに取り組める選手は、大きな力を秘めている可能性が高い。戦局によっては「うまい選手」よりも「強い選手」を起用する場面も多々あると思っています。

選手たちには大いにレギュラー争いをしてほしい。試合に出られない苦しい時にこそ肝を据えて練習を重ね実力を備えていくことは、今後の自分の在りようを大きく変えていくはず。ライバルと同じ成績では、ポジションをとって代わることはできません。だからこそメンバーの中で圧倒的な存在感を放てるように、人の想像を超える努力を継続する、執念のような気概が必要となるのです。

特に、今シーズン新たに加わった5人には「1年目からレギュラーを目指せ。今を頑張ろう!」と強く言いたい。ベテラン勢を追い抜く志を持ってプレーしていくべきだし、投手陣も秋吉が抜けた穴をうずうずしながら狙っているはず。これからは、おのおのの力と気迫を存分に発揮してもらいたいですね。

チーム練習ではそれぞれのメニューの主旨とチームの方針を理解して、全員が同じ気持ちで取り組むよう徹底していきます。狙いは、試合でのさまざまなケースに対し組織の意思を瞬時に反映する力を発揮していくことです。規律ある練習を積み重ね「一貫性のあるチーム」であり続けたいと考えます。

最後に

パナソニック野球部は「全てに感謝する心」を忘れることなく、都市対抗野球大会と社会人野球日本選手権大会の二大大会優勝を目標に、グランドでは全力かつひたむきに勝利への執念をお見せしていきます。そして私たちの野球と日々の活動を通じて、パナソニック ファン、JABAファンの皆様、子どもたち、そして地域の皆さまとの絆をさらに深めていきたいと考えております。今シーズンもご声援をよろしくお願いいたします。

(取材日:2014年3月13日)

黒獅子旗、ダイヤモンド旗を見据えて、
一球、一歩にこだわり抜く。
研ぎ澄まされた判断、動作を、
チーム共通のものとして
強いパナソニックを
スコアボードに証明するために。

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