“わたしらしく働く”って?
母たちの本音トーク

男性が多いイメージの建設業界ですが、近年では職種を問わず様々な女性が活躍しています。当社にも出産を経て職場復帰し、事業成長をサポートしている「働くママさん(=ワーママ)」が増えています。今回は、ワーママとして日々奮闘中の3名に、座談会形式で「育児と仕事について」語っていただきました。 

座談会メンバー

K.N.さん

管理本部 経理部
1歳10か月の男の子ママ

S.A.さん

建設業統制・コンプライアンス室
中学2年生女の子、小学校5年生男の子ママ

S.S.さん

マーケティング本部 環境ソリューション営業開発部
大学4年生、大学3年生、高校1年生の女の子ママ

― 育児と仕事の両立、どうしていますか?

S.A.さん

正直、“両立”って何をもってそう言うのか分からないんです。やらざるを得ないからやってる感じ。時間は足りないし、やりたいこともできない。でも子どもは成長していくから、私は「毎日のパターンを崩さない」ことを大事にしています。

K.N.さん

ルーティンが崩れると、モヤモヤしますよね…。

S.A.さん

します!だから出張が苦手で。子どもに伝えると、なぜかその日に限って学校から電話が来るんです(笑)。だから最近は言わずに出かけています。

K.N.さん

うちも最近、子どもが私の不在に気づくようになってきて。出張時は夫や義両親に協力してもらっています。夫婦でフレックス勤務なので、朝は夫、夕方は私と保育園の送迎を分担しています。なるべく定時で終われるようスケジュールを組んでいます。

S.S.さん

なんだか懐かしいです!うちは年子で、当時は品川の職場近くに住んでいたので、残業のときは一度帰宅してご飯を作ってから再出社していました。

一同

それはすごい!

S.S.さん

主人は子どもが大好きで、私よりも面倒をよく見てくれてました。仕事が早く終わると保育園に迎えに行って、そのまま公園へ連れて行ったり。だから私は土日は“子どもと遊ぶ日”と決めて、夏は毎週プールに連れて行ってました。顔のシミも、私の勲章です(笑)。

― 便利だと感じた会社の制度は?

S.A.さん

時間休は本当に助かっています。午後から学校行事があるときに、在宅勤務と組み合わせて使っています。

K.N.さん

私は在宅勤務を週2回、フレックスを月1~2回程度活用しています。夫の都合で私が朝の送りを担当する日も、柔軟に対応できるのがありがたいです。在宅勤務の日は、移動時間がない分仕事に充てれたり、お昼休憩に晩御飯の準備をしたり、子供の急な体調不良の時はすぐにお迎えに行けるので助かっています。環境エンジには制度が備わっているので、女性だけでなく男性社員も活用して育児参加できたら良いですね。

S.S.さん

私が子育て真っ只中の時はフレックスがなかったので、便利になりましたよね。今は祖父母も働いている家庭が多く、頼れないケースも増えていると聞きます。制度を上手に使って、夫婦で協力することが大切ですね。

― ライフステージごとに悩みに変化はありましたか?

K.N.さん

もうすぐ2歳でイヤイヤ期に入りました。ご飯も着替えもお風呂も「イヤ!」(笑)。でも自己主張ができるようになった証と捉えて、前向きに受け止めています。もう一つの悩みは、とにかく時間がないことです。

S.A.さん

うちは長女が素直なタイプでイヤイヤ期はあまりなく。逆に下の子は友達とのトラブルもあったり…で、大変な時もありました。冷たいかもしれませんが、プライベートの悩みを仕事に持ち込まないタイプなので、仕事は支障がなくやれています。

S.S.さん

上2人が年子で、イヤイヤ期というより「ママの取り合い」。あとはおもちゃの取り合い等の小競り合いはありました。姉たちを見ている下の子は冷静で。反抗期もほぼなかったです。

K.N.さん

子どもによって悩みって全然違うんですね。

S.S.さん

反抗期がなかった分、逆に「後で爆発したらどうしよう…」って不安はあります(笑)。自分の子でも一人ひとり違うんだなと感じますね。

― 悩みを抱えたまま仕事をするのって大変ですよね……

S.A.さん

大変ですが、仕事があるからこそ子どもと向き合うときに余裕が持てる気がします。

K.N.さん

私にとって仕事は「自分の時間」。仕事に来ると気持ちがリセットできてありがたいです。子供とずっと一緒だと煮詰まるので、仕事があることでバランスが取れています。

― 皆さんの理想のキャリア像について教えてください

S.S.さん

仕事が好きで、三女以外は育休を取らずに産休だけで復帰しました。妊娠中から保育園を物色していて、保育士さんから「お母さん、産まれてから探しましょう」と言われたこともあります(笑)。

K.N.さん

えっ!?身体は大丈夫でしたか?

