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鈴木 佳佑

副キャプテン、鈴木選手がトレーニングに熱心なのは周知のとおり。ド迫力のストレートを生み出す、その体のヒミツが気になるところ。しかし社会人スタート時は「細胞の粒が不規則というか……、バラバラになっている感じがしたんです」と自身の感覚を語る鈴木選手。いったい何があったのか。細胞……大丈夫だった⁉


--- 2021年10月10日 ---

1. もう一度、とスイッチを入れたから野球が続けられた。

鈴木選手

細胞をビシッと整える!

社会人野球の練習量は桁違い、はじめは環境に適応するのが精いっぱいで体も心もしんどくて。タイミングがずれてピッチングの質が落ち、“自分”がなくなっていく感覚でした。後がないと、2年目の夏に奮起。大事なのは体の細胞。ここがビシッと隙間なく詰まると、力の伝達や反応がよくなるイメージがあって。体をつくっているもの=食事とトレーニングの見直しをと、独自で栄養士とトレーナーにお願いして体づくりをしました。食事は内容、量、タイミングも全て管理し、トレーニングは理想像に向けて何百種類とこなしました。

鈴木選手

再起の都市対抗初登板

正しいことに取り組んでいる確信があると、どれも苦ではありませんでした。同時に、不規則であいまいな生活をしていたこと、自主性が足りなかったことがよく分かりました。それからは自分の変化が楽しみになってきて、3、4カ月後のキャンプ中にはボールへの力の伝わりが違ってきました。3年目の都市対抗では、「投げたい」意欲が高まっていて、やっと初の出番が来た時に、いいピッチングができました。スピードも上がり、ストレートで奪三振!やってきたことは間違いじゃなかった、自ら人生を変えたんだ、と思えました。

鈴木選手

日々の積み重ね

今は、練習前後に必ずトレーナーと考えたコンディショニングをしています。肩回りだけで17種類あるんです。朝は誰よりも早く来て、1時間15分かけてメニューをこなします。中には寝てコロコロ転がる、イモムシのようになる、など周りに「それ何なん(笑)」と言われる動きも。そんな質問の一つひとつに「これは背骨に対して……」などと、ちゃんと説明を続けていたら、今はどんなことをしていても見守ってくれるようになりました。ピッチングで軸足の使い方が悪いときは、フォームの修正だけでなく、それに対してどんなトレーニングでアプローチするかなど、視野を広く持つことも大事だと感じます。

◆ 野球選手としての掟

  • ① 「これはチームで1番だ」という事柄を持て!
  • ② 試合で楽をするために、練習で苦しめ!
  • ③ 最後は「気持ち」
鈴木選手

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