法兼選手は、プロ野球を目指していた。社会人プレーヤーになり3年たった時、その気持ちを自問してみた。
「なぜだめだったのか」。
普通なら胸に閉まっておきたいことかもしれない。けれど、これからの自分のために、後進のためにと考えるアスリートは、あえてその扉を開く――。
DATA
- 香川県出身
- 飯山中:四国大会準優勝
- 高知高校:3年春センバツ出場 ※高校通算:40本
- 亜細亜大学:3年明治神宮優勝 ※3年秋首位打者、ベストナイン獲得
- パナソニック:2017社会人野球ベストナイン(二塁手)
野球人生を懸けて戦う
「甲子園に出てた有名人や」っていう人、社会人野球にゴロゴロいます。Panasonic野球部も面白いメンバーが揃っているので、よ~く見てください。高校は3年、大学は4年間での戦い。社会人は自分が引退するまでの勝負です。何をもって引退を決意するのか……、それぞれがドラマですよね。「プロになるために活躍したい」「日本一へ」「今年が最後だ」「会社のため、家族のために」……。さまざまな思いを胸に、一つのチームとして大会に臨んでいるんです。社会人野球は、個々のストーリーと、一発勝負に懸ける思いを想像しながら見ると面白いですよ。
結果を求め、やるべきこと
1、2年目はプロを目指していました。けれど、プロに行くために何をどうするべきか分からないまま、続けていただけでした。目標を達成する人は、その時、その時にやるべきことができています。プロ入りが達成できなかった僕は、何が足らなかったのか、小さいころからの自分の行動を分析しました。まずは学生時代に「プロに入りたい」とはっきりイメージしていなかったこと。甲子園だ、ヒットを打ちたい、と目の前のことしか頭になかった。プロを目指すならどの学校に進み、どのポジションに挑戦すべきだったか、トレーニングの内容は。それぞれ別の選択があったはず。人生は後から分かってくることが多いですが、スポーツは若いうちに気づかなければ、大きな目標を達成できないんですよね。
道のりはイメージする
キャプテンになって、タスクを細分化するようになりました。3カ月後目標とする姿に、どうやって近づいていくか。その過程が合っていたら結果に結びつくことを実感しています。そして、もうこれ以上やることはない、やり切ったと思えた時に引退するのかなって。Panasonicで日本一を達成、社会人野球10年を見据えて、確実に歩んでいきたいと思います!
Panasonicの一員としてのスピリッツ
- ① 伝統を守りつつ改革し続ける
- ② プライベートでも誇りを持ち生活する
- ③ リーダーは誰より目標に向かって一番に走り出す
BACK1.一時は焦り、前向きになんて考えられなかったけれど……。
NEXT3.一番好きなスポーツは…野球じゃないんか~い!