S.S.さん

有難いことに身体は問題なかったです。当時は育児も仕事も必死で、その時は周りが見えていなかったです。ただ子供が大きくなってから「ママは会社で頑張っていてすごい!」と尊敬してくれて、頑張ってきて良かったですし、これからも働く姿を見せていきたいです。

S.A.さん

子供って親の仕事姿をよく見ていますよね!うちの娘も、私の働く姿を見て企業法務に興味を持ったようで、進路選択のきっかけにもなったみたいです。

K.N.さん

私はまだこれからですが、せっかく入社できたので長く働きたいです。自分の経験を、今後育児と仕事を両立したいと考えている人に伝えていけたらと思います。

S.A.さん

すごくいいですね!以前、「子育てを経て培ったコミュニケーション能力が仕事に活かせる」と言われたことがあって。「教える・伝える・自分の思いを理解してもらう・共に目指す」って実は育児も仕事も同じなんですよね。子どもに「こうしてほしい」と伝えるとき、ただ言うだけじゃなくて、どうしたら伝わるかを考える。相手の反応を見て、言い方を変えたり、タイミングを工夫したりする。これって、職場でのコミュニケーションにも繋がりますし、みんなが気持ち良く働けるように子育てで得たスキルを活かしていきたいですね。

― 職場の理解はどうですか?

S.S.さん

昔は産休育休を取る人が少なかったので、「休むんだね」という空気は正直ありました。今は制度もいろいろできていますが、やはり会社全体で子育てと仕事を両立する社員を温かく見守ることが一番大事かな、と思います。

S.A.さん

長らく同僚がいない環境で仕事をしていましたが、いざ同僚ができた時にとてもお世話になりました。お願いする側として、普段から気持ちのよい関係性を築いておくことが大事だと思っています。

K.N.さん

私の部署は子育て中の方が多く、上司や同僚の理解がとてもあり恵まれた環境ですし恩返ししていきたいです。周りに助けてもらった分、これからは私もフォローしていきたいです。

― 育児とキャリアの両立に向けたメッセージ

S.S.さん

育児と仕事の両立は、大変な分だけ返ってくるものが大きいです。会社の制度も充実してきましたし、会社も育児に関して理解があるので、自分のキャリアプランに悩んでいる人には安心してほしいなと思います。育児をしながらでもできることはたくさんありますよ。

S.A.さん

育児中の人だけでなく、どのステージでも「今が一番大変」と感じるものです。この「大変」を乗り越えた皆さんが身に付けたスキルは必ず仕事に活かせます。会社も制度を整えてくれているので、安心して働ける環境だと思います。

K.N.さん

自分がどう働きたいか、軸を持つことが大事だと思います。制度も整っているので、両立しやすい環境です。リフレッシュの時間も大切にしながら、自分らしく働いてほしいです。

取材後記

今回の座談会では、育児と仕事を両立しながら日々奮闘する3人のリアルな声をお届けしました。どのエピソードにも共通していたのは、「完璧じゃなくても、自分らしく前に進む姿勢」。それぞれのライフステージや家庭環境の中で、工夫しながら日々を乗り越えている姿に、一緒に働く仲間として心を動かされました。

「日々の暮らしの中で培った力は、仕事にもつながる」——そんな気づきも多くありました。限られた時間の中で物事を進める工夫、相手に伝える力、状況に応じて柔軟に対応する力。こうした力は、家庭でも職場でも活かせる“人としての強み”なのだと感じます。これからも、誰もが安心して働き続けられる職場づくりのために、制度の活用はもちろん、日々のちょっとした声かけや思いやりを大切にしていきたいですね。今回の座談会が、皆さんの働き方やチームづくりのヒントになれば嬉しいです。

※社員の所属組織および取材内容は
取材当時のものです。