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MXG-MLシリーズ リングプロトコル設定手順
はじめに
この設定例では、MXG-MLシリーズのリングプロトコル設定について説明します。
対象機種
対象機種 |
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リングプロトコルの概要
リングプロトコルは、リング状にスイッチングハブを接続することにより、冗長化ネットワーク構成を実現する機能です。
詳細はこちら
構成例
解説
- リングプロトコルは1台のマスターと1台以上のトランジットから構成されます。
- MXG-ML8THPoE++①をマスターにします。
- リングプロトコルで使用するポート(プライマリポートとセカンダリポート)のループ検知・遮断機能は無効にする必要があります。
- 制御VLANを使用してリングプロトコルの管理パケットが転送されます。
- 正常時はマスターのセカンダリポートがブロッキング状態になり、リング上で障害が発生するとブロッキングが開放されることで通信が継続されます。
<関連コマンド>
モード | コマンド | デフォルト設定 | ||
---|---|---|---|---|
リングプロトコル | ドメイン設定モード移行 | (config)# | rrp domain <domain-name> | 無し |
プライマリポート設定 | (config-rrp)# | primary-port interface <interface> | 無し | |
セカンダリポート設定 | (config-rrp)# | secondary-port interface <interface> | 無し | |
制御VLAN設定 | (config-rrp)# | control-vlan-id <vlan-id> | 無し | |
データVLAN設定 | (config-rrp)# | data-vlan-ids <vlan-id> | 無し | |
役割設定 | (config-rrp)# | type <master | transit> | 無し | |
ドメイン有効化 | (config-rrp)# | domain enable | 無効 | |
有効化 | (config)# | rrp enable | 無効 |
設定手順
手順1.
PCとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続し、ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示します。
手順2.
ログイン画面にて、UserNameとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。
手順3.
ユーザモード→特権モード→グローバルコンフィグレーションモードの順に移行します。
MXG-ML8THPoE++>enable
MXG-ML8THPoE++#configure terminal
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順4.
MXG-ML8THPoE++①のポート7-8のループ検知・遮断機能を無効にします。
MXG-ML8THPoE++(config)#interface range fi1/0/7-8
MXG-ML8THPoE++(config-if-range)#no line loopback
MXG-ML8THPoE++(config-if-range)#exit
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順5.
MXG-ML8THPoE++①にリングプロトコルの設定を行います。
(ドメイン名:RING、プライマリポート:7、セカンダリポート:8、制御VLAN:1000、データVLAN:1、役割:マスター)
MXG-ML8THPoE++(config)#rrp domain RING
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#primary-port interface fi1/0/7
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#secondary-port interface fi1/0/8
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#control-vlan-id 1000
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#data-vlan-ids 1
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#type master
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#domain enable
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#exit
MXG-ML8THPoE++(config)#rrp enable
MXG-ML8THPoE++(config)#exit
MXG-ML8THPoE++#
手順6.
MXG-ML8THPoE++①の設定を保存します。
MXG-ML8THPoE++#copy running-config startup-config
Destination filename startup-config? [y/n]: ここで y を入力します。
Saving all configurations to NV-RAM.......... Done. と表示されたら設定保存完了です。
手順7.
MXG-ML8THPoE++②のポート7-8のループ検知・遮断機能を無効にします。(手順4と同様)
手順8.
MXG-ML8THPoE++②にリングプロトコルの設定を行います。
(ドメイン名:RING、プライマリポート:7、セカンダリポート:8、制御VLAN:1000、データVLAN:1、役割:トランジット)
MXG-ML8THPoE++(config)#rrp domain RING
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#primary-port interface fi1/0/7
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#secondary-port interface fi1/0/8
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#control-vlan-id 1000
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#data-vlan-ids 1
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#type transit
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#domain enable
MXG-ML8THPoE++(config-rrp)#exit
MXG-ML8THPoE++(config)#rrp enable
MXG-ML8THPoE++(config)#
MXG-ML8THPoE++#
手順9.
MXG-ML8THPoE++②の設定を保存します。(手順6と同様)
手順10.
MXG-ML8THPoE++③、MXG-ML8THPoE++④にMXG-ML8THPoE++②と同様の設定を行い、設定を保存します。
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++①)
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++②)
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++③)
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++④)
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