パナソニックは、空気と水の未来をどう変える?

100年つちかった技術で変える

パナソニックは、空気と水の未来をどう変える?

パナソニックの技術で空気の未来をどう変える?

人の健康と地球環境、その両方にやさしい空気をつくる。それがパナソニックの目指す社会変革への挑戦です。「空質7要素」で空気を細やかに整え、省エネ技術とAI制御でムダを減らす。空気の力で快適さを保ちながら、エネルギー負荷を最小限にしていきます。水事業では水質の改善・軟水化・循環型ビジネスモデルの構築など、空気と水の技術を融合させ、人にも地球にも心地よい未来を実現していきます。

空調設備に求められる快適さと省エネの問題点とは

快適な暮らしを求めるほど、エネルギー消費やCO₂排出が増え、地球に負担をかけてしまうー そんなジレンマを私たちは抱えています。空調機器が人の健康を守る一方で、環境の“健康”を損ねるという矛盾。いま、快適さと地球環境の両立という新たな課題に、真剣に向き合う時代が来ています。

1人と地球環境、どちらの健康寿命ものばしたい

人が一日に体内に取り入れる物質を重量比でみたとき、最も高い比率を占めるものは何でしょうか。それは、飲みものでも食べものでもなく「空気」。実は、私たちが摂取する物質の約83%を空気が占めています。さらにそのうちの約57%を占めるのが室内空気です。
それだけ重要な空気ですが、普段その「質」を意識して選ぶ人は多くありません。そんな空気の価値に着目し「空気から、未来を変える。」と活動しているのが、私たちパナソニックです。
パナソニックは空気の質を総合的に管理・改善することで、人の健康寿命と地球環境寿命の両方をのばしたいと願っています。

2家電から業務用製品までー 省エネで未来の環境を考える

ご家庭のリビングからオフィスまで、パナソニックの技術はあらゆる空間で活かされています。エアコンや空気清浄機などの家電から、ビル用大型空調システムや換気設備まで網羅し、暮らしとビジネスの両面で空気質を支えているのです。
こうした空質ソリューションの鍵となるのが、省エネ性能の高さです。パナソニックでは、施工状態に左右されず設計風量を自動で確保できる独自制御のファンモーターを開発。直径45mmという小型ながら、十分な風量と省エネ運転を実現しました。さらに、製品の薄型化や静音設計にも貢献し、住宅や医療空間など静けさが求められる現場でも活用されています。換気や空気清浄に特化したこのモーター技術は、世界トップシェアを誇る換気扇事業の中核を支えています。
熱交換気システム/熱交換素子も、パナソニック独自の技術。冬は暖かい室内空気から熱と水分を回収し、新鮮な外気を暖めて調湿してから室内に導入。夏は空調で調温した室内空気で、外気を冷やしてから室内に導入。独自の熱交換素子で適量の換気を行いながら空調ロスを最小限に抑えることができます。

熱交換気システム
熱交換気システム

IoTやクラウド技術を駆使して空調機器を最適制御し、無駄なエネルギーを削減していく。省エネと効率化により、人にも地球にもやさしい空調を実現しています。

3空質7要素+AI・IoT技術で「脱炭素」「ストレス社会」に立ち向かう

空気の質を語る上で、パナソニックが定義する「空質7要素」は欠かせません。室内空気質(Indoor Air Quality)を左右する要素を温度・湿度・清浄度・気流・除菌・脱臭・香りの7つと定義し、これらを総合的にコントロールする技術を開発しています。

空質7要素
空質7要素

従来は多くの機器が個別に動き、狙った空気を実現するには工夫が必要でした。パナソニックはそれらを一体化し、外気の変化に左右されにくい安定した室内空気を実現。さらに空気中の菌やニオイを抑える除菌・脱臭技術の研究開発も進化しています。
こうして生まれた快適な空間には、さまざまな効能があります。ご自宅で活用すれば、温度制御でヒートショックを防ぎ、空気清浄や除菌でウイルス・ダニ・カビの繁殖を抑えて健康を守ります。
オフィスだって例外ではありません。二酸化炭素濃度や気流を調整し、夏は爽やか・冬はしっとりと感じる空気を提供することで、仕事中のストレスを和らげ、生産性向上にも寄与するのです。危険を遠ざけるのに一役買うこともあります。換気や湿度コントロールと高度な除菌技術は、パンデミック下での清潔な空間づくりに役立ちます。
このような快適・安全な空間づくりの裏側に、AI・IoT技術があります。センサーやクラウドを用いて、必要な時に必要なだけ運転することで無駄な電力消費を省き、省エネと保守効率化を両立しているのです。効率運転による電力削減は脱炭素に直結し、空調からのCO2排出低減が社会の持続的成長を後押しします。

4「空気」と「水」にも向き合うパナソニックが描く未来

パナソニックが向き合うテーマは「空気」だけではありません。ビジョンに「空気と水のテクノロジーで、健康で快適なくらしと社会を創造する」とあるように、水環境にも目を向けながら持続可能な未来を目指しています。
たとえば、国民の7割近くが生活用水として井戸水を使用しており、その水質汚染が土壌汚染とあわせて深刻な問題となっているインドネシア。パナソニックはこの国で、井戸水を汲み上げる「ポンプ」をはじめ、水浄化機器・軟水機から水質調査・配管の清掃サービスも含めた生活用水のワンストップソリューションを提供し、多くの人にきれいな生活用水を届けています。
そのほかにも、空気の熱を利用してお湯を沸かし、その温水を建物に循環させることで暖房するヒートポンプ式温水暖房機(Air to Water)。エネルギー効率が高く二酸化炭素排出量を抑えることができるこの技術は、カーボンニュートラル実現に大きく寄与することが期待されています。
空気をきれいにし、人々のストレスを減らし、省エネ技術で脱炭素を進める— 100年つちかった空調・空質技術に最新のAI・IoTの知見を融合しながら、「空気と水から未来を変える」。意気込みだけではないパナソニックの取り組みを、これから具体的にご紹介していきます。