Panasonic Sports

パナソニック野球部 久保 恭久監督

2013年11月6日

10月29日の第1回戦、試合開始予定時刻より2時間以上遅れてのプレイボールとなった「JX-ENEOS戦」を皮切りに計3試合、遅い時刻まで、またご多忙の中、球場に足を運んでいただきました皆様、そして日々選手たちを励まし続けてくださった皆様、多大なるご声援ありがとうございました。

パナソニック野球部は、準々決勝の東京ガス戦をもって力尽きましたが、魂と魂がぶつかり合う体を張った社会人野球を全力で表現できたと思っております。勝負は時の運だけではなく、瞬間、瞬間での連合性にどれだけ対応できるのかを試される究極性が求められるものであり、その場に直面した時の自分を知ることのできる場だと感じます。

優勝を目指し、何度も何度もチャレンジできることにありがたさを感じながら、あと一歩、あと一歩半に悔しさをにじませ越えていく苦しさや喜びを、残念ながらチームの成長として確認することができませんでした。精度を求められるあと半歩から選手たちは精一杯の努力を重ねてくれると信じています。

大会期間中、また一年間を通じてパナソニック野球部に多大なるご声援、誠にありがとうございました。

パナソニック 野球部監督 久保恭久

2013年10月9日

今年最後の公式戦は、JX-ENEOS戦から始まります。対戦相手は、昨年の都市対抗、日本選手権、さらに今年の都市対抗優勝と、連勝中のチームではありますが、我々が連勝を阻止する一番手として臨みます。チームとしての1年間の成長、悔しさ、感謝の気持ちを、大阪で開催されるこの大会で「強さ」として表現出来ればと思っております。

選手が昨年のベスト4を上回る結果を念頭に置き「揺るぎ幅の少ない自分たち」の姿で突き抜ければ、大会を勝ち抜ける可能性を充分秘めているチームだと感じています。それぞれの思いを、一球一球に込めながら選手たちの実りを確認し合い、チームにどれだけの収穫をもたらすか……。

試合の直前まで向上心を持ち続け、もがきにもがきます。我々は応援してくださる皆さんからいただく力を「思いの強さ」に置き換えて、全身で闘います。ご声援、よろしくお願い申し上げます。

2013年9月4日

社会人野球として、単独チーム日本一を決める日本選手権・近畿地区最終予選が9月7日(土)、ニチダイ戦から始まります。それぞれのチームが、都市対抗終了後の8月をいかに過ごし、猛暑の中でチームのレベルアップをいかに図ってこれたかが問われる予選だと思っております。

我々が貫く姿勢、目指す試合展開……どれを取っても足元を見失わない団結力が、大会の流れを大きく左右してくると考えます。若手選手の台頭も楽しみにしながら、ひと夏を越えたパナソニック野球部の姿に「新たに得た勢い」を感じていただければ幸いです。

一戦一戦の中から磨かれるチームで闘い抜きます。皆様のご声援の程、よろしくお願い申し上げます。

2013年7月22日

我々パナソニック野球部が都市対抗で戦えた3試合、多くの方々が東京ドームに足を運び、そして多大なご声援を送ってくださり、ご支援をいただいた皆様方、本当にありがとうございました。補強選手3名の力もプラスされ、ここまで戦うことができました。

我々が思い描いた志は、詰めの段階でもろさを露呈した試合で 終戦を迎えたことを非常に悔しく感じます。1回戦を突破する難しさを分かった上で、「ベスト8」を壁にせず突き抜ける力を養うにはどうしたらいいのか? そうした宿題をもらって ドームを去ることになりました。その答えを、また1年かけて体で表現できるよう鍛錬します。

大会期間中のご支援、本当にありがとうございました。

2013年7月18日

20日(土)10時30分 プレイボールの対戦相手は、素晴らしい激突を制した、日立市代表の日立製作所に決定しました。タイプの違う完投能力の有る投手陣、ミート力の有る多くの左打者を備え、しぶとさを兼ね備える充実したチームに仕上がっている様に映りました。

