EPISODE 1

【#25 永江大樹】気持ちが合致した時の、
本当の強さを示したい!

2023-07-06

素早い一歩目、どんなボールにも追いつき、鋭い判断で守りを固めるショートストップ。永江選手のフィールディングは、チームに勝機を呼び込むカギになる。2年目の今季、キャプテンの命を受けて見据えるのは、気持ちの合ったプレー。常に前向きで、メンバーを知ろうと努める姿勢、その裏側にある思いを聞きました。

#25 永江大樹

[Daiki Nagae]

DATA

  • 福岡県出身
  • 中学時代に所属していた糸島ボーイズではキャプテンを務め、
    ボーイズ全国大会準優勝、ジャイアンツカップ準優勝を果たす。
  • 東福岡高校では1年生からレギュラーを獲得し、主軸を担う。
  • 福岡大学でもキャプテンを務め、4年生時に春の神宮大会でベスト4、
    リーグ戦でもベストナイン、打点王に輝く。
  • 今シーズンからは若き新主将としてチームを引っ張り、
    パナソニック野球部として悲願の都市対抗野球大会『初優勝』を目指す。
永江選手
永江選手

忘れない言葉

中学時代、糸島ボーイズの監督の言葉を、心に刻んでいます。「自信は持っていいが、過信はするな」。試合で打席に入る時、練習に取り組む時に、状況に左右されず100%の力を出すために大切にしている言葉です。もう一つ、「グラウンドの中に何かヒントがある」という言葉も。当時は「グラウンドのごみを拾えばヒットを打てるかも!」「ファインプレーができたのは、あそこを掃除したからかな」とごく純粋に捉えていましたね。強いチームになる=応援されるいいチームになるために、使う場所や道具などにも礼を尽くす。その気持ちが僕の基盤になっています。

永江選手

引き出しを増やす

「グラウンドにヒントがある」。パナソニック野球部にいる今の自分には、また違う意味で心に響いています。グラウンドにいる選手たち、チームメイトから学ぶことがとても多いからです。社会人野球まで突き詰めた人たちの感覚の鋭さ、多様な考えが、自分の新たな引き出しになります。特にバッティングについては、人の考え方を聞くようにしています。この選手は自分と全く考え方が違う。この先輩はまた違う。その違いを自分の中に蓄えておく。そして「結果が出ているこの人の考え方を実践してみよう」と柔軟に引き出しを開けることを心掛けています。

永江選手

爆発力を発揮したい

フィールドでは、選手は監督やコーチの指示を待つのではなく、能動的に考えることも大切です。自分で「次はこうだよな」と思ったことと、サインが一致すれば「よし!」と自信を持って作戦を実行できます。バントをするにも、エンドランで走りだすにも、一体感が出るというか。いつも通り、そしてそれ以上のパワーを出せるのは、そういう時。今のパナソニックは、試合を重ねるごとにそうしたムードが高まっています。都市対抗野球の本大会に向けて、力を爆発させる準備ができている、そう感じています。

野球選手としての掟

  1. ① 練習・試合の前日は道具の手入れ
  2. ② 大会前は部屋の掃除
  3. ③ 日々成長
永江選手

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