「2013愛知環境賞」で優秀賞を受賞しました

2013愛知環境賞・表彰状

「2013愛知環境賞」において「エネルギーの見える化による工場省エネ活動」のテーマで優秀賞を受賞しました

数々の省エネ施策に取組むF1棟(生産棟)

数々の省エネルギー取り組みを実践する春日井工場のF1棟(生産棟)

受賞のポイント

電力使用量の可視化、および生産設備と原動設備の連携・制御を高度化したシステムが、工場における省エネルギーの優れた手法を示したモデルであり、そのノウハウを広く公開していることは、社会的貢献が大きいと評価され受賞しました。

受賞した「エネルギーの見える化による工場省エネ活動」の概要

概要

現在、地球温暖化がクローズアップされ、世界的にその対策が求められている中、当社の春日井工場は全員参加型の省エネ活動を進めてきました。加えて、パナソニックが独自に開発したシステム(SE-Navi、SE-Link)を活用してエネルギーの見える化を図り、生産設備と原動設備をリンクさせ、生産プロセスに入り込んだ省エネ活動を推進しています。

エネルギーを見える化する『SE‐Navi』で分析したところ、春日井工場のCO2排出量おいて、F1棟(生産棟)と原動棟の割合が全体の56%と多いことが判明。省エネ制御システム『SE-Link』にて生産設備と原動設備を生産状況にあわせて最適連動制御し、設備・工程改善を行いました。

主な取組み事例は次の通りです。

・小型貫流ボイラー、成形機の更新 ・塗装乾燥炉断熱
・エアー供給源一元化 ・冷却水フリークーリング自動運転制御
・塗装乾燥ラインでの生産待機時の省エネ運転制御

2010年度 春日井工場CO2排出実績

CO2排出実績

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先駆性・独創性

SE-Naviは、集計・トレンド・固定,変動エネルギー分析原単位分析(消費エネルギー量/生産量)の機能を搭載しています。システム構成が柔軟で、Webに接続できる環境があれば、いつでもどこでも管理・分析が可能です。

SE-Linkは、SE‐Naviの分析結果を受け、1,300事例を超える省エネノウハウを用いて生産・原動設備を連動制御します。

例えば、「塗装乾燥ラインでの生産待機時の省エネ運転制御」では、ワーク(塗装する部品)が無い場合は不要な機器を運転停止。再駆動時には、温度など品質に影響するパラメータを考慮し、生産可能な状態まで自動的に復帰させ、品質を確保しつつ省エネを実現します。

また、これらのツールは、パナソニックグループ内に留まらず、工場省エネ支援サービス事業として社外にも展開しています。さらに工場内に開設した“eco見える化室”では、当工場の省エネの実践事例を広く紹介しています。

SE-Naviシステム接続構成

SE-Naviシステム接続構成

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春日井工場の省エネ実績(2011年度)

・エネルギー削減量:561kl/年
・エネルギー原単位:6.21(原油換算量kl/生産高億円)(対前年比9.7%向上)
・CO2削減量(*1):1,251t-CO2/年
(*1)CO2換算係数:パナソニック(株)0.000591t-CO2/kWh
・主な省エネ施策による削減効果(原油換算)
  熱損失対策などの省エネ対策:225kl
  生産プロセス改善:58kl
  高効率機器の導入:42kl
  太陽光発電(省電力68千kWh):4kl

春日井工場 エネルギー削減施策

エネルギー削減施策

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受賞した「エネルギーの見える化による工場省エネ活動」の概要

エコアイディア宣言
2013愛知環境賞(愛知県のWebサイト)