我々、門真市代表のパナソニックは、1回戦を大応援団の声援に支えられ、チームのエース 秋吉の完封勝利、4番打者 梶原の4打数4安打の大活躍で初戦を突破することが出来ました。中心選手の活躍が、チームに安定感をもたらせたのは事実ですが、『昨年を上回る結果』に突き進んで行く為には、試合毎のヒーローが数多く必要だと思っています。次戦の日立製作所戦では、誰が自分の存在をどんな形でアピールするかを楽しみにして頂ければと思います。

全身全霊の心を込めて壁を乗り越える闘志を燃やし続けます。
皆さん、2回戦も1回戦同様、我々の背中を押し続けて頂ければ幸いです。ご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

2013年7月8日

あと数日で、社会人野球最大の盛り上がりをみせ、また選手たちが熱く激しく最高のプレーを発揮する「都市対抗野球大会」が始まろうとしています。

パナソニック野球部は、「昨年を上回る結果」を目標とし、1回戦突破の難しさを感じつつも苦しみの中から壁を破る喜びを求め、全身全霊で野球ができるありがたさを体現したいと思っております。

今年も3名の補強選手、滝谷投手(日本新薬)、横山内野手(三菱重工神戸)、黒川外野手(三菱重工神戸)に協力いただき、更に厚みを増した試合展開ができる運びとなりました。この新たな仲間と勝利にこだわり続ける気持ちをひとつにし、必死になって汗をかきたいと思います。

たくさんの方々の気持ちが集まった社会人野球最大の大会。パナソニック野球部の勢いを、門真市代表として精一杯発揮してまいります。ご支援、ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。

2013年6月10日

近畿予選を苦しみながら、3位で代表権を獲得することができました。1番で駆け抜けることを目標として臨んだ初戦を落とし、ダメージを受けた状態からの再出発力を問われる予選となりました。

まさに「這い上がる強い気持ち」をプラスした中で、キャプテンの森を中心にチームの結束力を崩すことなく、重苦しさに耐えつつ自分たちのペースに修正し戦ってくれたと感じました。

本大会までには約1ヶ月、何にチャレンジするのかを個々に明確にし、もう1度1番を目指す激しさで手応えを求めたいと思っております。

チームとして安定感の足りない試合展開を、ご支援ご声援をいただいている方々から力をもらい予選を突破することができました。「我々の力は、まだまだ上げられる」を信条に、本大会に挑む準備を進めてまいります。ご声援ありがとうございました。

2013年5月21日

我々、パナソニック野球部の都市対抗近畿地区予選の開幕は、5月24日(金)より始まります。初戦の相手チームはニチダイと決まりました。今年のチームは、エース投手の秋吉、抑え投手の田中(篤)にプラスされた投手陣の進化、一方、攻撃においては、若手戦力と不動の四番打者、ベテランの梶原をはじめとする経験豊かな選手との融合を図れるか、が予選突破の大きなカギとなる気がしています。

これまでの地方大会では、得点を重ねられるとズルズルと押し切られての敗戦を経験し、苦汁を舐めてきました。昨年は近畿地区第1代表を獲得し東京ドーム進出を果たしましたが、もう1度足元をしっかりと固め「立ち向かう攻撃的な集団」となって予選に挑む所存です。

「スポーツの素晴らしさ、野球が続けられるありがたさ」を全身で表現すると共に、予選を1番となって駆け抜けることを目的とし、皆様に喜んでいただける試合を展開したいと思っております。皆様のご声援、宜しくお願い申し上げます。

パナソニック野球部の監督として2年目となる2012年度、3つのJABA大会に出場し、静岡大会で4位、京都大会で準優勝、九州大会では優勝を果たし、試合を重ねるごとに目指すべき野球への手応えを感じた。夏の「第83回 都市対抗野球大会」では近畿第1代表として出場しベスト8、秋の「第38回 社会人野球日本選手権大会」ではベスト4までトーナメント戦を勝ち進め、粘り強さのあるチームへと成長を遂げた。
しかしながら「頂点に行くには、まだ足りないモノがある」と、悔しさを覗かせながらも次なる挑戦にむけて、安定感と精度の高いチーム作りを目指す新たな1年が始まった。

昨シーズンを振り返って

昨シーズンの試合を振り返れば、チームの「粘り強さ」が随所に表れ、パナソニック野球部が守りから「攻めの野球」へと進化し始めている実感と手応えを得ました。シーズン序盤から過密スケジュールの中で出場した3つのJABA大会で「相手を突き放す野球」を経験したことにより、選手たちの意思疎通のもと、打線の繋がり、プレーの連携、そしてお互いを信頼し合う研ぎ澄まされたチームへ進化していきました。

