MGAシリーズ リングプロトコル設定手順

はじめに

この設定例では、MGAシリーズのリングプロトコル設定について説明します。

対象機種

対象機種

リングプロトコルの概要

リングプロトコルは、リング状にスイッチングハブを接続することにより、冗長化ネットワーク構成を実現する機能です。
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構成例

解説

  • リングプロトコルは1台のマスターと1台以上のトランジットから構成されます。
  • MGA-ML4TWPoE++①をマスターにします。
  • リングプロトコルで使用するポート(プライマリポートとセカンダリポート)のループ検知・遮断機能は無効にする必要があります。
  • 制御VLANを使用してリングプロトコルの管理パケットが転送されます。
  • 正常時はマスターのセカンダリポートがブロッキング状態になり、リング上で障害が発生するとブロッキングが開放されることで通信が継続されます。

<関連コマンド>

モード コマンド デフォルト設定
リングプロトコル ドメイン設定モード移行 (config)# rrp domain DOMAIN-NAME 無し
プライマリポート設定 (config-rrp)# primary-port interface INTERFACE 無し
セカンダリポート設定 (config-rrp)# secondary-port interface INTERFACE 無し
制御VLAN設定 (config-rrp)# control-vlan-id VLAN-ID 無し
データVLAN設定 (config-rrp)# data-vlan-ids VLAN-ID 無し
役割設定 (config-rrp)# type <master | transit> 無し
ドメイン有効化 (config-rrp)# domain enable 無効
有効化 (config)# rrp enable 無効

設定手順

手順1.

PCとスイッチングハブをコンソールケーブルで接続し、ZEQUO assist Plusなどのターミナルエミュレータにて設定画面を表示します。

手順2.

ログイン画面にて、UserNameとPassword(初期状態はどちらもmanager)を入力して設定画面にログインします。

手順3.

ユーザモード→特権モード→グローバルコンフィグレーションモードの順に移行します。

MGA-ML4TWPoE++>enable
MGA-ML4TWPoE++#configure terminal
MGA-ML4TWPoE++(config)#

手順4.

MGA-ML4TWPoE++①のポート3-4のループ検知・遮断機能を無効にします。

MGA-ML4TWPoE++(config)#interface range FiveGigabitEthernet1/0/3-4
MGA-ML4TWPoE++(config-if-range)#no line loopback
MGA-ML4TWPoE++(config-if-range)#exit
MGA-ML4TWPoE++(config)#

手順5.

MGA-ML4TWPoE++①にリングプロトコルの設定を行います。
(ドメイン名:RING、プライマリポート:3、セカンダリポート:4、制御VLAN:1000、データVLAN:1、役割:マスター)

MGA-ML4TWPoE++(config)#rrp domain RING
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#primary-port interface FiveGigabitEthernet1/0/3
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#secondary-port interface FiveGigabitEthernet1/0/4
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#control-vlan-id 1000
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#data-vlan-ids 1
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#type master
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#domain enable
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#exit
MGA-ML4TWPoE++(config)#rrp enable
MGA-ML4TWPoE++(config)#exit
MGA-ML4TWPoE++#

手順6.

MGA-ML4TWPoE++①の設定を保存します。

MGA-ML4TWPoE++#copy running-config startup-config

Destination filename startup-config? [y/n]:
ここで y を入力します。

Saving all configurations to NV-RAM.......... Done. と表示されたら設定保存完了です。

手順7.

MGA-ML4TWPoE++②のポート3-4のループ検知・遮断機能を無効にします。(手順4と同様)

手順8.

MGA-ML4TWPoE++②にリングプロトコルの設定を行います。
(ドメイン名:RING、プライマリポート:3、セカンダリポート:4、制御VLAN:1000、データVLAN:1、役割:トランジット)

MGA-ML4TWPoE++(config)#rrp domain RING
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#primary-port interface FiveGigabitEtherne1/0/3
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#secondary-port interface FiveGigabitEtherne1/0/4
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#control-vlan-id 1000
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#data-vlan-ids 1
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#type transit
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#domain enable
MGA-ML4TWPoE++(config-rrp)#exit
MGA-ML4TWPoE++(config)#rrp enable
MGA-ML4TWPoE++(config)#
MGA-ML4TWPoE++#

手順9.

MGA-ML4TWPoE++-②の設定を保存します。(手順6と同様)

手順10.

MGA-ML4TWPoE++③、MGA-ML4TWPoE++④にMGA-ML4TWPoE++②と同様の設定を行い、設定を保存します。

サンプルコンフィグ(MGA-ML4TWPoE++①)

サンプルコンフィグを開く

サンプルコンフィグ(MGA-ML4TWPoE++②)

サンプルコンフィグを開く

サンプルコンフィグ(MGA-ML4TWPoE++③)

サンプルコンフィグを開く

サンプルコンフィグ(MGA-ML4TWPoE+④)

サンプルコンフィグを開く

 

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