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アメリカの宇宙船、〈アポロ〉のために、開発された遮熱材(しゃねつざい)。ガラス繊維のハネカム構造物で補強された、シリカ補強繊維を含んだエポキシ樹脂を主成分とする軽量構成材である。
宇宙船後方の乗員室と、前方の指令船部分に取り付けられた。
ガラス繊維のハネカム板を、指令船の金属構造体に、特殊な粘着テープで固定し、これを、約180°Cの炉中で、焼き付けを行い、別に調合された樹脂剤を、35万個のハネカムの穴に注入し、全体を約120°Cの恒温槽(こうおんそう)に入れて、4日間に1時間ずつの割合で、 重合を行った。
収納品は、その新品の一部と、帰還した宇宙船から取りはずした、遮熱効果を果たした使用後のものの一部である。
※本ページの内容は、タイム・カプセルEXPO'70記録書(1975年3月発行)を引用して掲載しています。社名や組織名など現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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