JABA大会での経験から得た自信が糧となり、「都市対抗野球大会・近畿地区第1代表」獲得への原動力にもなりましたが、本大会での結果は、ベスト8。そして秋の日本選手権での結果は、ベスト4。いずれの試合においても敗戦を喫した要因は、「1球に対する精度」といえます。言葉を置き換えると「集中力」や「執念」ということになりますが、相手が与えてくれた"隙"をモノにすることができない甘さがあり、試合運びがうまいチームに立ち向かうことができませんでした。

トーナメント戦は勝ち進めば進むほど、そして対戦相手のレベルが上がれば上がるほど、何度も同じミスはしてくれません。訪れたチャンスはこの1回きりと捉え、確実に、そして着実に仕留める厳しさが必要です。背中が見えた相手を追い越すために、そしてゴールを目指して更なる加速力を身につけるためにも、昨年の悔しい経験を生かし、選手たち各々の力に磨きをかけていかなければならないと思っています。

5月下旬から始まる都市対抗の近畿地区予選では、対戦する全チームが昨年の第1代表を倒すことを目標としてきます。もちろん私たちの今シーズンの目標も昨シーズンより高いところにおいて準備をしていますが、パナソニック野球部は更なる責任感と自律性の高い集団を目指します。そのためにも選手たちとは十分にコミュニケーションを取り、大人同士の約束事を守りつつ信頼という絆で繋がるチームを作っていきたいと考えています。

選手育成~ハイレベルな競争で新たなチーム作りを~

昨シーズンの投手陣は、若手の秋吉やベテランの田中(篤)が大切な試合を抑えてくれましたが、現状維持では連戦では戦いきれないという課題を残しました。現在9名(新人2名)の投手がいますが、それぞれに自分の受け持つ範囲において「上積みのある責任感」で戦うことを期待しています。そして、若い選手にはもっとチャンスを与え、厳しいシチュエーションでの逞しさや自分なりのバリエーションを身につけてもらいたいと考えています。

またバッティングにおいては、昨シーズン2年目を迎える田中(宗)が安定した打撃力でチームを引っ張ってくれましたし、坂口もチームの中でアクセントをつけるようなしぶとい野球にこだわっていました。また、ベテランの梶原もチームの中軸として存分に力を発揮し、社会人野球選手としてベストナインと打点王を受賞しました。だからこそ、彼が昨年の功績や勲章に満足することなく未知の領域で新たな活躍をしてくれるだろうと期待していますし、より高い次元でチームをもっと先の世界へ牽引していくことができるのか、彼の選手人生の集大成として私自身も楽しみにしながら注目していきたいところです。

選手育成という視点からも、内野、外野のポジション争いは、チームにとっては大切な通過点と考えています。私は、グラウンドで選手たちに多くのプレッシャーをかけていますが、選手間の力のぶつかり合いがどんぐりの背比べでは困ります。レギュラー陣は、個々の技術やマインドが安定し、飛び抜けた存在として競争を勝ち抜くプレーヤーでいてほしいですし、そうした競争がチームを活性化していきます。たとえば、昨年の控えの選手が練習試合でヒットを打って満足していれば、彼の成長はその時点で止まります。選手自身の目標としては「ヒットを打つ」ということではなく、「試合に出て、チームに貢献する」ということであるべきですから。

野球という球技は、自分のペースだけで試合ができるほど容易いものではありません。ヒットエンドランで確実にゴロが打てるというような、その時々で求められる役割を確実に果たしていかなければなりません。足が遅い選手でも塁に出ればリードを大きく取り、相手ピッチャーの集中力を削ぐなど、記録に表れなくとも貢献できるプレーはたくさんあります。バッターは100本のうち25本や30本というヒット数で評価されると思いがちですが、私はそうした成功例の方が、少ない数字を追うのではなく、数字に現れない7割の中でできること、そうした表現力がチームに良い影響を与えていくと考えています。だからこそ、選手たちの成長や進化は見逃さずに把握していきたいですし、選手たちがプレーを通じて訴えてくるメッセージに応えることのできる監督でありたいと思っています。

