ZEQUOシリーズ スパニングツリー設定手順

はじめに

この設定例では、ZEQUOシリーズスイッチのスパニングツリー設定について説明します。

対象機種

対象機種

概要

スパニングツリーを用いることで、特定ポートをブロッキングの状態にし、ブロードキャストストームなどの発生を回避。
また、経路障害発生時に通信経路を切り替えることで、通信継続が可能。
台のスイッチを使用。Port23,24を用いてループ構成を構築。

構成例

設定内容・手順(ZEQUO6400-1、ZEQUO6400-2共通)

・デフォルトで設定されているIPアドレスをそれぞれ変更
(ZEQUO 6400-1:192.168.1.1/24、ZEQUO 6400-2:192.168.1.2/24、ZEQUO 6400-3:192.168.1.3/24)
・スパニングツリーの有効化とポートの設定
・スパニングツリーのプライオリティを各スイッチに割り当てる
(ZEQUO 6400-1:4096、ZEQUO 6400-2:8192、ZEQUO 6400-3:12288)
・スパニングツリーのバージョンをRSTPに変更

設定の大まかな流れ

(1)ZEQUO6400-1のIPアドレスの変更をおこなう。

(2)ZEQUO6400-1のスパニングツリーの設定を行う。
 1)「enable stpコマンド」にて、スパニングツリー機能を有効にする
 2)「config stpコマンド」にて、スパニングツリーを使用するポートメンバーを割り当てる
 3)「config stpコマンド」にてスパニングツリーのモードを設定する
 4)「config stpコマンド」にて各ZEQUO 6400のプライオリティを設定する
 5)設定を保存する。

(3)ZEQUO6400-2、ZEQUO6400-3も同様の設定をおこなう。

(4)ZEQUO6400-1、ZEQUO6400-2、ZEQUO6400-3を接続し、通信確認をおこなう。

設定例(ZEQUO6400-1〜3共通)

手順1.

PCとスイッチングハブをツイストペアケーブルとコンソールケーブルで接続し、ハイパーターミナルにて設定画面を表示します。
(コンソールポートでの設定画面の表示方法については、設定例『スイッチングハブのコンソールポートへの接続方法』を参照)

手順2.

ログイン画面にて、UserNameとPassWord(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。(図1参照)

手順3.

ZEQUO 6400のIPアドレスを変更します。
Z6400:admin#の後に以下のようにコマンドを入力します
Z6400:admin#config ipif System ipaddress 192.168.1.1/24 state enable

コマンドが正しく入力されると以下のように表示されます。

Command: config ipif System ipaddress 192.168.1.1/24 state enable

Success.

手順4.

ZEQUO 6400にスパニングツリーを有効にするための設定をおこないます。
Z6400:admin#enable stp
Command: enable stp

Success.

手順5.

スパニングツリーを有効にするポートメンバーを設定します。
Z6400:admin#config stp ports 1-24 state enable
Command: config stp ports 1-24 state enable

Success.

手順6.

スパニングツリーのバージョンをRSTPに変更します。
Z6400:admin#config stp version rstp
Command: config stp version rstp

Success.

手順7.

スイッチのブリッジプライオリティを設定します。
Z6400:admin#config stp priority 4096 instance id 0
Command: config stp priority 4096 instance id 0

Success.

手順8.

全ての設定が完了したら、設定を保存します。
Z6400:admin#save
Command: save

Saving all configurations to NV-RAM.......... Done.

手順9.

ZEQUO6400-2、 ZEQUO6400-3にも同様にIPアドレス(192.168.1.2/24、192.168.1.3/24)、スパニングツリーを設定し、設定が完了したら設定を保存します。(ZEQUO6400-2のstp priority:8192、ZEQUO6400-3のstp priority:12288)

手順10.

ZEQUO6400-2、ZEQUO6400-3の設定が完了したら、構成例のように接続し通信確認を行ってください。
・ループ接続になっていないこと
・構成図のケーブルを抜いても、経路が切り替わり通信できること

 

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