EPISODE 1

【#9 三宅浩史郎】投打で活躍した経験と
プライドが、社会人野球で生きる

2022-09-10

「俺はできる」、バッターボックスでオーラを放つ三宅選手。心は熱く、頭は冷静に――。鋭い選球眼と地に足の着いたプレーで確実にチャンスを作り出す。高校時代はエースで4番、主将を務め、大学時代は広角への攻撃と強肩を生かした守備で注目を集めた。社会人野球でも、2年目にして存在感抜群! 先輩たちから頼りにされつつ、「年上なめてるやろ~」なんてかわいがられて(?)いるようです。

#9 三宅浩史郎

[Koshiro Miyake]

DATA

  • 兵庫県出身
  • 神港学園高時代は投手と野手の二刀流、でプレー。
    MAX140キロ超の本格派で、打席では高校3年間で76本塁打を放つなど、投打で活躍した。
  • 立命館大進学後は2年から外野手のレギュラーとして活躍し、打線の主軸を担った。
  • パナソニックでは1年目からスタメンに名を連ね、強肩強打の外野手として活躍中!
三宅選手
三宅選手

野球マニアの座は?

小学生のころから、『輝け 甲子園の星』などの雑誌を見て、選手のデータを覚えていました。今も相手チームのオーダー表を見て、出身校などを確認する習慣があります。社会人野球やプロ野球の選手に関しても、一度データで見た選手であれば出身高校、大学名を覚えています。もちろんパナソニックのメンバーの出身校は頭に入っています。しかし、パナソニック野球部には「歩く野球名鑑」と呼ばれる松根先輩がいますからね。なんとかその座を奪取しようと、度々松根選手に「この人の出身校は?」と出題して挑んでいます。ここに男の譲れない戦いがあるんです(笑)。

三宅選手

けがに泣いた過去

プロをめざし、投打二刀流を究めたいと思ってやってきました。その中で、中学生の時は思春期特有の反発心があり、周りの雰囲気に流されて野球に身が入っていない時期もあったかな。神港学園高校への進学が決まって、気持ちを入れ替えた感じです。高校で野球のことはもちろん、生活面や人間性も厳しく指導していただきました。ちょうど大谷翔平選手の二刀流が注目され、僕も「どちらも成功したい」と強く思っていました。高校3年の時はある程度、投打で結果を出せたのですが、終盤に肩を壊してしまい、なかなか治らず……。大学進学時に野手一本でと決めましたが、挑戦したい気持ちはなかなか消えませんね。

三宅選手

体づくりとケア

二刀流はやはり体を酷使します。高校3年生の夏は、練習や試合が終わったら酸素カプセルに入ったり、マッサージや整体に行ったりしてケアをしていました。また、もともと痩せていたのですが、2年生の秋からご飯の量を増やしたら体が一回り大きくなりました。毎日、練習を終えて帰宅すると家族の夕食は終わっていて、炊飯器に残っているご飯を「もったいないから」と全部食べていたのです。「体のために食べる」という考えではなく、ゆっくりとテレビを見てリラックスしながら食べていただけなのですが。体がエネルギーを必要としていたのでしょうか、1年後には体つきが全く変わりました。

野球選手としての掟

  1. ① 心は熱く頭は冷静に
  2. ② 常に自分が一番だと思ってプレーする
  3. ③ 結果にプライドを持つ
三宅選手

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