今シーズンのテーマは「安定感」

チームが昨年以上の成績を求めようとした時、選手の個人的な「欲」というモノが出てきても不思議ではありません。その「欲」が好転している間は良いのですが、チームが方向性を見失わないためにも、その「欲」が暴走し、チームの足並みを崩してしまわないためにも、チームの計画や目標を明確にしつつ、段階を追って真摯に野球と対峙できるチーム作りを目指しています。

安定している選手は、中途半端なことをしません。自分自身の照準をしっかり持ち、プロセスをおろそかにせず結果を出していきます。勝負の世界を突き詰めていく経験の中で、自分自身の「根拠」といえるモノを身につければ、身体が無意識に動くようになってきます。そうした成功例を繰り返していくためには「自分なりの根拠」が必要ですし、その「根拠」が次のチャレンジに繋がります。たまたま結果を出していく人もいますが、それは次に繋がりませんし、自分の中での手応えがつかめていないと感じます。そうした選手はトラブル処理になった時に舞い上がってしまいますし、それがチームに伝染して悪影響を与えます。

だからこそ、レギュラーには失敗の少ない人を選びます。対戦相手は弱点を攻めてくるものですから、勝つためにはチームの弱点を減らしていかなければなりません。攻撃の幅を広げていくために、チームとして「根拠のある」成功例を増やしていくためにも選手たちに求めることは、サインに確率高く反応してもらうということ。監督が出すサインはチームの規律(=ルール)ですから、結果が良くてもサインに応じることができない選手を褒めるようなことはできません。チームの役割、繋がりの部分を安定して果たすことができ、サインに対してもミスの少ない選手が、最終的にはチームにとって大切な選手となってきます。

一流といえる選手は、あらゆる場面においても多くの選択肢を持ち合わせていますし、真剣勝負で相手と向きあった時、瞬時の判断でパッとその場に適切な反応をみせていきます。またメンタル面のコントロールができる選手は信頼もおけますし、調子が悪い時にもバリエーションを持っている選手やチームには自然と運が開いてきます。焦らない気持ちのコントロールや、いろんな場面を想定できるイメージ力とテクニックが一致するということは一流選手の条件です。心が安定し、自分の教科書をしっかり持っている人は、浮き沈みなく実力を発揮していきますから。

自立した、頂点にふさわしい集団へ

2013年度は、パナソニックのユニフォームを着て3年目のシーズンとなります。日々の野球生活の中で「野球を大事にする」という信念を忘れず、そして感受性を持ち合わせつつ選手たちと共に歩んでいこうと心に決めています。慣れとは怖いもので、「今さら言わなくていいかな」とか、「わかってるよな」と思うことが、真剣勝負をする上で落とし穴となることもあります。この3年目は、勝負をかけて全ての行動を優勝に繋げていかなければなりません。

監督という役割を全うするために私に課せられていることは、今まで野球に教えてもらってきたことや選手たちから教えてもらったことから、「これぞ、パナソニックの野球」といえる組織を創り出すこと。新戦力が加入しても、主力選手が怪我で抜けても、スタッフが変わっても、如何なる時も全員が足並みを揃え、バランス感覚を持って戦い、勢いが衰えない野球を目指しています。対戦相手から、「あぁ、また"パナソニック野球"にやられたな」と脅威に思われるチームを、そして自他ともに「これぞ日本一」という部分が自然と滲み出るような野球をしていこうと心に決めています。

今年のパナソニック野球部は、キャプテンの森を中心に自立したチームになりつつあります。相手チームに対して一致団結して攻めていく覚悟や、メンバー間の相互協力の意識が溢れていますし、その想いは、今シーズンのスローガン「黒獅子旗への挑戦~頂点にふさわしい集団へ~」にも存分に表現されていると感じています。互いの技を磨き競い合うという舞台がスポーツというものですし、勝ち負けがあって当然の世界なのですから、全員が個々の責任を全うしていかなければなりません。

チームがスクラムを組み、選手たちがそれぞれに目指すべきパナソニックカラーに染まった野球を表現していくことを願っています。言い訳や妥協が許されない世界で生きているわけですから、今、私たちが遣り残していると感じているところに執念を持ち続け、大人としての自覚をもって臨みますので、今シーズンも熱く応援くださいますよう、よろしくお願いいたします。

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