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日本独自の伝統的な挿花(そうか)の技法で、15世紀初め(室町時代)に完成された形式。
花を命あるものとして生かし飾る意から、生け花の名が残り、“さす花”と“立てる花”の2系統に分かれ、それぞれが種々の流派を作り発展した。
植物を抽象的に構成した前衛生け花も出現。
現在、一般的には嫁入り前の女性のおけいこ事、婦人のたしなみとして取り入れられている。
茶をたて、それを味わう作法。
喫茶の風は、12世紀末〜13世紀(鎌倉時代)に薬用として一般化し、さらにそれが儀礼化した。
16世紀、珠光(しゅこう)によって流儀として始まり、千利休(せんのりきゅう)が流派を完成した。
17〜19世紀(江戸時代)には武家社会の礼法のもととして重用された。日本精神文化の形成の中核とさえなっていた。
現在では形式化し、特に結婚前の女性のけいこ事として盛んである。
毛筆に墨を付け、漢字やかな文字を書くことによって表現する造形美術。
7世紀、仏教が盛んになるにつれ、写経の必要から進歩した。
文字を表記の手段としてだけでなく、筆者の芸術的制作として鑑賞の対象にする。
春、草木の萌(も)え出るころ、野外に集まって酒宴を開くことは、古来行われてきたが、中世ごろから、ことに桜の花を愛(め)でることがその代表的な行事となった。
現在も、桜の名所となっている公園、堤などで、酒食、遊芸を交えた野外レクリエーションとして楽しまれている。
季節になると、新聞や駅で名所の開花情報も出る。
陰暦の3月3日前後の初夏の大潮の時、潮の引いた海浜に出て、蛤(はまぐり)や浅蜊(あさり)を拾う、行楽と実益を兼ねたレクリエーション行事。
シーズンになると各地の海浜で行われるが、近ごろでは、造成、埋め立てによる工業地帯の進出で、潮干狩りのできる海辺が少なくなっている。
※本ページの内容は、タイム・カプセルEXPO'70記録書(1975年3月発行)を引用して掲載しています。社名や組織名など現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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