ここから本文です。
MXGシリーズ sFlow設定手順
はじめに
この設定例では、MXGのsFlow設定について説明します。
対象機種
対象機種 |
---|
sFlowの概要
sFlow はスイッチネットワークを流れるトラフィックフローをモニタする機能で、sFlow エージェント(スイッチ等のネットワーク装置)が、フローサンプル(指定レートの頻度で収集したパケット情報)とカウンタサンプル(指定周期で収集した統計情報)をsFlow データグラムとしてsFlow コレクタに送信し、sFlow コレクタにてネットワークのトラフィック特性を分析します。本装置ではイーサネット物理インターフェース(ポート)を収集対象としており、sFlow version 5 仕様準拠で実装しています。
ご使用されるsFlowコレクタがsFlow version 5に準拠していることをご確認ください。
※sFLow機能が有効化されると、収集したフローサンプル、カウンタサンプルをsFlowデータグラムとして、指定されたコレクタに送信を開始します。
構成例
解説
- sFlowデータグラムの送信先であるコレクタ情報をレシーバーとして登録します。
- MXGの各物理ポートに対して、フローサンプリング設定を行います。
- MXGの各物理ポートに対して、カウンタサンプリング設定を行います。
- sFlow機能をグローバル(装置全体)に有効化します。
<関連コマンド>
モード | コマンド | デフォルト設定 | ||
---|---|---|---|---|
sFlow | 機能有効化 | (config)# | sflow enable | 無効 |
レシーバー登録 | (config)# | sflow receiver <INDEX> <IP-ADDRESS> | 無効 | |
フローサンプリング設定 | (config-if)# | sflow flow-sampling <RECEIVER-INDEX> [in | out] rate <RATE> | 無効 rate<1048576> |
|
カウンタサンプリング設定 | (config-if)# | sflow counters-sampling <RECEIVER-INDEX> interval <SECONDS> | 無効 interval<60> |
設定手順
手順1.
PCとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続し、ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示します。
手順2.
ログイン画面にて、UserNameとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。
手順3.
ユーザモード→特権モード→グローバルコンフィグレーションモードの順に移行します。
MXG-ML8THPoE++>enable
MXG-ML8THPoE++#configure terminal
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順4.
IPアドレスの設定を行います。(192.168.1.100/24)
MXG-ML8THPoE++(config)#interface vlan1
MXG-ML8THPoE++(config-if)#ip address 192.168.1.100 255.255.255.0
MXG-ML8THPoE++(config-if)#exit
MXG-ML8THPoE++(config)#
手順5.
sFlowデータグラムの送信先であるコレクタ情報をレシーバーとして登録します(8個まで登録可能)
MXG-ML8THPoE++(config)#sflow receiver 1 192.168.1.1
手順6.
MXGの各物理ポートに対して、受信側、送信側、双方でフローサンプリング設定を行います。
(サンプリングレート=1/65536、送信先:Collector001)
レシーバーは複数指定可能です。(フローサンプルを複数のコレクタに送信可能)
MXG-ML8THPoE++(config)#interface range fi1/0/1-8
MXG-ML8THPoE++(config-if)#sflow flow-sampling 1 rate 65536
MXG-ML8THPoE++(config-if)#sflow flow-sampling 1 out rate 65536
MXG-ML8THPoE++(config-if)#interface range te1/0/9-12
MXG-ML8THPoE++(config-if)#sflow flow-sampling 1 rate 65536
MXG-ML8THPoE++(config-if)#sflow flow-sampling 1 out rate 65536
MXG-ML8THPoE++(config-if)#exit
手順7.
MXGの各物理ポートに対して、カウンタサンプリング設定を行います。
(サンプリング周期=30秒、送信先:Collector001)
レシーバーは複数指定可能です。(カウンタサンプルを複数のコレクタに送信可能)
MXG-ML8THPoE++(config)#interface range fi1/0/1-8
MXG-ML8THPoE++(config-if)#sflow counters-sampling 1 interval 30
MXG-ML8THPoE++(config-if)#interface range te1/0/9-12
MXG-ML8THPoE++(config-if)#sflow counters-sampling 1 interval 30
MXG-ML8THPoE++(config-if)#exit
手順8.
sFlow機能をグローバル(装置全体)に有効化します。
MXG-ML8THPoE++(config)#sflow enable
MXG-ML8THPoE++(config)#end
手順9.
設定を保存します。
MXG-ML8THPoE++#copy running-config startup-config
Destination filename startup-config? [y/n]:
ここで y を入力します。
Saving all configurations to NV-RAM.......... Done. と表示されたら設定保存完了です。
サンプルコンフィグ(MXG-ML8THPoE++)
この設定例についてのアンケート