予備知識のないまま飛び込んだ、社会人野球の世界。
3年間は真価を発揮する機会なく、マウンド上でも自信をなくしかけたという。「来年はないかも分からん、思いっきりいけ~!」と覚悟を決めた4年目、都市対抗での好リリーフで奮起。翌年には予選で2試合連続完封を収めるなど、躍進した與座投手。
「社会人は、簡単やないな」という言葉が、な~んかかっこいい!
DATA
- 沖縄県出身
- 沖縄尚学高校
- 関西国際大学:大学通算20勝を挙げ、3年時には侍ジャパン大学日本代表候補にも選出
- パナソニック:入社後は投球フォームの改造にも着手し、2020年シーズンからは主戦投手を任されるまで飛躍を遂げた
桁違いのレベル
僕は、社会人野球やパナソニック野球部のことがまったく分からないまま、「家電の大企業だ!」と入社しました。実際に野球部の一員になると、自分はまだまだひよっこレベル。仕事として、長年野球の技術やマインドを磨き続ける人たちの経験値に圧倒されました。もちろん他の社会人チームも同じ。そんな猛者たちを相手に戦うのは大変です。実は「簡単に抑えられるだろう」と踏んで、鼻をへし折られた試合もありました。社会人野球は本当にレベルが高い!身をもってそう感じています。
分岐点での挑戦
入部して4年間はほぼ登板なし。“崖っぷちの覚悟”でやるべき時がきました。田中監督や金森投手コーチからは、腕の位置を下げるよう打診されていました。フォームを変えるのは大変だし、球速を落としたくなかったので「いやあ~」とあいまいにしていたのですが、そう言っていられなくなり……。コーチと新しいフォームを模索しました。腕の位置を調整してハマった感覚があり、結果的にスピードが上がったのです。そこを乗り越えるまで続けさせてくれた監督やチームに恩返しをしたい気持ちが、僕のモチベーションになっています。
後輩への思い
後輩が増えてきて、彼らがのびのびとやりやすい環境にしたいと考えています。プロを目指すなら、ぜひ自分をアピールしてほしい。もちろんチームが勝つのは大前提、でも後輩たちが自分に集中しやすい環境づくりをしてあげたいのです。個人がしっかり活躍してくれれば、勝敗の部分は中堅やベテランが負うから「まかせろ」と。言葉で表しにくいですが、最近はチームに対してそんな感情があります。若手の勢いとベテランの底力で、パナソニックの強さを示したいです。
Panasonic社員としてのスピリッツ
- ① パナソニックブランドに誇りを持つ
- ② 社員の方々に勝って喜んでもらう!
- ③ 結果を求めて新たな歴史を刻む
BACK1. 大一番を戦ってきた、エースならではの学び
NEXT3.「リラックス法?う~んないなあ、普段からリラックスできています」。